2022 01/24
中公新書の60年

2009年の中公新書

戦後世界経済史第2次大戦後の世界は、かつてない急激な変化を経験した。この60年を考える際、民主制と市場経済が重要なキーワードとなることは誰もが認めるところであろう。本書では、「市場化」を軸にこの半世紀を概観する。経済の政治化、グローバリゼーションの進行、所得分配の変容、世界的な統治機構の関与、そして「自由」と「平等」の相剋――市場システムがもたらした歴史的変化の本質とは何かを明らかにする。

猪木武徳(いのき・たけのり)1945-。経済学者。大阪大学名誉教授

この年のできごと2月 米・ロの人工衛星が衝突事故。宇宙開発史上初の出来事
4月 オバマ米大統領の「核なき世界」演説、12月にはノーベル平和賞受賞
5月 裁判員制度スタート、8月には初の刑事裁判が始まる
6月 マイケル・ジャクソン死去
8月 衆院選で民主党が大勝、政権交代へ
11月 米大リーグ・ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜、日本人選手初のワールドシリーズMVPに

この年のラインナップ牧野雅彦著『ヴェルサイユ条約』
木田直人著『ものはなぜ見えるのか』
上垣外憲一著『富士山―聖と美の山』
湯浅治久著『戦国仏教』
佐藤淑子著『日本の子どもと自尊心』
    *
田中修著『都会の花と木』
小林道夫著『科学の世界と心の哲学』
並木誠士著『絵画の変―日本美術の絢爛たる開花』
長岡龍作著『日本の仏像』
湯浅邦弘著『諸子百家』
    *
福間良明著『「戦争体験」の戦後史』
本田良一著『イワシはどこへ消えたのか』
増田弘著『マッカーサー』
酒井忠康著『早世の天才画家』
池田健二著『カラー版 イタリア・ロマネスクへの旅』
    *
一坂太郎著『仁王』
小山慶太著『犬と人のいる文学誌』
中村美知夫著『チンパンジー』
岡田温司著『キリストの身体』
熊野純彦編『現代哲学の名著』
    *
猪木武徳著『戦後世界経済史』
宮城谷昌光著『孟嘗君と戦国時代』
亀井俊介著『ハックルベリー・フィンのアメリカ』
茂木健一郎著『疾走する精神』
天野郁夫著『大学の誕生(上)』
    *
天野郁夫著『大学の誕生(下)』
苅谷剛彦著『教育と平等』
加藤文元著『物語 数学の歴史』
根井雅弘著『市場主義のたそがれ』
岡田暁生著『音楽の聴き方』
    *
長谷川櫂著『和の思想』
小田部雄次著『皇族』
高野潤著『カラー版 マチュピチュ―天空の聖殿』
堤清二/三浦展著『無印ニッポン』
浅野和生著『ヨーロッパの中世美術』
    *
加藤聖文著『「大日本帝国」崩壊』
天野明弘著『排出取引』
小林標著『ローマ喜劇』
村山司著『イルカ』
坂本真士著『ネガティブ・マインド』
    *
石川九楊著『書く―言葉・文字・書』
菅正広著『マイクロファイナンス』
大西正夫著『放射線医療』
池内紀著『東京ひとり散歩』
中井浩之著『グローバル化経済の転換点』
    *
由水常雄著『正倉院ガラスは何を語るか』
向一陽著『ヒマラヤ世界』
内田日出海著『物語 ストラスブールの歴史』
谷口克広著『信長の天下所司代』
菊池嘉晃著『北朝鮮帰国事業』
    *
榎本泰子著『上海』
大田英明著『IMF(国際通貨基金)』
河野純一著『ハプスブルク三都物語』
松井慎一郎著『河合栄治郎』
飯島渉著『感染症の中国史』
    *
上村忠男著『ヴィーコ』
熊野純彦編著『日本哲学小史』