イノベーションの科学創造する人・破壊される人
清水洋 著
経済成長の起爆剤として期待されるイノベーション。将来への新しい希望であると同時に、「創造的破壊」と言われるように、人々のスキルや生活の基盤を壊す側面もある。本書は「人」の観点から検討し、創造の促進は元より、破壊の打撃を軽減する方策を考察する。創造する人、破壊される人の特徴とは? 抵抗と格差を縮小する教育投資、ミドル・シニア層のリスキリングとは? 希望と幸せのための二つのリスク・シェアとは?
目次
- はじめに
- 第1章 イノベーションとは何か
- 1 「創造的破壊」としてのイノベーション
- 2 不確実性がつきもの
- 3 創造の恩恵と破壊のダメージには時間差がある
- 第2章 創造する人の特徴
- 1 創造性は才能なのか、環境なのか
- 2 動機づけ次第で創造性が変わる
- 3 誰がイノベーションを生み出すのか
- 4 「創造的破壊」の張本人は誰か
- 第3章 破壊される人は誰か
- 1 誰が破壊されやすいのか
- 2 どのような人が破壊されてきたのか
- 3 破壊されるインパクト
- 第4章 新しいモノゴトへの抵抗
- 1 抵抗を生むイノベーション
- 2 政府はどちら側につくのか
- 3 抵抗がなくなる条件
- 第5章 アメリカ型をマネするな
- 1 世界をリードするイノベーション大国
- 2 広がる格差と増える絶望死
- 3 どこかに正解がある?
- 第6章 自己責任化する社会
- 1 リスクの取り方、分散の仕方
- 2 個人が引き受ける破壊リスク
- 3 広がる自己責任と、狭まる「他者への責任」
- 第7章 創造と破壊のためのリスク・シェア
- 1 政府の再分配
- 2 リスク・シェアのさまざまな可能性
- 3 イノベーションを方向づける
- おわりに
- 謝辞
- 参考文献
- 註記
書誌データ
- 初版刊行日2024/11/20
- 判型新書判
- ページ数264ページ
- 定価1012円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102831-0
書店の在庫を確認
SNS公式アカウント情報