ホーム > 全集 > 哲学の歴史4
伊藤博明 編
ルネサンスの見方は近年大きく転換しました。従来、輝かしい近代の幕開けとして一面的に過大評価されてきたきらいがあったのです。古代・中世との連続性、芸術・自然思想との交渉、オカルト的諸学への注目などから新しいルネサンス像が模索されています。革新と復古、人文主義と宗教的熱狂、科学と魔術が渾然一体となった豊饒なルネサンス思想の諸相を、全ヨーロッパ規模の広範な視点から捉え直す白眉の一巻です。