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浅田次郎 著
奥州街道を北へと歩む流人・玄蕃と押送人・乙次郎。旅路の果てで語られる玄蕃の罪の真実。武士の鑑である男はなぜ、恥を晒してまで生きたのか?〈解説〉杏
2023/02/21 刊行
牧野富太郎 著
日本における植物分類学の祖・牧野富太郎の最初のエッセイ集。初刊は昭和11年(1936)。執筆時期は内容から察して明治(日露戦争前後)から昭和初期。牧野富太郎ならではの、軽妙洒脱な文体、気取らない表現、語り口で、植物の魅力を縦横に綴る。以下、本文より。「私は植物の愛人としてこの世に生れ来たように感じます。或いは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。ハハハハ、私は飯よりも女よりも好きなものは植物ですが然しその好きになった動機というものは実の所そこに何にもありません。つまり生れながらに好きであったのです。」「私は来る年も来る年も左の手では貧乏と戦い右の手では学問と戦いました、その際そんなに貧乏していても一時もその学問と離れなく又そう気を腐らかさずに研究を続けて居れたのは植物がとても好きであったからです。気のクシャクシャした時でもこれに対するともう何もかも忘れて居ます。」「私はまた草木に愛を持つことによって人間愛を養うことが出来得ると確信して疑わぬのである、もしも私が日蓮ほどの偉らい物であったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている。」
2023/02/21 刊行
浅田次郎 著
日本中から感嘆の声、続々。『壬生義士伝』『一路』の浅田次郎、最高の感動作。万延元年(1860年)。姦通の罪を犯した旗本・青山玄蕃に奉行所は切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。玄蕃は蝦夷松前藩へ流罪となり、押送人の見習与力・石川乙次郎とともに奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中行き会う事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。この男、本当に罪人なのか?
2023/02/21 刊行
辻原登 著
時代と向き合い、社会を書く、ということ。現代日本最高峰の作家は、〈平成〉を舞台に何を描き出すのか――。人の世が綾なす芳醇の最新作!〈解説〉阿部公彦あらすじ――東京・青山にデザイン事務所を構える瓜生甫と妻のちづるは、セックスレスの関係にあった。ちづるはある日、知人に紹介された年下のネイリスト塩出可奈子に誘われて、性愛の関係を結ぶ。また甫には、旅行会社のプランナー中子毬子と古い付き合いがある。毬子の夫・中子脩は語学学校の経営者だが、女性関係が派手で夫婦の仲は冷えて久しい。中子夫妻は自宅のパーティーに瓜生夫妻を呼び、そこでちづるは毬子と意気投合する。後日、ちづるから毬子を紹介された可奈子は、毬子も誘って三人でホテルに行かないかと、ちづるに提案する――。都会の喧噪の中で交わされる、優雅で淫靡な秘密のささやき。錯綜する彼らの思惑がたどり着く先とは。
2023/02/21 刊行
浅田次郎 著
ランキング独占、国民的大ヒット!浅田次郎が贈る、新たな痛快時代小説。「武士が命を懸くるは、戦場ばかりぞ」。流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎は奥州街道の終点、三厩を目指し歩みを進める。道中行き会うは、父の仇を探す侍、無実の罪を被る少年、病を得て、故郷の水が飲みたいと願う女。旅路の果てで語られる、玄蕃の抱えた罪の真実。武士の鑑である男がなぜ、恥を晒してまで生き延びたのか?
2023/02/21 刊行
5分で巡る50の想い出
中央公論新社 編
珈琲、紅茶、ほかほかココアにご褒美ビール。世界中どこでも、カフェには誰かの特別な想い出がある――。自宅で、電車で、休憩中に、読めばほっこり旅気分。作家、学者に映画監督、各界著名人が寄稿するBunkamuraの名物誌『ドゥ マゴ通信』から生まれた、香気立ち上るカフェ・エッセイ全50篇。〈まえがき〉中条省平◆著者一覧◆・中条省平・野田秀樹・富士川義之・河村錠一郎・鈴木清順・鶴岡真弓・三木宮彦・辻 邦生・鈴木布美子・岸田 秀・佐藤亜紀・久世光彦・池内 紀・蓮實重彦・中村真一郎・養老孟司・秋山祐徳太子・川成 洋・須賀敦子・出口裕弘・亀山郁夫・島田雅彦・護 雅夫・山内昌之・中沢新一・堀内 勝・澤田 直・蜷川幸雄・南 伸坊・西江雅之・巖谷國士・松浦美奈・森本哲郎・吉本隆明・赤瀬川源平・鷲田清一・横尾忠則・松山 巖・吉田加南子・城山三郎・柴田元幸・上野昴志・中田耕治・樺山紘一・いとうせいこう・関川夏央・杉山 晃・今福龍太・末延芳晴・安西水丸(順不同)
2023/02/21 刊行
評伝・宮尾登美子
林真理子 著
『櫂』『陽暉楼』に『天璋院篤姫』。逆境を生き抜く女性を描き、一世を風靡した国民的作家・宮尾登美子。実父との軋轢、二人の母への想い、壮絶な満洲の記憶に、借金に苦しんだ下積み時代。作品世界に惚れ込み、先輩作家としても慕い続けた著者が、その波瀾万丈な生涯を新たな視点で辿る。〈解説〉綿矢りさ【目次】前書き第一章 誕生会第二章 ある噂第三章 富田屋の跡第四章 南国第五章 同級生第六章 学歴第七章 『櫂』の世界第八章 農家の嫁第九章 二人の母第十章 兄と妹第十一章 満洲の少年第十二章 『朱夏』の村第十三章 テレビ出演第十四章 借金二人三脚第十五章 事 業第十六章 家 出 第十七章 再婚第十八章 太宰治賞受賞第十九章 直木賞第二十章 映画化第二十一章 女流作家たち第二十二章 きのね第二十三章 最後の小説第二十四章 帰郷最終章 続・仁淀川解説 「綴る女」を綴る女 綿矢りさ
2023/02/21 刊行
オッドアイ
渡辺裕之 著
横須賀どぶ板通りで、米兵が刺殺された。「日米地位協定」によって捜査権は米軍側にあるが、危機感を募らせる県警とともに〝特別強行捜査局〟の朝倉は捜査に向かう。その最中、SNSに殺害の瞬間が公開され、新たな被害者も……。各国の思惑と悲壮な事件が絡み合い、朝倉たちの身にも危険が迫る。自衛隊出身の捜査官が活躍する、シリーズ第八弾!
2023/02/21 刊行
あつあつ鍋焼きうどんと二人の船出
安田依央 著
一緒に幸せになってくれるか――?老舗旅館の開かずの間は、仁と孝、二人の兄弟の秘密の過去に繋っていた。そして山田を排除し仁にすり寄る美女・エリカの目的も……。だが、虎之助やラウルという新たな人物の関与と山田の頑張りにより、仁を絡め取っていた因縁がほどける。そして、久々に振る舞う料理とともに、やっと自分の気持ちを打ち明けた仁に対し、山田の返事は――。人気シリーズ最終巻!
2023/02/21 刊行
増補新版
北杜夫 著
海外渡航が稀少だった昭和三〇年代、水産庁の調査船に船医として乗り込んだ若きマンボウ先生。アジアから欧州をめぐる約半年の船旅を、のびやかな詩情と軽妙な文体で綴り、一躍人気作家となった。戦後ユーモアエッセイの地平をひらいた記念碑的作品に、航海中の写真、エッセイ「傲慢と韜晦」などを収録した増補記念版。〈解説〉なだいなだ
2023/02/21 刊行
石垣りんエッセイ集
石垣りん 著
自分の住むところには自分で表札を出すにかぎる――。銀行の事務員として働き、生家の家計を支えながら続けた詩作。五十歳のとき手に入れた川辺の1DKとひとりの時間。「表札」「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」などの作品で知られる詩人の凜とした生き方が浮かび上がる、文庫オリジナルエッセイ集。〈解説〉梯久美子【目次】Ⅰ はたらく宿借り/けちん坊/朝のあかり/雨と言葉/目下工事中/よい顔と幸福/日記/晴着/事務服/事務員として働きつづけて/おそば/領分のない人たち/食扶持のこと/着る人・つくる人/巣立った日の装い/試験管に入れて/夜の海/こしかた・ゆくすえⅡ ひとりで暮らす呑川のほとり/シジミ/春の日に/電車の音/器量/花嫁/通じない/女の手仕事/つき合いの芽/彼岸/コイン・ランドリー/ぜいたくの重み/水はもどらないから/愛車/庭/籠の鳥/貼紙/山姥/梅が咲きました/雪谷/私のテレビ利用法/かたちⅢ 詩を書く/立場のある詩/花よ、空を突け/持続と詩/生活の中の詩/仕事/お酒かかえて/福田正夫/銀行員の詩集/詩を書くことと、生きることⅣ 齢を重ねる終着駅/四月の合計/二月のおみくじ/椅子/私はなぜ結婚しないか/せつなさ/インスタントラーメン/火を止めるまで/しつけ糸/鳥/おばあさん/空港で/八月/港区で/花の店/隣人/風景/思い出が着ている/悲しみと同量の喜び/ウリコの目 ムツの目/乙女たち/夜の太鼓
2023/02/21 刊行
吸血鬼エリート・妖怪獣
水木しげる 著
日本を代表する傑作妖怪マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめて一挙収録する文庫シリーズ、第2巻。名士襲撃を企てる吸血鬼エリート、妖怪獣を味方にし、妖怪の国を築こうとする八百八たぬき。つぎつぎと現れる強敵に鬼太郎が挑む! 長編2作品を含む、全5話を収録。〈収録作品〉吸血鬼エリート/妖怪獣/猫娘とねずみ男/見上げ入道/妖怪ぬらりひょん巻頭カラー口絵を掲載。
2023/02/21 刊行
占う行方に花と宴
九条菜月 著
都に現れた妖を退けた春蘭と仲望。少し距離が近づいたものの、仲望は一向に春蘭の《真名》を盗んだ兄のことを話さない。同じ頃、華国に疫病が広がりはじめるが、国は病を収める動きを見せない。この地の守り神も沈黙を続ける中、皇帝は強引に宴を開催する。余興のため占い師として宴に出席した春蘭は、そこで皇帝に目をつけられてしまい……。異色の中華ファンタジー第二弾!
2023/02/21 刊行
秘録・日独伊協同作戦
野村直邦 著
著者の自序に曰く、「日米開戦前後の交渉事項や太平洋を舞台とした戦争の経過などについては、すでに多くの資料や記録が刊行されているが、枢軸側三国を結ぶ〝ベルリン〟を中心とした世界史の一章は、いまだに秘められたまま今日にいたっている」――世界史転換の動機をつくった日独伊三国の枢軸側がなぜ敗戦の運命を共にしたのか? という問いへの答えを、「当時いずれも最高の機密に属し、外部への発表を禁ぜられていた貴重な史料」に基づき、反省を込めて綴った回想記。著者は一九四〇年から三年にわたりベルリンに駐在し、日独伊三国同盟の軍事委員として独伊との作戦調整にあたった。本国からの情報不足や、日独の戦争方針の違いといった困難に直面する様は、当事者ならではの臨場感にあふれている。ドイツからのUボート回航を担ったのち、東条内閣末期に海軍大臣、その後は海上護衛司令長官などを歴任し、終戦に向けての動きも知る存在であった。海軍の要職を務めた人物の手記として、私家版の『自叙 八十八年の回顧』、および「サンデー毎日」に寄稿した「東條内閣崩壊の真相」を収録した史料的価値も高い貴重な一次資料である。解説は『独ソ戦』(岩波新書)の大木毅氏。【目次より】『潜艦U‐511号の運命』 序文 一 的はずれになって行く三国条約の効果 二 日独伊協力戦の実相 三 日本側在独者のベルリン会談 四 潜艦U・511号とともに「東條内閣崩壊の眞相」『自叙 八十八年の回顧』 解説 大木毅
2023/02/21 刊行
阿川佐和子 著
『いい女、ふだんブッ散らかしており』につづく、『婦人公論』好評連載の書籍化第二弾。65歳、高齢者の仲間入りをしてからの、身の回り、体調、容姿、心境の変化を綴る。多彩な抽斗と表現で、自らの過去と現在を赤裸々に書き尽くした、極上のエッセイ集。
2023/02/21 刊行