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最終段階の医療と自己決定
松田純 著
21世紀初頭、世界で初めてオランダで合法化された安楽死。同国では年間6000人を超え、増加の一途である。容認の流れは、自己決定意識の拡大と超高齢化社会の進行のなか、ベルギー、スイス、カナダ、米国へと拡散。他方で精神疾患や認知症の人々への適用をめぐり問題も噴出している。本書は、〝先進〟各国の実態から、尊厳死と称する日本での問題、人類の自死をめぐる思想史を繙き、「死の医療化」と言われるその実態を描く。
2019/06/14 刊行

多国籍都市の百年
榎本泰子 著
アヘン戦争後、一八四二年の南京条約によって開港した上海。外国人居留地である「租界」を中心に発展した街は、二〇世紀前半には中国最大の「華洋雑居」の地となり繁栄を極める。チャンスと自由を求めて世界中からやって来る移民や難民たち、英米日の角逐、勃興する中国の民族運動。激動の時代のなかで人々はいかに暮らし、何を思ったのか。本書は国籍別の検証を通じ、上海という都市独特の魅力を余すところなく伝える。
2019/06/14 刊行

社会問題を解決する「新しい知」
秋吉貴雄 著
社会問題はますます複雑になり、既存の学問では十分な解決策を提示できない――そうした意識から生まれた「公共政策学」。政治学や行政学、経済学など多分野の知識を総合化した新しい学問だ。専門家のみならず、市民の「知」も取り入れるなど、問題解決に役立つ学問へと進化している。本書は、少子高齢化、シャッター商店街、生活保護、学力低下など、日本の課題を例に取り、公共政策学のエッセンスを伝える入門書である。
2019/06/14 刊行

「定年後」を楽しく生きるために
残間里江子 著
会社をリタイアしても、人生は終わってはいない。還暦になろうが古稀になろうがそれがどうしたというのだ。やりたいことがある。やり残したことがある。このまま終わりたくない。社会のために生きていきたい……そんな気持ちが少しでもあるのなら、思い切って新しい一歩を踏み出して欲しい。人生に最後の花を咲かせたいと思っているすべての大人たちに捧げる応援の書。「定年後」を楽しく生き抜くヒントに溢れた一冊。◎内容紹介★第一章 同世代はこんなことをしている隠れ家のすすめ 遊べ男たち/タクシードライバーのLINE/「ポケモンGO」への好奇心/ イクジイは楽しい/歯医者さんは全力疾走/ライフ・シフト/70代が作った「世直し結社」/ めざすは「「荒野」から京都へ/クールに地球に恩返し→男のアンチ・エイジング★第二章 心機一転! 残間の日々花咲かオバサン/バーゲンへ行こうよ/百恵さんのキルト/社外取締役になってみた!/英語をはじめようかな/私が主宰している「クラブ・ウィルビー」のこと/ときには、退路を断って/泣かない時代をつくりたい/病院の玄関で年末の儀式/ 入院中に「喝」を入れる/ つくり笑いでリハビリを/元気なうちは、「起きたきりでいよう」 ★第三章 気を付けよう、同世代、あるある! 葛藤と嫉妬を乗り越えて/「鏡よ鏡!」、年齢同一性障害の恐怖/気が付けばオバサン服。わび・さび色の罪と罰?/怒りやすくなってませんか?/鬼婆はいても鬼爺はいない/今、再びのシュプレヒコール/「してはいけないこと」を考える/うるさいシニア女性たち/世のスピードに乗れてますか/80歳でも油断禁物 /同世代男性のシモネタを一喝/褒められ下手な女たち/病気の問屋/愚痴は鍋の中に溶けて……★第四章 始まれば終わる、未練を捨てよう。髪を切る/息子目線でダウンサイジング /断捨離 第2弾 が必要/免許返納を意識する日々/始まれば、おわる/再び考えた「閉じる幸せ」/空の巣症候群 くよくよするな!/100歳からはあるがままに/シニアファッションは鈍感力で!/「尊厳死宣言公正証書」はまだ書かない/平凡 非凡も大海の粒 /年賀状を諦める /すべては恩讐の彼方に記憶の「確かめ電話」/恋は「暗闇」専門 に★第五章 お独りさまは 寂しくなんてない 増える一人旅/ 大人の一人旅は代理店を活用しよう/一人の闘病に備えて/ 落ち込んだ日には/ エンタメは心の栄養剤 !/漬物とご飯があれば/もやしのヒゲ/お独りさまライフの醍醐味/最後まで仲間と過ごしたい/孤独な運動よりおしゃべり/仲間に会える店があれば/お独りさまの道連れ/古い友人たちは「原点」ほか。
2019/06/14 刊行

2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ
池上彰/佐藤優 著
2020年度、教育現場には「新学習指導要領」が導入され、新たな「大学入学共通テスト」の実施が始まる。なぜいま教育は大改革を迫られるのか。文科省が目指す「主体的・対話的で深い学び」とはなにか。自ら教壇に立ち、教育問題を取材し続ける池上氏と、「主体的な学び」を体現する佐藤氏が、日本の教育の問題点と新たな教育改革の意味を解き明かす。巻末には大学入試センターの山本廣基理事長も登場。入試改革の真の狙いを語りつくした。
2019/06/14 刊行

セクハラ・パワハラに戸惑う男たち
白河桃子 著
2019年春、パワハラに関する法律を改正する法案が提出されました。こういった話題を聞くと、世の中では、「え、ふだんの会話もなくなっちゃうよ。もう女性とは話せないな」「もうなんでもハラスメント、ハラスメントって、嫌になっちゃうよね!」「広告や発言もすぐ炎上するし、言葉狩りじゃない?」「上司が萎縮して適切な指導ができない」などといった声があがります。本書は、そうした環境を是正し、個人のキャリアや企業の新しいリスクマネジメント、生産性が高く働きやすい職場づくりのために欠かせない「セクハラ、パワハラの意識と行動のアップデート」を促す本です。「働き方改革実現会議」の一員として、法改正などの議論の渦中にいる著者の実態調査と最新対策事情。今現在働く男女や、企業の法務担当として活躍する弁護士へのインタビュー、ITでできる最新ハラスメント対策など、“これからの働きやすい会社のかたち”を提案します。ハラスメント対策が問われる時代。雇用する側される側の正しい未来像とはなんなのでしょう。「どうすればハラスメントの加害者・被害者にならずに済むのか」を知りたい人必読の1冊です。【本書構成】第1章 ハラスメントを気にする男たち第2章 女性から見たハラスメント第3章 財務省セクハラ事件とは何だったのか?第4章 企業の懲戒はどう決まるのか?第5章 #MeToo以降のハラスメント対策最新事情第6章 同質性のリスクは組織のリスク
2019/06/14 刊行

「負の感情」を制した者だけが生き残れる
佐藤優 著
外交官時代に見聞した「男の嫉妬」、作家として付き合い編集者たちに感じる「自己愛の肥大」。自分自身を制御できない人たちは、やがて周囲と大きな軋轢を起こす。彼らにどう対応すべきか。自分がそうならないためには何をすべきか。小説や、専門家との対論などを通じて、嫉妬と自己愛を読み解く。目次第一部 嫉妬と自己愛の時代第二部 嫉妬と自己愛をめぐる対話第三部 人生を失敗しないための「嫉妬と自己愛」講座
2019/06/14 刊行

頑張らない! 「定年後」の学び方10か条
若宮正子 著
趣味がなくても大丈夫!「独学」の秘訣10か条「趣味がない」なんてしょんぼりしなくて大丈夫。「やりたいこと」の見つけ方、お教えします。何歳からでも〝成長〟できます。定年後はますます楽しくなります――。定年後に「独学」でプログラミングを学び、世界最高齢のアプリ開発者として一躍有名人に。英語のスピーチはグーグル翻訳で乗り切り、旅先で知り合った牧師さんの家を訪ねてみたり。自由気ままな84歳。毎日を楽しく生きるコツは、頑張りすぎない「独学」にありました。第1条 バンジージャンプじゃあるまいし、こわがらずに飛び込んでみよう!第2条 飽きたらやめちゃえ第3条 「英語」は大阪人のノリで第4条 ノルマを課しちゃダメ第5条 「やりたいこと」の見つけ方、お教えします第6条 ちょっと待った! 自分史を書くのはまだ早い第7条 「将来」に備えない。10年経ったら世界は違う第8条 退職してからのお友達の作り方第9条 本から学ぼう第10条 教えることは、学ぶこと
2019/06/14 刊行

井上茂男 著
2019年5月1日、第126代天皇に徳仁親王が即位。憲政史上初めての、先の天皇の生前退位による代替わりである。新天皇のこれまでの道のりは決して平坦なものではなかった。お世継ぎのプレッシャー、今に続く雅子さまの「適応障害」、愛子さまの不登校、先の陛下とのコミュニケーション……。これらの課題に新天皇はどのように向き合ってきたか。間近で見てきた元「番記者」が、印象的なエピソードとともにその素顔に迫る。目次第一章 新天皇の素顔第二章 オランダ静養第三章 ご結婚第四章 天皇への道第五章 山とジョギング第六章 発言にのぞく思い第七章 水問題第八章 皇太子時代の仕事
2019/06/14 刊行

ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」
竹中亨 著
1888年にドイツ皇帝として即位したヴィルヘルム2世(1859~1941)。統一の英雄「鉄血宰相」ビスマルクを罷免し、自ら国を率いた皇帝は、海軍力を増強し英仏露と対立、第一次世界大戦勃発の主要因をつくった。1918年、敗戦とともにドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家の草創期、ふたつの世界大戦という激動の時代とともに歩んだ、最後のドイツ皇帝の実像。
2019/06/14 刊行

会社辞めるか辞めないか
成毛眞 著
「このまま定年を迎えるか、それとも転職してもう一花咲かせるか」と悩みがちなミドルエイジ。今やテクノロジーやグローバリズムの影響で、会社どころか業界ごと消える可能性まであるし、ますます悩みは深い。一方、そうした激変が既に起きているのがメディア業界だと著者は指摘する。注目のメディア人はなぜ「決断」した? 同僚や家族はどう反応した? そしてお金はどうなった? 激動の今こそ、目利き人の「決断」に学べ!
2019/06/10 刊行

歴史に何を学ぶのか
猪木武徳 著
今の社会に言論・思想の自由を徹底できる気概はあるか。共存の意志を掲げ続ける精神はあるか。デモクラシーの在り方を問い直す試み。
2019/06/07 刊行

学習院大学史料館 編
全五回にわたる学習院大学史料館での展示図録に、松浦寿輝、佐藤賢一、保苅瑞穂、塩野七生ほかのエッセイ及び講演等の新原稿を多数追加収録する愛読者必携の一冊。【没後二十年記念出版】
2019/06/07 刊行

秋山武雄 著/読売新聞都内版編集室 編
15歳でカメラを手にしてから、70年近く、家業の洋食店の仕込みが始まる前の早朝、自転車で都内あちこちに出かけ撮りためたネガは数万枚。下町の街角や庶民の日常を切りとった写真は、図らずも戦後復興、東京の変貌の記録となった。「平成」が幕を下ろし、2度目の東京五輪を控える今、過ぎ去りしあの頃を懐かしみ、ノスタルジーに浸ることのできる、格好の一冊。
2019/06/07 刊行

ハウスワーク代行・亜美の日記
鯨統一郎 著
夫の不倫 お墓問題 職場のセクハラ意外と(?)鋭い推理力で日常の事件を解き明かす!家事代行会社でアルバイトをする大学生の樋口亜美。ある日、派遣された河西家の妻・ともみから、息子のつぶやいた謎の言葉、そして夫の浮気疑惑について相談を受ける。深まる謎に悩む亜美だが、憧れの男子との会話の中に思わぬヒントが……? 日常の事件を解き明かす、ハートウォーミングミステリ全三篇。
2019/05/31 刊行