2021 05/10
中公新書の60年

1976年の中公新書

詭弁論理学知的な観察によって、人を悩ます強弁・詭弁の正体を見やぶろう。言い負かし術には強くならなくとも、そこから議論を楽しむ「ゆとり」が生まれる。人食いワニのパラドックスや死刑囚のパラドックスなど、論理パズルの名品を題材に、論理のあそびをじっくり味わおう。それは、詭弁術に立ち向かうための頭の訓練にもなる。ギリシャの哲人からルイス・キャロルまでが登場する、愉快な論理学の本。「鏡と左右」問題の付録つき。

野崎昭弘(のざき・あきひろ)1936-。数学者。大妻女子大学名誉教授

この年のできごと1月 国内初の五つ子誕生
2月 「およげ!たいやきくん」LP発売。シングル盤は現在までに売上450万枚以上
同月 ロッキード事件発覚、7月には田中角栄前首相が逮捕
6月 アントニオ猪木vs.モハメド・アリの異種格闘技戦「格闘技世界一決定戦」
7月 村上龍が『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞受賞
9月 中国の最高指導者・毛沢東死去。この年1月には周恩来首相も死去

この年のラインナップ遠山富太郎著『杉のきた道』
高木俊輔著『幕末の志士』
富塚清著『ある科学者の戦中日記』
梶山雄一著『般若経』
高木市之助述/深萱和男録『尋常小学 国語読本』
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松永伍一著『子守唄の人生』
加藤康司著『辞書の話』
山内一男著『現代の中国経済』
池野信一/高木茂男/土橋創作/中村義作著『数理パズル』
生松敬三/木田元著『理性の運命』
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高根正昭著『日本の政治エリート』
木村修一著『現代人の栄養学』
西村肇著『裁かれる自動車』
岸井良衞著『江戸の町』
外山滋比古著『日本語の個性』
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深谷昌志/深谷和子著『遊びと勉強』
新庄嘉章著『ロマン・ロラン』
岩田久二雄著『昆虫学五十年』
護雅夫著『古代遊牧帝国』
上山春平/佐々木高明/中尾佐助著『続・照葉樹林文化』
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金子敬生著『日本国富論』
石川博友著『多国籍企業』
丸山昇著『ある中国特派員』
三宅菊子/阿奈井文彦著『商売繁昌』
目崎徳衛著『出家遁世』
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藤原英司著『アメリカの野生動物保護』
清水正元著『砂漠に緑を』
山口定著『ナチ・エリート』
池井優著『白球太平洋を渡る』
野崎昭弘著『詭弁論理学』
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立川昭二著『日本人の病歴』
西川潤著『第三世界の歩み』
高坂知英著『ひとり旅の楽しみ』
篠田雄次郎著『聖堂騎士団』
小島直記著『小泉三申』
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近藤弘著『日本人の味覚』