2021 08/02
中公新書の60年

1988年の中公新書

『カラスはどれほど賢いか 都市鳥の適応能力』
都市の発展により多くの野生鳥が姿を消したが、一方では環境に適応することによって積極的に都市に進出する鳥群が観察される。その頂点に君臨するのがカラス軍団であり、いま都市にあってはカラスとヒトの知恵比べが熾烈に進行中なのである。本書は都市鳥研究会にあって長年、野鳥を観察研究してきた著者が、その成果を克明に報告するとともに、カラスに対する人間の愛憎半ばする感情をさまざまな文献に探る、カラス百科である。

唐沢孝一(からさわ・こういち)1943-。都市鳥研究家。NPO法人自然観察大学学長

この年のできごと1月 台湾の蔣経国総統が死去
3月 世界最長を誇る青函トンネルが開業
4月 坂本龍一が日本人初のアカデミー賞・作曲賞を受賞(『ラストエンペラー』)
6月 中距離核戦力(INF)全廃条約発効
8月 停戦決議の受諾により、イラン・イラク戦争が終結
9月 第24回オリンピック競技大会がソウルで開幕

この年のラインナップ若松茂美著『ガイダンス 実践経営学』
杉本つとむ著『東京語の歴史』
家田義隆著『マキァヴェリ』
高橋史朗著『教科書検定』
大庭定男著『戦中ロンドン日本語学校』
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鈴木武史著『星亨』
辻達也著『江戸時代を考える』
曽村保信著『海の政治学』
西永良成著『サルトルの晩年』
長屋宏著『アレルギー』
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米本昌平著『先端医療革命』
畑中顯和著『みどりの香り』
上野明著『アメリカの大企業』
唐沢孝一著『カラスはどれほど賢いか』
船岡誠著『沢庵』
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寒山碧著/伊藤潔訳編『鄧小平伝』
兼坂祐著『わが農業革命』
北岡伸一著『後藤新平』
吉田よし子著『香辛料の民族学』
氏家幹人著『江戸藩邸物語』
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大嶽秀夫著『再軍備とナショナリズム』
三輪史朗著『血液の話』
森茂暁著『皇子たちの南北朝』
八幡和郎著『遷都』
梶村昇著『日本人の信仰』
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安田靖著『タイ』
友田錫著『入門・現代日本外交』
長谷川俊明著『訴訟社会アメリカ』
井芹浩文著『派閥再編成』
篠原宏著『日本海軍お雇い外人』
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色摩力夫著『オルテガ』
渡辺武信著『住まい方の演出』
西村貞二著『ヴェーバー、トレルチ、マイネッケ』
伊原弘著『中国中世都市紀行』
野田正彰著『生きがいシェアリング』
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坂井利之著『戦略的創造のための 情報科学』
矢野暢著『ノーベル賞』
鳥越皓之著『沖縄ハワイ移民一世の記録』
小尾郊一著『中国の隠遁思想』
和田俊著『ヨーロッパを織る』
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藤澤房俊著『シチリア・マフィアの世界』
外山幹夫著『長崎奉行』