2018 06/20
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『兼好法師』が西脇順三郎学術賞を受賞

小川剛生著『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』(中公新書、2017年11月刊行)が、第3回西脇順三郎学術賞を受賞しました。

同賞は、文学、文献学、美学美術史学、語学、および芸術にかかわる研究領域における優れた著作を顕彰する、慶應義塾大学主催の研究奨励賞です。

受賞作は、鎌倉時代末期に生まれ、徒然草の著者として知られる兼好法師の評伝です。今に伝わる兼好の系図や官歴が彼の死後に捏造されたものであることを明かしたうえで、かぎられた史料から兼好の足跡を掘り起こし、徒然草の新たな解釈や、鎌倉末期の混迷を浮かび上がらせています。この機会に、ぜひご一読ください。