ホーム > 検索結果
全10641件中 255~270件表示

塩野米松 著
野鍛冶、萱葺き、箕作りなど手仕事に生きる人々を全国に訪ね、技の伝承や職業的倫理観などを考察、「職人」を通して「仕事」の根本を考え直す。第1章 消えた職人たち第2章 輪廻の発想ーー尽きない材料第3章 徒弟制度とは何だったのか第4章 手の記憶
2025/08/29 刊行

筒井清忠 著
中国の老獪、欧米の野心、日本の熱狂―息づまる日本史のドラマを明らかに。日露戦争後の日米関係緊張から説き始め、最新研究を基に満州事変史を捉え直した注目作!
2025/08/29 刊行

井上さつき 著
ベルリオーズ、マーラーが指揮棒を振り、ドビュッシーからガムランから着想を得る。音楽の普及や楽器の発展に寄与した近代万博の歴史を読み解く第一章 水晶宮の国際博 一八五一年ロンドン第二章 ナポレオン三世の見果てぬ夢 一八五五年パリ第三章 初の「音楽展示」 一八六七年パリ第四章 音楽の殿堂トロカデロ宮 一八七八年パリ第五章 エッフェル塔とガムラン 一八八九年パリ第六章 ホワイト・シティと巨大観覧車 一八九三年シカゴ第七章 一世紀の総決算 一九〇〇年パリ第八章 近代テクノロジーの祭典 一九三七年パリ第九章 戦後の転換点 一九五八年ブリュッセル第一〇章 太陽の塔と前衛音楽 一九七〇年大阪
2025/08/29 刊行

筒井清忠 著
戦前戦後のヒット曲に作詞家として名を連ね、詩人・フランス文学者としても大きな足跡を残した西條八十。近代文学の系譜から疎外されてきた忘れられた巨人の生涯を精緻に描く、初の本格的評伝。
2025/08/29 刊行

小児科医がみた子どもたち
細谷亮太 著
小児科医であり俳人でもある著者が、悲喜こもごもの体験から人間の強さや優しさについて語る。温かい眼差しで子どもたちを見守る感動のエッセイ集。
2025/08/29 刊行

木地雅映子 著
書評家 藤田香織氏おすすめ!「〈子どもは、自分のいる場所を選べない〉という容赦のない事実に、木地雅映子が魔法をかけた――。心の中にローズ先生がいる頼もしさ。さあ行こう。私たちの秘密のはらっぱへ」秘密の〈魔法使い〉だった先生との思い出が、今、わたしを支えてる。長谷川はんなが通う寒々しい保育園に、突如やってきた黒原ローズ先生。彼女は先生、ときどき魔法使い!? その後9年間、はんなを力づけ続けた〈魔法〉とは? 〈本好き〉にこそ読んでほしい、じんわり心ふるえる物語。名作『氷の海のガレオン』、話題作『ぼくらは、まだ少し期待している』の著者による、待望の書き下ろし長編。【目次】ローズ先生トム・ティット・トットこどものともサミールパンチング・ギル穴光る本旅 客魔法の夜Hannah蝶々の渡り
2025/08/29 刊行

二・二六事件の原点
筒井清忠 著
陸軍士官学校事件はクーデター企図事件で、1934年11月に発覚し、関係者逮捕でひとまず終結した。二・二六事件の前史として扱われており、この後、真崎更迭事件、相沢事件へと続く一連の流れの劈頭をなすものだ。昭和史の動きを捉えるために重要な事件であるにもかかわらず、非常時日本に頻発したテロ、クーデターのなかでは、従来、ごくマイナーな位置づけであった。 この事件は陸軍士官学校の中隊長であった辻政信大尉(統制派)が、参謀本部の片倉衷少佐らとともに画策したとされる。対立していた皇道派の村中孝次(陸軍大学校学生)、磯部浅一(一等主計)に陸士候補生(陸軍士官学校生徒のこと)をスパイとして送り込み、クーデター計画が存在するとして、深夜、陸軍次官のもと駆け込み逮捕させた。村中と磯部は結局、免官となる。 この事件は実に奇妙なものであり、陰謀的な面がきわめて強い。デッチ上げといわれる場合もあるが、それなら何故、陸軍次官まで動いたのかなど謎に満ちている。それゆえ、実証的検討作業が遅れたことは、事件の解明を妨げてきた理由としてある。実際、関係者の軍事裁判の過程では怪文書も多く飛び交い、皇道派・統制派の暗闘のなかで、事件そのものと事態収拾が進んでいった。 いずれにせよ、「陸士事件なくして二・二六事件はなかった」といわれるほど、昭和維新史上で重要な事件であるにもかかわらず、今日まで陸軍士官学校事件を扱った単著はおろか、専門的研究論文も存在していなかった。 本書は昭和史の第一人者が、この事件の実像に迫った本である。事件関係者への聴取記録など基礎史料を渉猟したうえで、昭和史叙述で欠落していた部分を埋めた第一級の労作といえよう。時々刻々で事件の流れと人の動きを捉え、ときにドキュメンタリータッチも交えて描かれる一方で、本書は、事実と推測を画然と分けて記す姿勢を通して実証史学の骨法を明らかにしている。 本書のもう一つの特徴は、事件そのものを扱うとともに、事件の背景についても筆を費やしているところだ。陸軍士官学校事件は陸軍内の派閥闘争が深くからんで起きている。いうまでもなくそれは皇道派・統制派の対立のことだが、著者は本書で、この対立の前史から説き起こしており、前身となる長州閥と薩摩閥について触れることも忘れない。また、永田鉄山や東条英機らが関わった「バーデンバーデン盟約」にも筆は及んでいる。昭和陸軍の主要人物が次々と登場して、事件の叙述に広がりを与えているのも、本書の魅力の一つだといってよい。 戦後も80年を数えたが、現在、憲法改正や安全保障問題などを論議するさい、わが国の過去を振り返る必要は絶えず生じている。そのなかで、昭和陸軍暗闘史における異色の物語として、本書は、幅広い昭和史ファンの注目を集める本となるだろう。そして、隠された昭和史の一面に始めて光を当てたという意味で、独自の価値を発信する本となるであろう。
2025/08/29 刊行

「松坂の一夜」の史実と真実
田中康二 著
戦前の『尋常小学国語読本』に採録されていた「松坂の一夜」は、真淵と宣長、二人の国学の巨人の劇的な出会いを描き、国民誰もが知る物語だった。真淵に私淑していた宣長は、真淵が関西方面に旅をしていることを知って、松坂で宿願の対面を遂げた。以後、江戸の真淵と松坂の宣長は頻繁に書簡の遣り取りを続け、真淵の薫陶を受けた宣長は、やがて『古事記伝』を著し、国学の大成者として敬仰される存在となる……。この「松坂の一夜」は、理想的な師弟関係を物語る「史実」として流布したが、果たしてどこまで「真実」を伝えるものだったのか。本書前半では佐佐木信綱らによって「美しい物語」が作り上げられる過程を明らかにする。実際、真淵と宣長の交流は、つねに決裂一歩手前の危うさを孕んでいたのである。後半では、二人の周囲にいた人物の経歴をたどり、二人の出会いに関する様々な「解釈」を取り上げる。そこでは平田篤胤の宣長への「夢中入門」の逸話は、「松坂の一夜」を焼き直したものであったことも明らかにされる。近世国学の白熱の一局面をあますところなく描き出した力作である。
2025/08/29 刊行

文化の時空を生きる
濱田陽 著
日本列島において十二支動物は、千数百年にわたって時間や方位の把握に用いられてきた。十二支の時空システムは数字の反復や積算ではなく、玄妙に変化する地球、太陽、月などの自然と、生きものや人の関係として展開してきた。列島に伝承された神話、物語、民俗、宗教などを考察し、個性あふれる十二支動物を導き手として、生きとし生けるものが織りなす時空へと分け入れば、その旅の先に豊かな文化の姿が装いを新たに立ち現れるだろう。広く関連諸学の成果を摂取して、現代文明がはらむ課題を乗り越えようと企図した画期的な日本文化論。(目次より)子 小さな宇宙丑 大きな力寅 強靱な真実卯 弱さの希望辰 想う、自然の精霊巳 実をはかる生きた尺度午 近しい神の乗り物未 遠いあこがれ申 群れの誇り高い自由酉 個の、恋するプライド戌 伴侶力亥 独りで出会う野生
2025/08/29 刊行

いつもいいことさがし2
細谷亮太 著
小児科医としてかけがえのないいのちを見続けてきた体験から、本当に大切なもの、伝えていくべきものを語る。暮らしに希望をくれる珠玉のエッセイ。
2025/08/29 刊行

高畑鍬名 著
夏目漱石の「赤シャツ」、石原裕次郎と太陽族、そして菅田将暉が変えた運命――ファッション史の壮大な死角であるTシャツには、日本の同調圧力と美の仕組みが隠されていた。〈裾〉をインするかアウトするか? 激動の150年を記録した前代未聞のTシャツ史。
2025/08/21 刊行

逸木裕 著
「精子提供した男を、父だと認める人、挙手を――」遺伝子の半分を共有している十二人の子供たちの心理戦がはじまる。本格ミステリ大賞受賞作家の意欲作!
2025/08/21 刊行

梯久美子 著
芥川龍之介、山本五十六、石原裕次郎、美空ひばりから特攻兵、戦没学徒まで、遺書を通して昭和をたどる。平成の遺書を扱った新章を付す。〈解説〉保阪正康
2025/08/21 刊行

ドストエフスキー 著/江川卓 訳
父フョードル殺害事件の裁判が進展し、明らかになってゆくあの夜の真相。兄弟たちの運命やいかに――好評の注解付き江川訳、ついに完結。〈解説〉頭木弘樹
2025/08/21 刊行

乾ルカ 著
高校の担任教師の葬儀で七年ぶりに再会したクラスメートたち。彼らは〝ある事件〟のため不登校になった生徒のことを思い出し始める――。〈解説〉岡田彩夢
2025/08/21 刊行