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日本人の鎮魂の形
川村邦光 著
日本人は天災や戦争によって非業の死を遂げた者をどのように弔ってきたのか。『古事記』『日本書紀』を起点に仏教説話集『日本霊異記』の世界に分け入り、念仏結社を作った源信、女人救済を説いた蓮如らによる弔いの作法を歴史的に辿る。さらに死者の霊を呼び寄せる巫女の口寄せ、ムカサリ絵馬や花嫁・花婿人形の奉納など現在も続く風習を紹介し、遺影のあり方をも考察。古代から東日本大震災後まで連なる鎮魂の形を探る。
2023/05/31 刊行
生命を見つめる哲学
金森修 著
動物に霊魂はあるのか、それとも動物は感じることのない機械なのか――。アリストテレスに始まり、モンテーニュを経て、デカルトの登場によってヨーロッパ哲学界で動物をめぐる論争は頂点に達した。古代ギリシャ・ローマ時代から二〇世紀のハイデッガー、デリダまで、哲学者たちによる動物論の系譜を丹念に跡づける。動物/生命へのまなざしの精緻な読解によって「人間とは何か」を照らし出す、スリリングな思想史の試み。
2023/05/31 刊行
推理評論・エッセイ集成
田村隆一 著
一篇の詩を生むためには、我々はいとしいものを殺さなければならないこれは死者を甦らせるただひとつの道であり、われわれはその道を行かなければならない――(「四千の日と夜」より)『荒地』同人として鮎川信夫らとともに日本の戦後詩をリードした国際的詩人にして、早川書房の初期編集長兼翻訳者として海外ミステリ隆盛の基礎を築いた田村隆一(1923-1998)。アガサ・クリスティの翻訳に始まり、「ハヤカワ・ポケット・ミステリ」の出発、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の創刊……その比類なき体験による、彼にしか語りえない数々の貴重なエピソードとユーモアは、詩(ポエジー)と戦慄(スリル)の本源的考察を通して、やがて21世紀の我々をも刺し貫く巨大な文学論・文明論へと至る――人類にとって推理小説(ミステリ)とは何か?聞き書き形式でポーからロス・マクドナルドまでのクラシック・ミステリをガイドするロング・インタビュー(旧版『ミステリーの料理事典』『殺人は面白い』所収)を中心に、クロフツ『樽』やクイーンの四大『悲劇』といった翻訳を手がけた名作の各種解説、クリスティとの架空対談、江戸川乱歩や植草甚一にまつわる回想、生島治郎・都筑道夫ら元早川出身者との対談など、推理小説に関する著者の文章を単著初収録作含め精選し大幅増補した、まさに田村流ミステリ論の決定版。生誕100年記念刊行。【目次】Ⅰ クラシック・ミステリ・ガイド(インタビュー)Ⅱ 訳者解説(F・W・クロフツ/アガサ・クリスティ/ジョルジュ・シムノン/エラリイ・クイーン)Ⅲ エッセイ・対談(×生島治郎「諸君、ユーモア精神に心せよ」/×都筑道夫「EQMMの初期の頃」)Ⅳ 資料編〈解説〉押野武志
2023/05/31 刊行
日本人の精神史
山本博文 著
武士道とは何か。武士はいかに生き、死すべきなのか――。戦乱の世が生み出した軍学書『甲陽軍鑑』『五輪書』から、泰平の時代の倫理書『山鹿語類』『葉隠』へ。そして、幕末維新期の吉田松陰、西郷隆盛へと連なるサムライの思想水脈を経て、武士道を世界に知らしめた新渡戸稲造まで。日本人必読の名著12冊で知る、高潔にして強靭な武士の倫理と美学。章末には、各書から選りすぐった人生指南の「名言」を付す。
2023/05/31 刊行
アメリカ海兵隊の組織論的研究
野中郁次郎 著
最強の軍事組織アメリカ海兵隊の核心を解明し、日本的経営の創造の方位を示す。旧日本軍の敗因を分析した共同研究『失敗の本質』、ロングセラー『アメリカ海兵隊』の姉妹篇にして組織論研究の決定版。著者からのメッセージ――「アメリカ海兵隊が体現している『知的機動力』こそが21世紀の『知識社会』でイノベーションによって知識と価値を創造し続ける組織に必須の能力だ、と私は信じている。日本企業は、日本的組織の強みと弱みを自覚しながら、最強の軍事組織であるアメリカ海兵隊に学んで、21世紀の日本的経営を創り出してほしい」。
2023/05/31 刊行
J・F・C・フラー 著/中村好寿 訳
第一次大戦下で陸軍の機甲化を初めて提唱したイギリスの軍事史家が、戦争の目的は勝利でなく早期決着・和平にあるとした異色の戦略論。〈解説〉石津朋之
2023/05/25 刊行
林芙美子 著/柚木麻子 編
「おフミさん」のふてぶてしさに何度も元気づけられた――作家・柚木麻子が、数多く残された短篇・エッセイから一二篇を選び、魅力を語る。〈解説〉今川英子
2023/05/25 刊行
志賀直哉をめぐる作品集
里見弴 著
絶交と復縁を繰り返しながら、生涯にわたる友情を育んだ二人の作家。若き志賀との交友を描く小説・随筆を初集成。文庫オリジナル。〈解説〉麻井 朝
2023/05/25 刊行
阿川弘之 著
自ら海軍に進んだ著者が、提督三部作や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を綴る人間味溢れるエッセイ五〇篇。講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。
2023/05/25 刊行
神夢想流林崎甚助6
岩室忍 著
巌流小次郎と宮本武蔵の決闘。徳川家康が仕掛ける大坂の陣。武を以て名を揚げる覇道の時代が終わりを告げ、甚助は最後の修行の旅に出る。文庫書き下ろし。
2023/05/25 刊行
朧車・妖怪大裁判
水木しげる 著
濡れ衣を着せられ、妖怪裁判にかけられる鬼太郎。かつてこらしめられた妖怪たちは復讐の機会とばかりに結集し......!? 中長編を含む全9話を収録。
2023/05/25 刊行
伊東潤 著
世界登山史上有名、かつ最大級の遭難事故、八甲田雪中行軍遭難事件。だが、この大惨事には、白い闇に隠された秘密が!? 長篇ミステリー。〈解説〉長南政義
2023/05/25 刊行
増補新版
諸田玲子 著
「桜田門外の変」をはじめ、実際の事件を背景に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた一日を描く連作時代小説集。新たに書き下ろしの一篇を収録。
2023/05/25 刊行
沼野充義/松永美穂/阿部公彦/読売新聞文化部 編
二一世紀に読み継いでいきたい文学作品とは。第一次世界大戦前後から一〇〇年の海外文学六〇冊、日本文学四〇冊を厳選。ポケットに入る世界文学全集の提案。
2023/05/25 刊行
松田青子 著
会社に追いつめられ、無職になった三十女が、女性アイドルに恋して日本の絶望を粉砕!? 現実を生き抜くための最高エネルギーチャージ小説。〈解説〉松尾亜紀子
2023/05/25 刊行