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地獄の思想

地獄の思想

日本精神の一系譜

梅原猛 著

日本人は、生の力を肯定する思想とともに、生の暗さを凝視する思想を愛した。この地獄の思想こそ、人間の苦悩への深い洞察と、生命への真摯な態度を教え、日本人の魂の深みを形成してきた。源信、親鸞、紫式部、世阿弥、近松門左衛門、宮沢賢治、太宰治などは、みな現世に地獄を見た人びとであった。これら先人の深い魂の苦闘の跡を知らなければならない。生命の強さは、どれだけ暗い生の事実を見つめるかによって示されるからである。

書誌データ

  • 初版刊行日1967/6/25
  • 判型新書判
  • ページ数260ページ
  • 定価858円(10%税込)
  • ISBNコードISBN978-4-12-100134-4

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・日本経済新聞(夕刊)2019年7月19日/佐藤雅之(日揮会長)
・日本経済新聞(朝刊)2016年7月3日/坂東眞理子



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