2021 05/24
中公新書の60年

1978年の中公新書

刑吏の社会史かつて社会にとって最も神聖な儀式であった「処刑」は、十二、三世紀を境にして、〝名誉をもたない〟刑吏の仕事に変っていった。職業としての刑吏が出現し、彼らは民衆から蔑視され、日常生活においても厳しい差別をうけた。都市の成立とツンフトの結成、それにともなう新しい人間関係の展開、その中で刑罰観はどう変化していったか。刑罰観の変遷と刑吏差別の根源を追究する中で、庶民生活の実態を明らかにし、民衆意識の深層に迫る。

阿部謹也(あべ・きんや)1935-2006。歴史学者(ドイツ中世史)。共立女子大学学長、一橋大学学長などを経て、一橋大学名誉教授

この年のできごと3月 「赤い旅団」がモロ元イタリア首相を誘拐
4月 キャンディーズ、後楽園でサヨナラコンサート
5月 新東京国際空港(成田空港)が開港
8月 日中平和友好条約調印
11月 江川卓が読売巨人軍と契約
12月 福田赳夫内閣が総辞職し、大平正芳内閣が成立

この年のラインナップ中山茂著『帝国大学の誕生』
西条正著『中国人として育った私』
三輪晴治著『創造的破壊』
山田俊雄著『日本語と辞書』
小池滋著『ロンドン』
    *
木越邦彦著『年代を測る』
福島章著『愛の幻想』
市坪弘著『火山灰に生きる』
霧生和夫著『バルザック』
白川静著『漢字百話』
    *
高坂知英著『ひとり旅の知恵』
司馬遼太郎/山崎正和著『日本人の内と外』
清水博著『生命を捉えなおす』
陣内秀信著『都市のルネサンス』
小山長雄著『アユの生態』
    *
北山茂夫著『天武朝』
稲垣眞美著『日本のビール』
東明雅著『連句入門』
竹田篤司著『モラリスト』
加藤暁子著『人形の国のガリバーさん』
    *
田中二郎著『砂漠の狩人』
高橋和夫著『日本文学と気象』
堀田平七郎著『そばや今昔』
亀井節夫著『象のきた道』
山中康裕著『少年期の心』
    *
山口俊章著『フランス一九二〇年代』
向一陽著『奥アマゾン探検記(上)』
阿部謹也著『刑吏の社会史』
梅棹忠夫編『民博誕生』
向一陽著『奥アマゾン探検記(下)』
    *
内田満著『都市デモクラシー』
望月一宏著『中学二年以後』
小堀桂一郎著『イソップ寓話』
霜山徳爾著『人間の詩と真実』
亀山健吉著『フンボルト』
    *
安藤由典著『楽器の音色を探る』