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井浦祥二郎 著
潜水艦艦長を歴任し、参謀として作戦を立案した著者が、真珠湾攻撃から終戦まで、太平洋戦争の潜水艦隊の戦いの全貌を記録した唯一無二の作品。編制と建造計画から、ハワイ、ミッドウェー、アリューシャン、ガダルカナルなどにおける奮闘、ドイツとの協同作戦など知られざる日本海軍の戦いが明らかになる。〈解説〉戸髙一成。第1部 開 戦 第1章 開戦頃の潜水艦の状況第2章 開戦時の潜水艦の行動第2部 ハワイ作戦とその後第1章 真珠湾奇襲第2章 米本土西海岸行第3部 軍令部の勤務第1章 軍令部の生活第2章 懸案の諸問題第3章 昭和十七年四月頃までの潜水艦戦第4章 特殊潜航艇の第二次攻撃第5章 ミッドウェーおよびアリューシャン方面の潜水艦戦第6章 ガダルカナル島の攻防戦第4部 ドイツとの協同作戦第1章 ドイツ海軍との協定第2章 インド洋上の協同作戦第5部 太平洋正面の死闘第1章 敗勢に苦闘す第2章 潜水艦隊の死闘第3章 終戦付表・付図 参考文献
2025/02/28 刊行

岸本葉子 著
鍋が重たい、本の字が読めない。少し前までできていたことができない。困りごともいろいろ起きる。振り込め詐欺、通信トラブル、そしてまさかの感染症。とまどう中で気づきます。昔と同じやり方が今の自分の最適解とは限らない。変えていいコトと変えたくないモノがつかめたら、よりよい60代を送れそう。単行本『ふつうでない時をふつうに生きる』を改題
2025/02/28 刊行

一外交官の回想
有田八郎 著
広田、近衛、平沼、米内内閣で四度、外相を務め、英米との軋轢を回避する立場から日独伊同盟に反対する。満州事変、日華事変、日米開戦から敗戦までの外交を証言。戦後、革新系政治家として、再軍備に異議を唱え、二度の東京都知事選に挑んだ経緯を回想。三島由紀夫の「宴のあと」のモデルとして知られる外交官の、波瀾万丈の自伝。〈解説〉竹内洋
2025/02/28 刊行

絵描きとして、妻として、母として
歌代幸子 著
淡い水彩で描かれた子どもたちの絵で知られる、いわさきちひろ。優しさに溢れた作品は、多くの人たちに愛されてきたが、その人生はあまり知られていない。そんな彼女の55年の生涯をたどると、戦後の混沌とした時代に自立する女の生き方を志し、人間の尊厳を問い続ける姿勢が変わらずあった。生誕100年を迎えた彼女の生涯をひもとき、作品以外に遺された日記や記者として執筆した記事などの資料、往時の活動を知る関係者の証言を通して、知られざる「いわさきちひろの素顔」に触れる。
2025/02/28 刊行

周防柳 著
奈良の都、最大の醜聞女帝×「日本三悪人」道鏡――許されぬ恋の真相は?天平文化華やかなりし世に即位する孝謙天皇(のちに称徳天皇として重祚)は、「奈良の大仏」造立で知られる父・聖武天皇の後継者として、21歳で史上唯一の女性皇太子となった。皇位継承後、近臣・藤原仲麻呂に支えられ治世は安定しているかと思われたが……。平城京が騒然とした皇室スキャンダルと、天智天皇以降の皇統の謎を解き明かす、中山義秀文学賞受賞第一作。「女帝はみな、わが腹を痛めた子への橋渡しとして、帝の役目を果たしてきた。しかし、朕は違う。朕は朕のために玉座につく。この国で初めておのれのための女帝となる」(本文より)【目次】序章 神託一章 うるわしの姫天皇二章 弓削から来た禅師三章 奴を王と呼ぶとも四章 大枝の里の刺客ども五章 東の国の空の下
2025/02/28 刊行

豪屋大介 著
D‐17。人類を見守るべく存在するもの。人類から呪われるもの――。私立高校の海外オリエンテーションが国際テロリストの襲撃を受けた。銃弾飛び交う絶体絶命の危機に、平凡な高校二年生・黒江徹17歳は覚醒する! 異形の変貌を遂げた少年を、血と硝煙とセックスにまみれた学園生活が待ち受ける――。果たして彼は救世主か、破壊神か!?ライトノベルの皮を被ったハード・バイオレンス・アクション、待望の復刊!
2025/02/28 刊行

今村翔吾 著
徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る!「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」――大矢博子(解説より)徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!【目次】家康の疑逃げよ有楽斎南条の影名こそ又兵衛政宗の夢勝永の誓い真田の戦解説 大矢博子〈大坂の陣410周年〉
2025/02/28 刊行

多崎礼 著
※『夢の上』1~3、および『夢の上 サウガ城の六騎将』を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません※この作品がなければ『レーエンデ国物語』は書けなかった――太陽のない王国に夜明けを夢見た人たちと、その夢を担い、光神サマーアを打ち砕いた太陽姫アライスの革命の物語。多崎礼が贈る極上のファンタジーシリーズ。全3巻に番外短篇集『サウガ城の六騎将』を加えた完全版。各巻書き下ろし短篇を収録翠輝晶○小領主の娘が夢見たささやかな幸せ蒼輝晶○すべてを手に入れた男がただ一つ他人に託した夢紅輝晶○復讐を胸に決意して後宮に上がった娘の昏い夢黄輝晶○夢見ることを恐れていた男が辿りついた想い光輝晶○純粋であるがゆえに深く心を蝕む本能に近い願い闇輝晶○誰の目に触れることもない暗闇に開く想いサウガ城の六騎将○シャローム、ハーシン……そしてアーディン。救国軍の礎となった六騎将、それぞれの物語
2025/02/28 刊行

少子化時代の女性の心理
柏木惠子 著
1990年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。■□■目次■□■1章 「子どもの価値」展望―子どもの価値の古今東西2章 人類初の人口革命―子どもの命と親の愛情の変質3章 「なぜ子どもを産むか」―「つくる」時代の子どもの価値4章 人口革命下の女性の生活と心の変化―子どもの価値・産む理由の変化の背景5章 子どもを〈つくる〉時代の問題
2025/02/28 刊行

細胞たちのコミュニケーション
三村芳和 著
ケガや病原菌からカラダを守り、他者の表情から瞬時に感情を読みとるヒトの細胞。傷ついた患部に白血球はどう集まり、血小板は固まるのか。他者への共感をもたらすミラーニューロンはどんなものか。細胞たちのコミュニケーションには、人間社会にまさるとも劣らない大胆で精緻な仕組みが隠されている。本書は体内で行われる37兆個に及ぶ細胞たちの情報伝達をわかりやすく解説。人間のカラダに潜む知恵と不思議に迫る一冊。■□■目次■□■序章 細胞たちのコトバ―カラダの反応を支えるシグナルI 身体的コトバ第1章 白血球をあやつるコトバ―惹かれて引かれる第2章 重要なコトバのアラカルト―サイトカインと活性酸素とエネルギーと第3章 細胞たちの指さし確認―安全確認システム第4章 コトバの組み合わせ―自分と他人を区別する/色と形を知るII 心的コトバ第5章 あなたの痛みがわかる―共感と模倣と創造と第6章 暗示というコトバ―プラセボの効果第7章 直覚のすすめ―ビビッ! とくる
2025/02/28 刊行

胃がんを防ぐために
浅香正博 著
1982年、オーストラリアの医師二人が発見した「ピロリ菌」。30年近く経った今、胃の病気に関する常識は根底から変わった。胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、さらには胃がんに至るまで、もはやピロリ菌抜きでは説明できない。ピロリ菌感染の診断および除菌方法から、胃の病気の最新治療法、さらには胃がんを撲滅する道筋まで、第一人者が明解に解説する。東アジアの強毒性ピロリ菌に悩まされている日本人、必読の書!
2025/02/28 刊行

南の海のふしぎな生態系
本川達雄 著
多くの生物がそこに住み、互いに助け合って生きるサンゴの森。エビ、ウニ、ナマコなど、さまざまな種類の生物が密接な協力関係のもとに暮らしている。しかし多様性と共生がキー・ワードであったサンゴ礁が、危機に瀕している。地球温暖化によって海水温が上昇し、共生を保てなくなったサンゴが死滅しつつあるのだ。本書は、生物たちの絶妙な関係を紹介し、海を守るサンゴ礁のこれからを考える「自然の教室」である。■□■目次■□■第I部 教えて! サンゴ礁1 サンゴに関するQ&A2 サンゴ礁に関するQ&A)第II部 もっと! サンゴ礁1 褐虫藻との共生2 褐虫藻をもつさまざまな生物3 サンゴの進化4 サンゴを棲家とする動物たち5 魚たちの共生6 危機のサンゴ礁7 サンゴ礁の保全
2025/02/28 刊行

小山慶太 著
漱石の生きた半世紀(1867-1916)は、X線、電子が発見され、量子論が誕生し、特殊相対性理論が発表されるなど、古典物理学から現代物理学へと移行する激動の時代であった。理科が得意で、自らも建築家志望であった漱石は、寺田寅彦と科学談義を楽しみ、作品にも最新の話題が登場している。本書は文学者漱石の旺盛な好奇心に従って、熱、光、量子、時間と空間について物理学発展のあとを辿り、乖離する文科と理科の交流を目指す。■□■目次■□■序章 漱石と物理学―文科と理科の交流1章 古典物理学の完成―激動の嵐の前2章 新しい自然観の台頭―19世紀から20世紀への転換3章 量子仮説の提唱―人間からの離脱4章 量子力学の誕生―極微の世界に向けて5章 相対性理論の誕生―時空概念の変革終章 再び漱石と物理学―文学の中の“自然法則”
2025/02/28 刊行

ペリー来航から華族誕生へ
刑部芳則 著
ペリー来航から明治維新まで、この15年を彩るさまざまな物語は、志士をはじめとする武家を主人公として描かれることが多い。一方、公家たちは歴史のうねりに翻弄される優柔不断な脇役として描かれてきた。しかし、公武合体から王政復古まで、彼らが果たした役割は大きい。天皇復権のため、志士たちを煽り、大名を相手に種々の交渉を重ねたのは有名無名の公家たちである。日本史の画期で奔走した彼らの奮闘に迫る。■□■目次■□■序章 朝廷のしくみ第1章 政治に関与する公家たち 1853~58年第2章 公武合体の季節 1859~61年第3章 京都の政局 1861~62年第4章 攘夷をめぐる激闘 1863~64年第5章 朝廷の内と外 1865~66年第6章 王政復古への道程 1867年第7章 維新の功労―公家華族の誕生 1868~91年終章 公家にとっての維新
2025/02/28 刊行

都市鳥の適応能力
唐沢孝一 著
都市の発展により多くの野生鳥が姿を消したが、一方では環境に適応することによって、積極的に都市に進出する鳥群が観察される。その頂点に君臨するのがカラス軍団であり、いま都市にあってはカラスとヒトの知恵比べが、熾烈に進行中なのである。本書は都市鳥研究会にあって長年、野鳥を観察研究してきた著者が、その成果を克明に報告するとともに、カラスに対する人間の愛憎半ばする感情をさまざまな文献に探る、カラス百科である。■□■目次■□■序章 野鳥にとって都市とは何か第1章 銀座のカラスはカァーと鳴く第2章 ヒートアイランドの夜第3章 カラスを追跡する第4章 都会派カラスの子育て法第5章 街中のスカベンジャー第6章 カラスの知恵袋第7章 カラスの遊戯第8章 カラスと人の交友第9章 カラスと人の知恵比べ第10章 カラスの博物学
2025/02/28 刊行