2022 06/06
中公新書の60年

2021年の中公新書

サラ金の歴史個人への少額の融資を行ってきたサラ金や消費者金融は、多くのテレビCMや屋外看板で広く知られる。戦前の素人高利貸から質屋、団地金融などを経て変化した業界は、経済成長や金融技術の革新で躍進した。だが、バブル崩壊後、多重債務者や苛烈な取り立てによる社会問題化に追い詰められていく。本書は、この一世紀に及ぶ軌跡を追う。家計やジェンダーなど多様な視点から、知られざる日本経済史を描く意欲作。サントリー学芸賞、新書大賞受賞

小島庸平(こじま・ようへい)1982-。経済史学者。東京大学准教授

この年のできごと1月 トランプ大統領支持者らが連邦議会議事堂を襲撃
2月 ミャンマーで国軍がクーデターを起こす
7月 東京でオリンピックが開催
10月 岸田文雄が第100代内閣総理大臣に
同月 秋篠宮眞子内親王が、小室圭さんと結婚
11月 大谷翔平がメジャーリーグのMVPを受賞。投手として9勝、打者として46本塁打の「二刀流」で活躍した

この年のラインナップ佐藤千登勢著『フランクリン・ローズヴェルト』
山本昭宏著『戦後民主主義』
澤井康佑著『英文法再入門』
中西嘉宏著『ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相』
沼野雄司著『現代音楽史』
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山本圭著『現代民主主義』
津止正敏著『男が介護する』
光井渉著『日本の歴史的建造物』
小島庸平著『サラ金の歴史』
青木栄一著『文部科学省』
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虎尾達哉著『古代日本の官僚』
北村一真著『英語の読み方』
熊本史雄著『幣原喜重郎』
岡本亮輔著『宗教と日本人』
佐藤信之著『鉄道と政治』
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廣野由美子著『小説読解入門』
藤原聖子著『宗教と過激思想』
小関隆著『イギリス1960年代』
田中修著『植物のいのち』
和田裕弘著『天正伊賀の乱』
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村上靖彦著『ケアとは何か』
山本紀夫著『高地文明―「もう一つの四大文明」の発見』
仁藤敦史著『藤原仲麻呂』
吉見俊哉著『東京復興ならず』
佐橋亮著『米中対立』
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山本健太郎著『政界再編』
千々和泰明著『戦争はいかに終結したか』
鈴木由美著『中先代の乱』
藤尾慎一郎著『日本の先史時代』
関幸彦著『刀伊の入寇』
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小原嘉明著『本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵』
萩原淳著『平沼騏一郎』
福井憲彦著『物語 パリの歴史』
猪木武徳著『経済社会の学び方』
清水唯一朗著『原敬』
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阿部拓児著『アケメネス朝ペルシア―史上初の世界帝国』
伊藤俊一著『荘園』
宮下遼著『物語 イスタンブールの歴史』
武井彩佳著『歴史修正主義』
天野忠幸著『三好一族―戦国最初の「天下人」』
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今野元著『ドイツ・ナショナリズム』
会田大輔著『南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで』
中村圭志著『宗教図像学入門』
柿沼陽平著『古代中国の24時間』
高尾賢一郎著『サウジアラビア―「イスラーム世界の盟主」の正体』
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勝又基著『親孝行の日本史』
杉山慎著『南極の氷に何が起きているか』
篠川賢著『国造―大和政権と地方豪族』
齋藤純一/田中将人著『ジョン・ロールズ』
齋藤慎一著『江戸―平安時代から家康の建設へ』
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小林憲正著『地球外生命』
矢野勲著『エビはすごい カニもすごい』
岩田慎平著『北条義時』