ホーム > 中公新書ラクレ > 民族がわかれば中国がわかる
安田峰俊 著
チベット族、回族、ウイグル族、朝鮮族、モンゴル族、満族……。中国は漢族を含め、56の民族が暮らす多民族国家である。客家人・広東人のような、華南の方言集団もいる。なぜ中国社会ではつねに民族が登場するのか。なぜ習近平は中華民族の復興を掲げるのか。謎と疑問に満ちた「民族」は、中国人の思考回路をさぐる鍵なのだ。中国報道の第一人者が、10の少数民族と「民族にならなかった人々」の歴史と変容をひもとき、帝国化する中国の表裏を描きだす。