帝国陸軍―デモクラシーとの相剋
髙杉洋平 著
陰湿、粗暴、狂信的……と語られてきた大日本帝国陸軍。しかし実際には、建軍当初から、国際的視野を持つ開明的な将校などは多く存在していた。一九四五年の解体までの七十余年で、何が変化したのか――。本書は、日露戦争勝利の栄光、大正デモクラシーと軍縮、激しい派閥抗争、急速な政治化の果ての破滅まで、軍と社会が影響を与え合った軌跡を描く。陸軍という組織を通し、日本の政軍関係を照らす、もう一つの近現代史。
目次
- はしがき
- 第1章 栄光からの転落
- 第2章 第一次世界大戦の衝撃
- 第3章 ポスト大戦型陸軍への挑戦
- 第4章 「大正陸軍」の隘路
- 第5章 「昭和陸軍」への変貌
- 第6章 陸軍派閥抗争
- 第7章 政治干渉の時代
- 第8章 日中戦争から対米開戦へ
- 終 章 歴史と誤り
- あとがき
- 主要参考文献
- 関連年表
書誌データ
- 初版刊行日2025/7/23
- 判型新書判
- ページ数312ページ
- 定価1210円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102863-1
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