2021 02/01
中公新書の60年

1963年の中公新書

『科挙 中国の試験地獄』かつて中国では、官吏登用のことを選挙といい、その試験科目による選挙を「科挙」と呼んだ。官吏登用を夢みて、全国各地から秀才たちが続々と大試験場に集まってきた。浪人を続けている老人も少なくない。なかには、七十余万字にもおよぶ四書五経の注釈を筆写したカンニング襦袢をひそかに着こんだ者もいる。完備しきった制度の裏の悲しみと喜びを描きながら、試験地獄を生み出す社会の本質を、科挙制度研究の権威が解き明かす。

宮崎市定(みやざき・いちさだ)1901-95。東洋史学者。京都大学名誉教授

この年のできごと1月 ド・ゴールとアデナウアーがエリゼ条約(独仏協力条約)に署名
3月 吉展ちゃん誘拐殺人事件
7月 中小企業基本法、施行・公布
8月 人種差別撤廃を求め、キング牧師らがワシントン大行進
11月 ケネディ大統領暗殺事件
12月 口論の末に刺された傷がもとで力道山死去

この年のラインナップ増田義郎著『古代アステカ王国』
三田村泰助著『宦官』
尾崎秀樹著『ゾルゲ事件』
吉田光邦著『錬金術』
神田錬蔵著『アマゾン河』
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青木茂著『月給』
貝塚茂樹著『史記』
加藤秀俊著『整理学』
相場均著『性格』
宮崎市定著『科挙』
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河野健二編『世界の名著』
北島正元著『徳川家康』
岩村忍著『元朝秘史』
山本健吉/池田彌三郎著『萬葉百歌』
原覚天『アジアの経済』
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井沢実著『スペイン語入門』
村川堅太郎著『オリンピア』
D・A・シャノン編『大恐慌』
小堀巌著『死海』
角田文衛著『承香殿の女御』
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石原明著『漢方』
林健太郎著『ワイマル共和国』
岡本良知『豊臣秀吉』
池見酉次郎著『心療内科』
村松剛著『ユダヤ人』