2022 01/31
中公新書の60年

2010年の中公新書

競争と公平感日本は資本主義の国のなかで、なぜか例外的に市場競争に対する拒否反応が強い。私たちは市場競争のメリットをはたして十分に理解しているだろうか。また、競争にはどうしても結果がつきまとうが、そもそも私たちはどういう時に公平だと感じるのだろうか。本書は、男女の格差、不況、貧困、高齢化、派遣社員の待遇など、身近な事例から、市場経済の本質の理解を促し、より豊かで公平な社会をつくるためのヒントをさぐる。

大竹文雄(おおたけ・ふみお)1961-。経済学者。大阪大学特任教授

この年のできごと4月 大阪維新の会結成。橋下徹が代表に就任
5月 iPadが日本で発売開始
6月 FIFAワールドカップ南アフリカ大会(~7月)。スペインが初優勝、日本はベスト16
同月 小惑星探査機「はやぶさ」、小惑星イトカワより帰還
7月 第22回参議院選挙で民主党大敗。与党が過半数を割れ、ねじれ国会に
12月 「イクメン」「無縁社会」などが「新語・流行語大賞」に

この年のラインナップ竹沢尚一郎著『社会とは何か』
遠山美都男著『天平の三姉妹』
島泰三著『孫の力』
野口武彦著『鳥羽伏見の戦い』
依田高典著『行動経済学』
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湯浅邦弘著『菜根譚』
中島丈博著『シナリオ無頼』
服藤早苗著『平安朝の父と子』
大竹文雄著『競争と公平感』
後藤致人著『内奏―天皇と政治の近現代』
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松方冬子著『オランダ風説書』
田中善信著『芭蕉』
三宅理一著『パリのグランド・デザイン』
樺山紘一編著『新・現代歴史学の名著』
瀧井一博著『伊藤博文』
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吉川節子著『印象派の誕生』
黒井千次著『老いのかたち』
丸山裕美子著『正倉院文書の世界』
篠原初枝著『国際連盟』
野内良三著『日本語作文術』
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沖重薫著『突然死の話』
清水克行著『日本神判史』
戸部良一著『外務省革新派』
繁沢敦子著『原爆と検閲』
池田学著『認知症』
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山室寛之著『野球と戦争』
小宮輝之著『物語 上野動物園の歴史』
小林正宏/中林伸一著『通貨で読み解く世界経済』
中山理著『算数トレーニング』
森田洋司著『いじめとは何か』
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笈川博一著『物語 エルサレムの歴史』
武田善憲著『ロシアの論理』
河村健吉著『影の銀行』
本田良一著『ルポ 生活保護』
岡部明子著『バルセロナ』
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佐々木健一著『日本的感性』
工藤順一著『文書術』
鈴木健一著『風流 江戸の蕎麦』
渡辺裕著『歌う国民』
堀内一史著『アメリカと宗教』
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浅香正博著『胃の病気とピロリ菌』
小島莊明著『寄生虫病の話』
藪田貫著『武士の町 大坂』
福田千鶴著『江の生涯』
蟹澤聰史著『石と人間の歴史』
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長谷川櫂著『日めくり 四季のうた』
白石良夫著『古語の謎』
小和田哲男著『戦国武将の手紙を読む』
加藤文元著『ガロア』
里中哲彦著『英語の質問箱』
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石井洋二郎著『フランス的思考』
武田尚子著『チョコレートの世界史』
川口淳一郎著『カラー版 小惑星探査機はやぶさ』