ホーム > 電子書籍 > 黒狼秘譚Ⅰ 下
斉城昌美 著
愛する妻モアラと引き裂かれたアシュラウルは、ヴェイアノスの王太子に伴われ、真の生まれ故郷へ向かう。六百年の長きにわたり対立を続けるヴェイアノスとバウィラノス。その各々に属すことになってしまったアシュラウルとモアラは軋轢に苦しみながらも和平へ一縷の望みを繋ぎ、年に一度の逢瀬を重ねていた。しかしその密やかな愛も、運命神の前には為す術もなく――バウィラノスの奸計に填り、唯一の血を分けた兄が落命するに至り、遂にアシュラウルはバウィラノスに立ち向かう決意を定め、光の聖剣を抜き放つ!