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阿川弘之 著
鉄道のみならず、自動車・飛行機・船と、乗り物全般に並々ならぬ好奇心を燃やす著者。高度成長期前夜の交通文化が生き生きとした筆致で甦る。〈解説〉関川夏央
2014/12/20 刊行

八八ヶ所巡礼の歴史と文化
森正人 著
八八の寺院を巡るあり方を決定づけた僧侶の案内記、貧困・病気・差別に苦しめられた巡礼者たちの記録、新聞記者による遍路道中記、バスや鉄道の登場がもたらした遍路道の変貌――。本書は、近世以降の史料を掘り起こし、伝説と史実がないまぜになった四国遍路の実態を明らかにする。千数百キロの行程を歩く巡礼者と、彼らと相対し、お接待文化を育んだ地域住民。歩くだけでは見えてこない歴史の真実を浮かび上がらせる。
2014/12/20 刊行

東京・ワシントン・沖縄
福永文夫 著
1945年の敗戦後、マッカーサーを頂点にGHQの支配下に置かれた日本。当初占領政策は非軍事化・民主化を推進、平和主義を追求した日本国憲法が花開く。だが冷戦が深まる中、日本を「反共親米」にすべく、政策は経済復興に転換される。51年、朝鮮戦争の最中に結ばれたサンフランシスコ講和条約は日米安保条約とセットの締結となった。本書は、21世紀まで続く「戦後体制」が創られた日本占領7年間の全貌を描く。
2014/12/20 刊行

吉田茂 著
吉田茂が語った「戦後日本の形成」。中巻では、農地改革、戦後の食糧事情、共産党や労働組合対策、そしてサンフランシスコ講和条約・日米安保条約締結と、それに伴う自衛隊の創設やアジア各国に対する戦後補償について振り返る。〈解説〉井上寿一
2014/12/20 刊行

南九州蜂起戦
大石英司 著
中国軍のミサイル攻撃で、関門橋が落とされた。完全に孤立する九州では、長崎に次ぎ、福岡も降伏宣言を出す事態に陥る。日本は戦力を、北の佐世保に集中するが、中国軍は、第二戦線を構築すべく、南の熊本・鹿児島に兵を進めた。そこで立ち上がったのは、鹿児島県知事だった。薩摩隼人の誇り、日本陸海軍を作った武人の国としての誇りを示せと、堂々たる演説を行い、更にはレジスタンスを募ったのだ。中国軍に正面から宣戦布告をした結果、鹿児島に集まったのは、自衛隊OBを中心とした〈義勇兵部隊〉2千余名。郷土防衛は、成し遂げられるのか――?
2014/12/20 刊行

少女の願いと記憶の欠片
天堂里砂 著
若くして病気で死んだ「お葉」の封印を解いてしまった高校生の青葉は、六つに分散した彼女の記憶を集めるハメに。お葉のことを好きだという縹に、萌葱と名乗る胡散臭いイケメン神様も加わり、一緒に記憶を集めはじめた。だけど、記憶を集めるたびにかいま見える「お葉」の姿と、縹が覚えているという彼女の姿に、青葉はどこか違和感を覚えはじめ――!? 少女が、死の間際に縹と交わした、本当の願いとは? そして青葉は無事、男の身体に戻れるのか!?
2014/12/20 刊行

這いつくばる者たちの屋敷
宮沢龍生 著
著名な民俗学者・舞浜光太郎が、複数の人間の血が撒かれた研究室で突然消えた。娘の理理花は行方を捜すため、父が失踪直前に訪れたという田舎のある屋敷へ赴く。その途中に出会ったのは、言葉を話さない謎の青年。彼は、光太郎が研究していた〈あってはならない存在〉を追っているようだが……。美貌の青年・草月が、喪われた神の世界に貴方をいざなう! 『汝、怪異を語るなかれ』改題。
2014/12/20 刊行

CAドラゴン2
安東能明 著
日本で開発された新型ウイルスを巡り、中国共産党と反政府組織の抗争は激しさを増していた。そんななか、津軽海峡で中国の原子力潜水艦が姿を消した――。国家の危機を救うべく、警察庁最強のエージェント・矢島達司が再び動き出す! シリーズ第二弾。
2014/12/20 刊行

極東封鎖海域
横山信義 著
欧州で始まった第二次大戦より4年。中立を保つ日本はドイツから流出したクルト・タンク、エルンスト・ハインケルらの頭脳を得て、軍用機の開発に注力していた。さらに、広島を襲った地震により海軍が建造中だった「大和」の廃艦が決定。連合艦隊はこれを機に航空主兵に舵を切ることに。一方、陸軍は、大戦の混乱に乗じて蘭印の保護国化に成功した。日本の領土的野心を懸念する米軍の挑発行為が激化し、南洋の緊張が高まる中、遂にB25の奇襲で開戦の火蓋が切られる。日本軍は零戦を中心とした戦闘機でこれを迎え撃つ!
2014/12/20 刊行

富樫倫太郎 著
大坂の街で仲間と共に盗賊稼業を営んでいた男・新之助。彼の役割は、持ち前の器量で女を誑かして得た情報を元に、押し込み強盗の段取りをつけること。だが、ある晩、仲間の裏切りが彼の人生を大きく変えてしまう。顔を裂かれ、光を失い、表社会で生きられない姿となった男に残された道は、按摩師をしながら殺し屋として生きることだけだった!
2014/12/20 刊行

富樫倫太郎 著
山村検校のもと暗殺をこなす新之助の前に突如現れた謎の女・お秀。その正体は、新之助らの押し込み強盗がきっかけで顔を潰されてしまった女中「お袖」だった。彼女を哀れむ新之助は、自らを慕う孤児の健吾・お千代と四人で暮らすため闇社会から足を洗うことを決意。山村検校が放つ刺客達を倒し、幸福を掴むことができるのか。〈解説〉宇田川拓也
2014/12/20 刊行

茅田砂胡 著
行方不明の輸送船の捜索にジャスミンがクインビーで飛び出した。が、そのクインビーが暴走を! 誰もが恐怖に凍る絶望的状況にケリーはひとり不敵に笑う。
2014/12/20 刊行

萩耿介 著
インドで消息を絶った兄が残した「智慧の書」。不思議な力を放つその書に導かれ、隆は自らもインドへと旅立った……。ウパニシャッドからショーペンハウアー、そして現代へ。ムガル帝国の皇子や革命期フランスの学者が時空を超えて結実させた哲学の神髄に迫る、壮大な物語。『不滅の書』を改題。
2014/12/20 刊行

勝ち組ファッション企業の新常識
齊藤孝浩 著
ZARAは月曜日に勝負をかけ、しまむらは在庫一点主義にこだわる――H&M、ユニクロ、JINSなど、人気チェーンは業界の古い常識をくつがえしている。ファッションビジネスはバクチではないのだ。生活者と向かい合い、情報を整理して、仮説を立て、修正を繰り返す。そんな当たり前のことを愚直につづけている企業だけが成功している。彼らのビジネス方程式から、他業種にも参考になる“カイゼン”のヒントを抽出。商売の秘訣は勝ち組ファッション企業に聞け!
2014/12/12 刊行

志水宏吉/前馬優策 編著
注目の高まる全国学力テスト。秋田と福井がツートップだ。体力テストの結果も合わせると、福井の強さはきわだつ。その秘訣を探るべく、(学力下位の)大阪の教育学者が教師、親、生徒を徹底取材。「鍛える文化」「群れる力」「あたりまえのことをやる」環境など、学ぶべき点は多い。
2014/12/12 刊行