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昭和二十年八月十五日正午
長谷川三千子 著
昭和二十年八月十五日、終戦の玉音放送を拝したラジオの前の人びとは、一瞬の静寂のうちに、何を聞きとったのだろうか。太宰治、三島由紀夫、吉本隆明らによる、その日の言説を繙きながら、歴史の彼方に忘れ去られた至高の瞬間をさぐる、精神史の試み。*目次から第一章 折口信夫「神 やぶれたまふ」第二章 橋川文三「『戦争体験』論の意味」第三章 桶谷秀昭『昭和精神史』第四章 太宰治「トカトントン」第五章 伊東静雄の日記第六章 磯田光一『戦後史の空間』第七章 吉本隆明『高村光太郎』第八章 三島由紀夫『英霊の聲』第九章 「イサク奉献」(旧約聖書『創世記』)第十章 昭和天皇御製「身はいかになるとも」*著者紹介長谷川三千子 1946年東京生まれ。祖母は作家・野上弥生子。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程中退。東京大学文学部助手などを経て、埼玉大学教授。2011年退官、同大学名誉教授。2013年よりNHK経営委員。著書に『からごころ――日本精神の逆説』(中公叢書・中公文庫)、『バベルの謎――ヤハウィストの冒険』(中公文庫、和辻哲郎文化賞)、『民主主義とは何なのか』(文春新書)、『日本語の哲学へ』(ちくま新書)、『九条を読もう!』(幻冬舎新書)など。
2016/07/25 刊行

地方気象台の沖縄戦
田村洋三 著
県民の四人に一人が命を落とした沖縄戦。アメリカ軍の「鉄の暴風」に曝されながら、間に合わせの待避所に踏みとどまり、的確な気象情報を送り続けた男たちがいた。考案者自ら「邪道の用兵」と呼んだ航空特攻作戦をアシストしなければならなかった沖縄地方気象台職員たちの知られざる物語。
2016/07/25 刊行

蓮華君の不幸な夏休み番外篇9
海原育人 著
赤間と七海がデート中、七海のバックがひったくられた! 戸惑う赤間に妙な女が「追っかけないのか?」と声をかけてきて、なぜかそいつと強奪犯を追いかけるはめに。だが、妙な女の行動もしゃべり方も、どういうわけか「ある友人」を思い起こさせることばかり。さてこの追跡劇の顛末はどうなった……?「読売プレミアム連載」(2016.1.1~2016.3.31)
2016/07/22 刊行

ひみつの放課後委員会
岡野めぐみ 著
七不思議との対決から二年、中学生となった湊と晴真。あのとき知り合った仲間とは今でも楽しく過ごしている。だが、事件のさなか、自分の中にある黒い気持ちに気づいた晴真は、その後の湊の自分に対する態度に違和感を感じてしまって……。「読売プレミアム」連載(2015.11.1~2016.1.30)
2016/07/22 刊行

神様は突然やってくる
天堂里砂 著
一条家三人兄妹の末っ子で女子中学生の杏奈の日常は、次男の青葉ちゃんが突然女体化したことで一転した――と思いきや、普段から華奢で可愛かった青葉ちゃんが女体化しても、あまり変わらなかった。彼女が見た一条家のドタバタを描き出す番外編が登場!「読売プレミアム」連載(2015.12.1~2016.2.29)
2016/07/22 刊行

心に仏を刻む
「真乗」刊行会 編/奈良康明/仲田順和/下田正弘/城戸朱理/今東光/伊藤真聰 著
激動の昭和を生きつつ仏道を探求し、また「昭和の仏師」と呼ばれた伊藤真乗。人々の心に仏を刻んだその生涯を幅広い読者に向けて充実の筆で描く。
2016/07/21 刊行

従軍短篇集
水木しげる 著
昭和十八年召集、兵士として過酷な日々を過ごし、ラバウルの戦闘で味方は全滅、自身は爆撃で左腕を失う。実体験に基づく傑作漫画戦記集。〈解説〉呉智英
2016/07/21 刊行

中上健次 著
一九六〇年代、新宿、ジャズ喫茶。エッセイを中心に詩、短篇小説までを全一冊にしたジャズと青春の日々をめぐる作品集。小野好恵によるインタビュー併録。
2016/07/21 刊行

会田弘継 著
保守、リベラリズム、ネオコン、ポピュリズム……。戦後アメリカの支柱となり、現実政治をも動かした数々の思想の本質に迫る意欲作。
2016/07/21 刊行

悪口、嘘、ヘイト・スピーチ
岡本真一郎 著
嘘、皮肉、罵倒、偏見......。面と向かっての会話であれ、ネットでのやりとりであれ、言葉によるコミュニケーションはしばしば暴走し、相手に対して「悪意」の牙を剥く。これらはいじめや差別、クレーマーやセクハラ、政治家の問題発言を生む。一方で、意図していないのに加害者になってしまうこともある。悪意はなぜ生まれ、どう表現されるのか。どうすれば、悪意に立ち向かえるのか。社会心理学・言語心理学の観点から考察。
2016/07/21 刊行

過剰・抑圧・暴力
マルクーゼ 著 清水多吉 訳
「ユートピアから科学へ」を乗り越えて「科学からユートピア」を目指し、管理社会における人間疎外を批判した哲人による過剰社会における状況論・暴力論・革命論。
2016/07/21 刊行

武田徹 著
代替エネルギーなら、リスクはないのか? 原発立地自治体の経済構造を、どう考えるべきか? 「再稼働か脱原発か」の対立で、両者が見落としているものは何か?――3・11後、『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』等で、その独自の分析で高い評価を得た著者が、イデオロギーに偏らない視座で、原発論議の本質を捉え直す。水野倫之氏(NHK)、鈴木達治郎氏(原子力委員会)との座談会、高橋真理子氏(朝日新聞)との対談も収載。オリジナル「電子版あとがき」付き。
2016/07/08 刊行

落合淳思 著
殷王朝は中国史最古の王朝である。紀元前一七世紀頃から紀元前一〇四六年まで、約六〇〇年続いたとされる。酒池肉林に耽る紂王の伝説が知られているが、この王朝にまつわる多くの逸話は、史記のような後世に編まれた史書の創作である。殷王朝の実像を知るには、同時代資料である甲骨文字を読み解かねばならない。本書は、膨大な数の甲骨文字から、殷王朝の軍事から祭祀、王の系譜、支配体制を再現する。
2016/07/08 刊行

長谷川櫂 著
春夏秋冬、人の営みをよそに季節は巡りつづける。目の前を流れていく時の移ろいを、わずかな言葉で瑞々しく描き出すのが、俳句であり、短歌である。現代の句歌は、日常に紛れて見落としがちな事々に生命をあたえ、古人の言葉は今なおかわらぬ心の機微をにじませる。本書で著者は、平生の景色を鮮やかに切り取った古今の俳句や短歌を紹介する。読売新聞連載コラム「四季」の二〇一二年四月から一年分を採録。
2016/07/08 刊行

鉄、水銀、レアメタル
渡邉泉 著
重金属と人類とのつきあいは古くて新しい。IT産業にはレアメタルが欠かせず、私たちの体にも釘一本分の鉄が含まれている。一方で、調味料として鉛が利用されたローマ時代には中毒が多発し、水銀やカドミウムの汚染は今や全世界を覆っている。ビッグバンに始まる重金属の歴史、その特徴、利用法を解説。さらに、メリットとリスクを同時にもたらす重金属と人間の関係を水俣病などの事例に学び、つきあい方を再考する。
2016/07/08 刊行