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畑野智美 著
いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。
2023/09/07 刊行

地図好きの地図好きによる地図好きのための本
今尾恵介 著
「東が上」の京都市街地図/鳥瞰図絵師・吉田初三郎/アイヌ語地名の宝庫/職人技のトーマス・クック時刻表/非常事態の地図……著者は小学校の先生が授業に持参してきてくれた国土地理院の一枚の地形図に魅せられて以降、半世紀をかけて古今東西の地図や時刻表、旅行ガイドブックなどを集めてきた。その“お宝”から約100図版を厳選。ある時は超絶技巧に感嘆し、またある時はコレクターの熱意に共感する。身近な学校「地図帳」やグーグルマップを深読みするなど、「等高線が読めない」入門者も知って楽しい、めくるめく世界。はじめに――地図はみんなのもの1章 余はいかにして「地図バカ」となりしか2章 地図を愛した先人たち3章 お宝地図コレクション4章 西へ東へ、いざ机上旅行5章 地名・駅名・バス停名あれこれ6章 地図に刻まれた栄枯盛衰7章 天災と人災おわりに――紙の地図がなくなったら
2023/09/07 刊行

限界家族と「個」の風景
岩村暢子 著
【目次より】序文にかえて――同じ家庭の10年後、20年後を追跡してみたら・・・第1部 あの家の子どもたち――かつての姿とその後の姿1 子どもが邪魔2 ベビーチェアの中から始まる「孤食」3 家に帰らない子、子どもを待たない親4 自由とお金と無干渉5 三男は私のペット6 させてあげる「お手伝い」とその結果第2部 やがて「破綻する夫婦」「孤立する祖父母」とその特徴7 10年後、5組に1組の夫婦が破綻8 破綻する夫婦と10年前の共通点9 子ども夫婦の破綻を招く「実家の支援」10 ダイニングテーブルに表れる家族の変化――「独りベッド飯」の夫たち11 同居老人より怖い「同居老人」の孤立と孤独12 祖父母世代は、まるで異星人13 あなたの親は私の他人――夫婦別「実家分担」第3部 「食と健康」をめぐる「通説」とシビアな「現実」14 健康障害は9割が伏せられる?15 健康管理は「自己責任」16 「共食」と「健康障害」の意外な関係第4部 「個」を尊重する家庭食とその影響17 家族共食を蝕むブラック部活とブラック企業18 家庭料理の変化と個化する家族19 同じ釜の飯より「個」の尊重20 食器に表れる家族の変化21 「子どもの意思の尊重」という子ども放置22 「リクエスト食」育ちの子どもたち――その後の姿第5部 誰もが「自分」は譲れない23 人に口出しされたくない24 お教室の変化――みんな「教える」人指向25 「私一人の時間」が欲しい26 「自分時間」を生きる家族たち27 「私」中心の呼称変化第6部 個化する家族――その後の明暗28 家庭の空洞化と「外ごと化」する家庭機能29 正論と現実のはざまに30 崩れなかった円満家庭とは調査概要あとがき
2023/09/07 刊行

見識ある「アマチュア」の信念
鈴村裕輔 著
戦前日本を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。目次より第一章 政治家・石橋湛山の誕生第二章 運命の七票――一九五六年の自民党総裁選第三章 明暗を分けた閣僚人事第四章 「私の政治的良心に従います」――65日間の内閣第五章 日中国交正常化への努力第六章 理想主義者から現実主義者への転回終 章 晩年の石橋湛山
2023/09/07 刊行

秋灯机の上の幾山河(上)
田辺聖子 著
私なりの吉屋さんをさぐりあてたい――。吉屋信子(一八九六~一九七三)を敬してやまない著者が、満を持して贈る本格評伝。栃木女子高校時代から頭角を現した信子は、竹久夢二の誘いで上京し、生きる道を模索する。岡本かの子や野上弥生子らとの出会い、『花物語』の連載。やがて長篇小説の懸賞応募を目指すが、父の危篤の報が……【全三巻】
2023/08/31 刊行

秋灯机の上の幾山河(中)
田辺聖子 著
これで一生、文学というものをやるのか――。新聞の懸賞小説で『地の果まで』が一等に選ばれ、信子は小説家として本格的に歩み始める。林芙美子、宇野千代らとの交遊、パートナー門馬千代との出会い。流行作家として嫉妬や羨望の的になりつつも充実した日々を送るが、日中戦争が勃発するとペン部隊として従軍することに……。【全三巻】
2023/08/31 刊行

秋灯机の上の幾山河(下)
田辺聖子 著
敗戦直後の日本人は、活字を渇望した。信子は精力的な執筆活動を再開するも、林芙美子の急逝に呆然とする。人生の残り時間で自分が書くべきものは何か。その思いは『徳川の夫人たち』『女人平家』に結実する……。著者が十年の歳月を費やした本格評伝にして近代女性文壇史、完結。【全三巻】〈解説〉上野千鶴子
2023/08/31 刊行

秋灯机の上の幾山河
田辺聖子 著
歴史に戦争に女同士の恋愛に……大好きな作家の人生を辿るおせいさんのまなざしが熱く、やさしい。――柚木麻子(上巻帯より)男性中心の文壇に挑み続けた二人の女性作家。信子と聖子の「出会い」から生まれた奇跡のような評伝。――斎藤美奈子(中巻帯より)大正、昭和と絶大な人気をほこった小説家・吉屋信子を敬愛してやまない著者が、その真の姿を描き尽くす。栃木女子高校時代から頭角を現した吉屋信子は、竹久夢二の誘いで上京し、生きる道を模索する。『花物語』の連載から、やがて本格的な長編小説の執筆、そして流行作家へ。長谷川時雨、林芙美子、宇野千代ら作家や、生涯のパートナー門馬千代など、同時代に生きた女性達の姿も活き活きと描かれる。吉屋信子の本格評伝にして、近代女性文壇史。さらには作家・田辺聖子が、男性中心の文壇で軽視されがちだった信子の作品に光を当てるフェミニズム文学批評の書。〈解説〉上野千鶴子
2023/08/31 刊行

上田秀人 著
本能寺で織田信長が討たれた。わずかな供と堺にいた盟友の徳川家康は、明智光秀の追っ手から逃れるため切腹せんとするも、本多忠勝ら重臣に止められる。ここで死ねば、三河と駿河・遠江の家臣がそれぞれ幼少の息子たちを担ぎ、家が「割れる」というのだ。家康は、今は亡き長男信康の不在を嘆くが……。二人の英傑とその後継者の相克を描いた、二部構成の骨太な戦国ドラマ。【目次】第一部「夢の天下」 徳川家康 序 章 第一章 夢の始まり 第二章 苦難の舟出 第三章 動くべきとき 第四章 当主として 第五章 危難の日々 第六章 夢の果て 終 章第二部「幻の天下」 織田信長 序 章 第一章 夢の始まり 第二章 混迷する西 第三章 ひとときの休息 第四章 継承の始まり 第五章 坂の途中 第六章 見えた頂 終 章 解 説 細谷正充
2023/08/31 刊行

戦後政治のなかの労働組合
久米郁男 著
労働政治とは、労働者の利益が政治の世界で実現されるプロセスを意味する。日本の労働組合は、利益実現に際して経済合理性を有する路線を取ることで、戦後の成長と安定に大きく貢献し、一九八九年には連合の結成によって悲願の「統一と団結」を実現した。しかしその後、その存在感は薄くなり、連合自体にも行政改革・構造改革への積極性が見えない。歴史を溯り、労働者と政治の関係を利益団体政治の視角から検証する。
2023/08/31 刊行

咳、痰、息切れを疑う
木田厚瑞 著
咳が出れば風邪のせい、息切れが起これば年のせい――と、私たちは軽く考えがちだ。しかしその陰に肺の重大な疾患COPDが隠れているかもしれない。症状が喘息など他の疾患と似ているため医師でも気がつかないことが多く、潜在的患者数は糖尿病を上回る数百万人といわれる。正しい治療を受けなければ治癒は遅れ、医療費はかさみ、患者・家族の生活の質の低下は免れない。COPDとどう向き合えばいいのか。診断と治療、予防法を紹介する。
2023/08/31 刊行

歴史と大衆教養主義
福間良明 著
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、売上げが累計1億冊を超える大ベストセラー作家司馬遼太郎(1923~96)。日本史を主たるテーマに、人物を個性豊かに、現代への教訓を込めて記した作品は、多くの読者を獲得。「司馬史観」と呼ばれる歴史の見方は論争ともなった。本書は、司馬の生涯を辿り、作品を紹介しつつ、その歴史小説の本質、多くの人を魅了した理由を20世紀の時代とともに描く。国民作家の入門書でもある。
2023/08/31 刊行

人体を管理するとはどういうことか
米本昌平 著
人の命はいつはじまるのか--この問いがアメリカで大統領選挙の争点となり、ヨーロッパで法制化が急がれる原因となっているのはなぜか。臓器移植や人体商品の売買が南北問題を激化させ、韓国で起きた科学史上稀に見るスキャンダルも、そうした動きの一例として位置づけられる。今や生命倫理は政治問題となったのだ。生命めぐる急速な技術革新と人類の共通感情との間にあるギャップを埋めるために必要な視座を提示する。
2023/08/31 刊行

明治天皇から眞子内親王まで
森暢平 著
明治天皇まで多妾が容認された天皇家は、一夫一婦制、子どもを家庭で養育する近代家族へと大きく変わった。これは、恋愛結婚で家庭をつくった戦後の明仁皇太子・美智子妃からとされる。だが、実はそれ以前、大正・昭和の皇后をはじめ多くの皇族たちが、近代家族をめざし、その時代なりの恋をしていた。本書は、明治以降、上皇夫妻や眞子内親王まで、皇室の150年に及ぶ歴史を、さまざまな恋愛を切り口に描き出す。
2023/08/31 刊行

教養・たしなみ・モダン文化
稲垣恭子 著
旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。
2023/08/31 刊行