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浅海伸夫 著
憲政史上、最も長く続いた安倍内閣とは何であったのか……。安倍内閣の政局運営をはじめ、経済や外交・安全保障政策、国会対策、皇室問題などへの対応から醜聞の実態まで、政権内部で何が起きていたのか、その軌跡を丹念に追った一冊。本書は、安倍元首相の死去後に刊行され、社会現象になった『安倍晋三回顧録』と対になる史録編である。『安倍晋三回顧録』とともに常に手元に置きたい完全保存版として刊行する。
2025/03/24 刊行
田中小実昌 著
田中小実昌 生誕100年記念刊行『ポロポロ』から『アメン父』へ――。幼少期、従軍、復員ののち東大哲学科入学。米軍基地のアルバイトで暮らし、翻訳家、小説家となって後も、コミさんは哲学に関心を持ち続けた。映画館への途中で、バスの旅で。カバンに忍ばせた文庫本に、文句と注釈をつけながらも読み続ける。そんな日々が、いつしか「小説」となる……。「哲学」「宗教」「小説」の三位一体のかんけいの謎を追究し、著者晩年の代表的シリーズとなった「哲学小説」を初集成(全三巻)。第Ⅲ巻は「カント通りまで百メートル」(1982)から「LAにいるのかな」(1997)まで、単行本未収録作品14篇をまとめる。〈解説〉佐々木敦[全巻構成]第Ⅰ巻 『カント節』『モナドは窓がない』(全11篇所収)/巻末対談:柄谷行人/平岡篤頼/井上忠第Ⅱ巻 『なやまない』『ないものの存在』(全10篇所収)/巻末対談:池内紀+堀江敏幸/保坂和志+石川忠司第Ⅲ巻 単行本未収録作品集(全14篇所収)/解説:佐々木敦
2025/03/24 刊行
井戸川射子 著
私たちの声はよく似ているのでどれも混ざる、来年も私たちは五人でいるだろう――。母の再婚で「姉」になったハルア、恋愛に打ち込みたいスポーツ少女ナノパ、ルッキズムに囚われるダユカ、「空気の読めなさ」を自覚するシイシイ、家計のためバイトに明け暮れるウガトワ。高校二年生の仲良し五人組。同じ時を過ごしていても、見据える景色が同じとは限らない。芥川賞作家が描く、澄みわたる青春群像劇!
2025/03/24 刊行
筆蝕の美学
石川九楊 著
書は紙と筆と墨の芸術である。墨跡には深度・速度・角度と力が秘められている。書の美は草書体に萌芽し、楷書体とその基本運筆「三折法」の成立により完成したが、そこには石と紙の争闘史があった。筆と紙の接点に生じる力(筆蝕)こそ書の美の核心で、文字でなく言葉を書くところに書の価値はある。甲骨文から前衛書道までを読み解き、書の表現を歴史的、構造的に解明したロングセラーに、新章「現代の作家の書」を収録。■本書の目次増補版発刊にあたってはじめに序章 書はどのようなものと考えられてきたか「書は美術ならず」論争/「書は文字の美的工夫」/「書は文字の美術」/「書は線の美」/「書は人なり」/その他の書論/従来の書論を超えて/書は筆跡、書字跡である/書は肉筆である第一章 書は筆蝕の芸術である―書の美はどのような構造で成立するか肉筆と筆蝕/筆蝕とは何か/書は「深度」の芸術である/書は「速度」の芸術である/書は「角度」の芸術である/深度と速度と角度のからみ合い/書は「力」の芸術である/構成第二章 書は紙・筆・墨の芸術である―書の美の価値はなぜ生じるのか紙・筆・墨の前史/抽象的表現空間、「白紙」の発見/抽象的刻具、毛筆の発見/楷書体の成立/抽象的刻り跡、墨の発見/紙が石に勝利する条件/草書体、行書体、楷書体/三折法の逆襲/つながる草書、狂草/顔真卿「顔勤礼碑」の意味/黄庭堅「李太白憶旧遊詩巻」の革命/書の芸術性の根拠第三章 書は言葉の芸術である―書は何を表現するのか書は漢字文明圏の芸術である/日本の書と中国の書/日本の書と背景/書は文学である第四章 書は現在の芸術でありうるだろうか―書の再生について書の近代/現代の書/近代詩文書/伝統書道の変貌/素人の書/書の再生第五章 現代の作家の書戦後の書の語られ方/作家たちの書をどう見るか/岡本かの子の書/川端康成の書/松本清張の書/三島由紀夫の書/中上健次の書あとがき増補版あとがき図版出典
2025/03/24 刊行
最高裁の圧力、人事、報酬、言えない本音
井上薫 著
司法修習生時代から最高裁の「洗礼」を受けます。「上」にそれとなく判決の方向性を指示されます。最高裁に逆らい、見せしめに飛ばされた裁判官もいます。そのうえ、裁判官が俗物だから、冤罪はなくならないのです。本書は元判事の著者が「裁判官の独立」がいかに脅かされやすいのか、そして、裁判官がいかに俗物であるかを明らかにします。袴田事件のようなとんでもない冤罪事件が起きるのはなぜなのか。その淵源を直視します。
2025/03/24 刊行
姫賊 僑燐伝
矢野隆 著
匣(はこ)に刻まれた一字は己の運命。その字に従うか、刃向かうか――。少女は国を「盗」み、世界の命運を一変させる。新時代の王道中華ファンタジー、ここに開幕。大陸の中央に巨大な匣「源匣(げんこう)」がそびえるその国は、代々、真族(しんぞく)と呼ばれる者たちが治めていた。人々はみな生まれた時に、小さな匣を与えられる。小匣は決して開くことはなく、ただ一つの文字が刻まれているのみである。だが、この一字こそが己の運命であり、時には持ち主に不可思議な力を与えるという。大陸一の港町・顎港(がくこう)の路地裏で育った少女僑燐(きょうりん)は、四人の兄妹と共に育ての親を殺め、彼が頭目を務めていた盗賊団を乗っ取った。僑燐の持つ一字は、「盗」。姫賊(きぞく)・僑燐の名が国中に知れ渡るとき、歴史がうねりを上げて動き始める。構想10年、物語年表は1000年分。謎に満ちた巨大な物語の渦に巻き込まれる!
2025/03/24 刊行
田辺聖子 著/島本理生 編
「感傷旅行」で芥川賞を受賞して以来、四十余年にわたって恋愛小説の名手として数多くの読者を虜にしてきた田辺聖子。数百もの作品群の中から、時を経てなお色褪せない短編とエッセイを、作家・島本理生が選ぶ。女の人生における様々な局面、一期一会の瞬間に生じる心の機微を色鮮やかに描き出した、今こそ読んでほしい贅沢な傑作選。
2025/03/24 刊行
兵隊小説集Ⅰ
梅崎春生 著
自身の戦争体験を通して人間心理を追求し、鋭敏な感性で作品に昇華した梅崎春生。戦後派を代表する著者の戦争を描いた主要作品を収める小説集(全二巻)。第Ⅰ巻は、敗戦直後に書き上げた出世作「桜島」、芸術選奨文部大臣賞受賞作「狂い凧」を含む十七篇と、関連エッセイを収める。〈解説〉真鍋元之/日和聡子目次桜 島水兵帽の話万 吉蟹年 齢眼鏡の話埋 葬崖ある失踪演習旅行山伏兵長生 活無名颱風上里班長歯赤い駱駝狂い凧巻末エッセイ『桜島』あとがき『桜島』のこと八年振りに訪ねる――桜島『桜島』――「気宇壮大」なあとがき 解説Ⅰ 真鍋元之解説Ⅱ
2025/03/24 刊行
日々のあれこれ
金井美恵子 著
網膜剥離の手術の後、目の疲れと視力の低下で、読書にも原稿執筆にも支障が出る毎日。世の中は、新型インフルエンザ流行に伴うマスク不足、サッカーW杯の日本チームに対する過剰な期待と熱狂で喧しい……。あの時起こった出来事と、その時の世の中の空気を、的確な文章でとらえ、大きいことだけでなく、ささやかだけれども見逃せない事象を批評する伝説の名エッセイ! 初文庫化を含む完結編。〈解説〉小山田浩子
2025/03/24 刊行
村田喜代子 著
昨日までそばにいた夫は一体どこに行ってしまったのだろう……。夫を亡くしたばかりの美土里は、彼の忘れ物をきっかけに、同じ境遇の三人の女性と知り合い……。「未亡人倶楽部」の四人が過ごした一年を描く傑作長編。
2025/03/24 刊行
シベリア抑留詩人の生と詩
細見和之 著
【昭和・光と影】『サンチョ・パンサの帰郷』『望郷と海』で知られる戦後日本を代表する詩人・石原吉郎(1915~77)。彼は厳寒の地シベリアで何を体験し、日本社会に何を見たのか。62年の波瀾の生涯を丹念に辿り、詩からエッセイ、短歌俳句まで精緻に読み解き、戦中・戦後体験と作品世界を捉えなおす。巻末に山城むつみとの対談「言葉が記憶する」を新たに収録。
2025/03/24 刊行
多島斗志之 著
大冒険小説の傑作を新装刊海賊が跋扈する17世紀末。海賊討伐の命を受けて出帆するも自ら海賊船へと姿を変えた「アドヴェンチャー・ギャレー」号。航海士としてこの船に乗り組み、やがて海賊船の船長となったジェームズ・モアは、ユニークで頼りになる仲間たちとともに大海原をゆく。海賊としての輝かしい成果と数々の危機。痛快な大冒険。そして因縁の対決へ――。1998年初版、傑作海賊冒険小説を新装版として刊行
2025/03/24 刊行
松田青子 著
大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。私たちを勇気づけるエッセイ集。
2025/03/24 刊行
田中小実昌 著
幼少期、従軍、復員ののち東大哲学科入学。米軍基地のアルバイトで暮らし、翻訳家、小説家となって後も、コミさんは哲学に関心を持ち続けた。映画館への途中で、バスの旅で。カバンに忍ばせた文庫本に、文句と注釈をつけながらも読み続ける。そんな日々が、いつしか「小説」となる……。「哲学」「宗教」「小説」の三位一体のかんけいの謎を追究し、著者晩年の代表的シリーズとなった「哲学小説」を初集成。全三巻を合本にした電子版。第Ⅰ巻 『カント節』『モナドは窓がない』第Ⅱ巻 『なやまない』『ないものの存在』第Ⅲ巻 単行本未収録作品14篇
2025/03/24 刊行
山田わかの数奇なる生涯
山崎朋子 著
生家の窮乏により単身渡米、シアトルの苦界に身を沈めながらも、そこから抜け出し、帰国後、評論家として『青鞜』などで活躍した山田わか(一八七九~一九五七)。苦界から這い上がるまでの苦難、夫・山田嘉吉との出会い、与謝野晶子、山川菊栄らとの母性保護論争、娼婦更生保護施設の設立など、その波乱に満ちた生涯を描く。〈解説〉城戸久枝
2025/03/24 刊行