2022 04/25
中公新書の60年

2018年の中公新書

戦国日本と大航海時代15世紀以来、スペインやポルトガルはキリスト教布教と一体化した「世界征服事業」を展開。16世紀にはアジアに勢力を広げた。本書は史料を通じて、戦国日本とヨーロッパ列強による虚々実々の駆け引きを描きだす。豊臣秀吉はなぜ朝鮮に出兵したのか、徳川家康はなぜ鎖国へ転じたのか、伊達政宗が遣欧使節を送った狙いとは。そして日本が植民地化されなかった理由は――。日本史と世界史の接点に着目し、数々の謎を解明する。和辻哲郎文化賞受賞

平川新(ひらかわ・あらた)1950-。歴史学者。東北大学名誉教授

この年のできごと1月 振袖販売・レンタル業「はれのひ」が成人の日に突然休業。多くの新成人に影響
3月 プーチン大統領、ロシア大統領選で再選。通算4期目
6月 18歳を成人と定める改正民法が成立
9月 大坂なおみ、テニス全米オープンで優勝
11月 大阪万博の開催が決定(2025年)
12月 環太平洋経済連携協定(TPP)が発効

この年のラインナップ高安健将著『議院内閣制―変貌する英国モデル』
河内春人著『倭の五王』
筒井清忠著『戦前日本のポピュリズム』
吉田類著『酒は人の上に人を造らず』
諸富徹著『人口減少時代の都市』
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五十嵐泰正著『原発事故と「食」』
大和田敢太著『職場のハラスメント』
小山慶太著『〈どんでん返し〉の科学史』
中澤渉著『日本の公教育』
古田亮著『カラー版 横山大観』
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鈴木透著『スポーツ国家アメリカ』
鎌田浩毅著『理科系の読書術』
平川新著『戦国日本と大航海時代』
木村光彦著『日本統治下の朝鮮』
柏原宏紀著『明治の技術官僚』
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加藤秀俊著『社会学』
唐沢孝一著『カラー版 目からウロコの自然観察』
楠木新著『定年準備』
西村まさゆき著『カラー版 ふしぎな県境』
澁谷智子著『ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実』
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小島道一著『リサイクルと世界経済』
竹中亨著『ヴィルヘルム2世』
田中修著『植物のひみつ』
久保田哲著『帝国議会―西洋の衝撃から誕生までの格闘』
牧野成一著『日本語を翻訳するということ』
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石川理夫著『温泉の日本史』
長谷川宏著『幸福とは何か』
蔀勇造著『物語 アラビアの歴史』
刑部芳則著『公家たちの幕末維新』
星亮一著『斗南藩―「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起』
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碧海寿広著『仏像と日本人』
中公新書編集部編『日本史の論点』
瀧澤弘和著『現代経済学』
寺西重郎著『日本型資本主義』
和田裕弘著『信長公記―戦国覇者の一級史料』
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渡邊啓貴著『アメリカとヨーロッパ』
神島裕子著『正義とは何か』
梶谷懐著『中国経済講義』
小泉宏之著『宇宙はどこまで行けるか』
比佐篤著『ローマ帝国史』
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佐々木雄一著『陸奥宗光』
美川圭著『公卿会議―論戦する宮廷貴族たち』
内田宗治著『外国人が見た日本』
服部龍二著『高坂正堯―戦後日本と現実主義』
草薙奈津子著『カラー版 日本画の歴史 近代篇』
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草薙奈津子著『カラー版 日本画の歴史 現代篇』
小川原正道著『小泉信三―天皇の師として、自由主義者として』
佐藤彰一著『宣教のヨーロッパ』
坂井孝一著『承久の乱』
小笠原弘幸著『オスマン帝国』
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松田純著『安楽死・尊厳死の現在』
永澤義嗣著『気象予報と防災―予報官の道』
増本康平著『老いと記憶』