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野坂昭如と私 介護の二千日
野坂暘子 著
七十二歳の夫が脳梗塞に倒れ、夫婦の第二幕が上がった。半身マヒ、骨折、肺炎……。次々と起きる困難にもめげず、妻は夫に声をかける。「あなた、私についてきて! 二人でカッコいいステージを演じよう」。あせらず、急がず、あきらめない。昨日より少しでもいい明日になるように、祈りをこめつつ介護する日々を綴る。
2012/02/25 刊行

九条菜月 著
仲望を避けての妓楼暮らしと同時期に街を覆い始めた病の影。〈疫〉なのか? 人々を救うためにできることを模索する春蘭だが……。
2012/02/25 刊行

マリアナ決戦
横山信義 著
激化するB29による本土空襲に、日本軍はグアム再攻略を決定。大和型三隻擁する日英艦隊が米軍との最終決戦に挑む!!
2012/02/25 刊行

漆黒篇
富樫倫太郎 著
かつて山代屋で丁稚頭を務めていた百助は莫大な借金を抱え、お新と駆け落ちする。米商人となる道を閉ざされ、行商人に身を落とした百助は、やがて酒に溺れるようになり――。
2012/02/25 刊行

出世篇
富樫倫太郎 著
川越屋で奉公を始めることになった百助の息子・万吉は、手代たちから執拗な嫌がらせを受ける。『早雲の軍配者』の著者が描く本格経済時代小説第6弾。
2012/02/25 刊行

萬屋あやかし事件帖 其の壱
天堂里砂 著
穂月と虎太郎が営む何でも屋。貧乏な彼らの元にくる依頼はなぜかみょ~なものばかり。半人前の陰陽師である穂月と、美貌だけが取り柄のヘタレ使役鬼・虎太郎は、依頼を無事解決できるのか!?
2012/02/25 刊行

日韓をむすぶ東シナ海の要石
高野史男 著
朝鮮半島本土から南へ90キロ沖の東シナ海にあり、古代は耽羅と称した済州島だったが、地理的位置から日韓中三国が密接に絡み合う元寇や倭寇の基地となり、李朝時代は政治犯の流刑地、植民地時代は日本への労働供給地として、島の自主性は奪われていた。解放後も本土との軋轢から、その歴史は平坦ではなかったが、恵まれた自然と温暖な気候を活かした園芸、観光産業によって、韓国一豊かな島に変貌した。離島ゆえの宿命をたどる。
2012/02/10 刊行

小池昌代 著
詩人に仕える女、孤独なカーテン職人、魅入られた者たちが、ケモノになる瞬間……モノクロームの日常から、あやしく甘い耽溺の森へ誘う幻想短篇集。
2012/01/25 刊行

福田みどり 著
誕生日が嫌いで、露草が好きだった司馬さん。みどり夫人だけが知る司馬さんの素顔と内面を、なお募る恋しさとともに綴るシリーズ。〈解説〉出久根達郎
2012/01/25 刊行

今邑彩 著
あるはずもない桜に興奮する、死の直前の兄の電話。十五年前のクラスメイトからの過去を弾劾する手紙――ミステリーはいつも手紙や電話で幕を開ける。
2012/01/25 刊行

近代・現代篇四
ドナルド・キーン 著 徳岡孝夫 訳
西洋文学の影響下、モダニズムが開花した。佐藤春夫、横光利一、伊藤整、堀辰雄。そして、虚無のなかに美をみつめた川端康成。そして時代は転向文学を生む。
2012/01/25 刊行

今野敏 著
「生徒はみな舎弟だ!」荒廃した私立高校を「任侠」で再建すべく、人情味あふれるヤクザたちが奔走する! 「任侠」シリーズ第二弾。〈解説〉西上心太
2012/01/25 刊行

高橋義夫 著
十二年に一度の奉納試合。前回その凶猛な剣で二人を殺して優勝した斎木源助が、再び出場する。不穏な空気の中、剣術道場の意地と遺恨がぶつかり合う。その立会人は、草深い奥州に隠居した元幕府御庭番、ご存じ鹿間狸斎。試合の陰に仕組まれた大きな陰謀に巻き込まれていく……。好評シリーズ第七弾!
2012/01/25 刊行

森まゆみ 著
大正五年の創刊以来、世に女性の多様な生き方を提示してきた『婦人公論』。同時に、その文芸欄は人気作家の競演の場となり、数々の代表作が生み出された。激動の時代をくぐり抜けた誌面から、二三人の作家と作品を通して、昭和文芸の豊穣を味わう。『「婦人公論」にみる昭和文芸史』を改題
2012/01/25 刊行

小池昌代 著
モノクロームの日常から、あやしく甘い耽溺の森へ。恋多き詩人に三十年以上仕えてきた女、孤独なカーテン職人が依頼をうけた屋敷の不気味なパーティー、魅入られた者たちがケモノになる瞬間……短篇の名手が誘う六つの幻想譚。
2012/01/25 刊行