2021 11/12
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『ロヒンギャ危機』と『サラ金の歴史』がサントリー学芸賞を受賞

中西嘉宏著『ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相』と小島庸平著『サラ金の歴史』が、第43回サントリー学芸賞を受賞しました。

前者は政治・経済部門での受賞です。アジア最大の人道問題と言われるロヒンギャ問題について、複雑な歴史、国軍と民主化勢力の関係、国際政治などを丁寧にひもとき、全貌を明らかにした意欲作です。

後者は社会・風俗部門の受賞です。戦前の素人高利貸から質屋、団地金融、現在までの一世紀を描きます。経済成長や金融技術の革新による変化、社会問題化した背景などを論じた力作です。

なお、中公新書のサントリー学芸賞2冊同時受賞は、昨年の第42回に続き3度目です。