- 2021 05/01
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遠藤耕太郎著『万葉集の起源』が、第38回志田延義賞を受賞しました。
同賞は、日本歌謡学会が制定し、前年度に刊行された歌謡関係の優れた出版物を授賞対象とするものです。
「著者からのことば」
このたび、日本歌謡の体系的な研究基盤をお作りになった志田延義氏が創設された賞を受賞することになりました。
歌謡は、意味を担う言葉と、声や旋律やリズム、それが歌われる空間といった意味以外の要素が一体となって、私たちの心を打ちます。また時には、深い悲しみを癒し、生きる方向性を示してくれることもあります。
この本は、万葉の歌をその起源から論じたものです。かつて日本にあった文字以前の歌謡のありようを、文字を持たない中国少数民族の人々の歌謡を参考にして復元しました。日本も中国辺境に位置する少数民族だったからです。
歌謡が歌われる現場でそれを聞き、資料を作っていく中で見えてきたのは、そこには人々の心の揺れを表現し伝える技術があり、そしてその技術は、万葉の歌やそれ以降の和歌や歌謡、現代の歌にまで継承されているということでした。
そういう連続性を感じてくださった日本歌謡学会の審査員の方々に感謝申し上げます。
このたび、日本歌謡の体系的な研究基盤をお作りになった志田延義氏が創設された賞を受賞することになりました。
歌謡は、意味を担う言葉と、声や旋律やリズム、それが歌われる空間といった意味以外の要素が一体となって、私たちの心を打ちます。また時には、深い悲しみを癒し、生きる方向性を示してくれることもあります。
この本は、万葉の歌をその起源から論じたものです。かつて日本にあった文字以前の歌謡のありようを、文字を持たない中国少数民族の人々の歌謡を参考にして復元しました。日本も中国辺境に位置する少数民族だったからです。
歌謡が歌われる現場でそれを聞き、資料を作っていく中で見えてきたのは、そこには人々の心の揺れを表現し伝える技術があり、そしてその技術は、万葉の歌やそれ以降の和歌や歌謡、現代の歌にまで継承されているということでした。
そういう連続性を感じてくださった日本歌謡学会の審査員の方々に感謝申し上げます。
本書刊行時の著者インタビューもあわせてご覧下さい。