2021 03/22
中公新書の60年

1970年の中公新書

『続・発想法 KJ法の展開と応用』前著『発想法』で公開したKJ法の実技をさらに発展させ、加えて実例・応用例・図解等を豊富にとりいれた本書は、自己革新のために、会議運営の効率化のために、新製品開発のために、チームワークのために、あるいはカウンセリングにと、その効用は著しいものがある。情報化社会といわれる今日、ソフトウェアのなかのもっともソフトな部分をうけもつKJ法の効力が再確認されている。『発想法』との併読をとくにおすすめしたい。

川喜田二郎(かわきた・じろう)1920ー2009。文化人類学者。東京工業大学教授、筑波大学教授、中部大学教授などを歴任

この年のできごと3月 大阪で日本万国博覧会(万博)が開幕
同月 よど号ハイジャック事件
4月 ビートルズが解散
6月 日米安保条約、自動延長
11月 三島由紀夫が東京・市ヶ谷で自決

この年のラインナップなだいなだ著『お医者さん』
奥平康弘著『表現の自由とはなにか』
川喜田二郎著『続・発想法』
大岡徹夫著『ジャンボ』
奥野健男著『日本文学史』
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西村孝次著『ロレンスの世界』
京極純一著『文明の作法』
園部三郎著『幼児と音楽』
加藤俊彦著『日本の銀行家』
西和夫著『経済協力』
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井上健治編『テストの話』
和田春樹/和田あき子著『血の日曜日』
白川静著『詩経』
麻生誠著『大学と人材養成』
綾部恒雄著『アメリカの秘密結社』
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井上清著『西郷隆盛(上)』
吉村昭著『海の壁』
梅棹忠夫/永井道雄編『私の外国語』
石川博友著『巨大システム産業』
D・C・ヘルマン著『日本の政治と外交』
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井上清著『西郷隆盛(下)』
小田稔著『宇宙の探究』
中山正和著『発想の論理』
加藤秀俊著『自己表現』
増田四郎編『西洋と日本』
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島崎敏樹著『孤独の世界』
中岡哲郎著『人間と労働の未来』
藤田健治著『ニーチェ』
山内恭彦編『現代科学と人間』
服部幸雄著『歌舞伎の構造』