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「闘争」の歴史と証言
小林哲夫 著
一九六〇年代後半から七〇年代初め、高校生が学校や社会に激しく異を唱えた。集会やデモを行うのみならず、卒業式を妨害し、学校をバリケード封鎖し、機動隊に火炎ビンを投じた。高校生は何を要求し、いかに闘ったのか。資料を渉猟し、多くの関係者の証言を集めることで浮かび上がる、紛争の実像。北海道から沖縄まで、紛争の源流から活動家たちのその後の人生までを一望する、高校紛争史の決定版。
2020/02/14 刊行

秀吉が目指した国のかたち
中野等 著
豊臣(羽柴)秀吉が実施した政策、太閤検地。その革新性はどこにあるのか――。秀吉は、各地を征服するたび奉行を派遣し、検地を断行。全国の石高を数値で把握し、加増や減封、国替えを容易にすることで、統治権力を天下人に集約した。中央集権の成果は、のちに江戸幕府の支配基盤ともなる。本書は、太閤検地の実態を描き、単なる土地制度上の政策にとどまらず、日本の社会構造を大きく変えた意義を示す。
2020/02/14 刊行

三国志から見る邪馬台国
渡邉義浩 著
考古学調査と並び、邪馬台国論争の鍵を握るのが、「魏志倭人伝」(『三国志』東夷伝倭人の条)である。だが、『三国志』の世界観を理解せずに読み進めても、実像は遠のくばかりだ。なぜ倭人は入れ墨をしているのか、なぜ邪馬台国は中国の東南海上に描かれたのか、畿内と九州どちらにあったのか。『三国志』研究の第一人者が当時の国際情勢を踏まえて検証し、真の邪馬台国像に迫る。「魏志倭人伝」の全文と詳細な訳注を収録。
2020/02/14 刊行

熊崎勝彦 著/鎌田靖 聞き手
東京地検特捜部。日本の「聖域」、政治と経済の中枢に切り込む「ドブさらい」集団。「巨悪を眠らせない」を使命とする特捜検察が摘発に乗り出した、平成時代の「巨悪」とは何だったのか? バブルに酔いしれた「カネ余り日本」の贈収賄事件、金融・建設業界と政官との構造的癒着。「最強官庁」の汚職に切り込み、日本の市場構造を塗り替えたと言われる大蔵省汚職事件。特捜部長としてこの空前絶後の事件捜査を指揮したキーパーソンが、政官財を巻き込んだ重大事件と激動の平成30年史を検証する。
2020/02/14 刊行

五・一五事件、三上卓海軍中尉の生涯
江面弘也 著
五・一五事件で獄に繋がれたこの寡黙な男は、釈放後の戦中戦後をどう生きたのか。数奇な人生を歩んだ男の見果てぬ夢とは何か。縁者にあたる著者が八年におよぶ取材を経て書き下す。
2020/02/14 刊行

ビスマルク、タレーラン、ドゴール
伊藤貫 著
冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーをもち合わせた三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。
2020/02/07 刊行

なぜあの人だけが老けないのか?
谷本道哉 著
同級生なのに老けないあの人には理由があった! 国民総肥満、定年延長が叫ばれる昨今、スリムで70歳まで働けるカラダづくりはもはや必須科目。そこで今すぐ始められる筋トレと食事術を、あの人気TV番組出演の谷本先生が徹底解説。学術的に「正しい」若返り法を伝授します。階段は使わないと大損? 今日の10分筋トレがあなたの人生を決める? メタボ、ロコモ対策もこれ一冊でOK。筋肉こそ、生涯の友である!
2020/02/07 刊行

そにしけんじ 著
ついに第10巻! 子どもから大人まで楽しめる大人気猫マンガ。今回もミー太郎が大活躍! <読売新聞日曜版人気連載>
2020/02/07 刊行

ビスマルク、タレーラン、ドゴール
伊藤貫 著
冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーをもち合わせた三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。
2020/02/07 刊行

なぜあの人だけが老けないのか?
谷本道哉 著
同級生なのに老けないあの人には理由があった! 国民総肥満、定年延長が叫ばれる昨今、スリムで70歳まで働けるカラダづくりはもはや必須科目。そこで今すぐ始められる筋トレと食事術を、あの人気TV番組出演の谷本先生が徹底解説。学術的に「正しい」若返り法を伝授します。階段は使わないと大損? 今日の10分筋トレがあなたの人生を決める? メタボ、ロコモ対策まで網羅したロングセラーが新装版にて登場。筋肉こそ、生涯の友である!
2020/02/07 刊行

世界は「巣穴」で満ちている
清家弘治 著
地球の2/3を占める海の底に広がる世界――海底。そこに穴を掘って暮らすのがゴカイやユムシ、シャコなどの底生生物だ。彼らは常に海底下に潜って隠れているうえ、多くは体が柔らかく、化石として残りにくいため、近年までその生態は謎につつまれてきた。そこで生痕、つまり「巣穴」を解析するアプローチで彼らの“隠された行動”を明らかにしてきたのが、産業技術総合研究所地質調査総合センターの清家研究員だ。サーフィンのごとく波乗りして移動する底生生物とは? 水深1000mを超える海底の巣穴に樹脂を流し込んで判明した事実とは? 東日本大震災前後で三陸沖海底の生態系に起きた激変とは? 世界初となる発見を重ね、文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞した氏が驚くべき、そしてどこかユーモラスな底生生物の生態と海底の神秘を綴る。この世界は、彼らの巣穴で満ちている!
2020/02/07 刊行

山田雄司 編/三重大学国際忍者研究センター 著
忍者食、狼煙、動きの秘密……。日本史から食品科学まで、三重大学のさまざまな分野の研究者が、忍者・忍術を大真面目に研究!
2020/02/07 刊行

史実と虚偽の境界
古川隆久 著
天照大神の孫が高天原から降臨し、その孫である神武天皇がヤマトに東征、橿原宮で天皇の位に就く――『古事記』『日本書紀』に記されたこれらの神話が歴史的事実ではないことは、戦前の普通の々にとっても当たり前のことであった。史実ではないが、史実として扱い、そう振る舞っていたのである(こうした「建前と本音」的なものは、現代の私たちにも心当たりがある)。神話の「史実」化には、天皇による統治を正当化するという明治政府の政治的目的があったのはもちろんだが、一方で民主化(神々の話合いは「万機公論」の根拠とされた)や経済振興の手段でもあったことは、今ではあまり知られていない。もっとも、「神話」を「史実」として受け止めることには、さまざまに無理も生じる。とくに教育現場における混乱は、いくつもの「笑えない」笑い話を残した。本書は、幕末水戸学の尊王攘夷思想という建国神話重視の発端から、昭和天皇が「人間宣言」によって事実上、建国神話を否定するまで(そもそも、昭和天皇は科学者でもあった)、日本社会に起きた悲喜劇をエピソードたっぷりで描き出し、近代とは何か、歴史とは何か、国家とは何かを問い直す。目次より序 章 虚偽と史実の境界第一章 神話が事実となるまで一 日本の建国神話とは二 なぜ「事実」になったのか?三 教科書で「事実」とされたのはなぜか? 第二章 「事実」化の波紋一 学校の外ではどうだったのか?二 学校の中ではどうだったのか? 第三章 建国祭と万国博覧会一 政治にどう利用されたか?二 経済にどう利用されたか?第四章 満州事変の影響は?一 教室外でも始まる建国神話の「事実化」 二 建国神話教育への影響は? 第五章 日中戦争期の社会と建国神話一 紀元二千六百年をめぐって 二 社会はどう受け止めたか? 第六章 太平洋戦争期とその後一 国史教育のその後 二 効き目はあったか? 三 その後 終章 「建国神話の社会史」の旅を終えて
2020/01/31 刊行

米中「新冷戦」を読み解く
田中明彦 著
アメリカと中国の対立は世界をどう変えるのか。中国の台頭は新たな戦争を招くのか。経済発展と民主化が同時に進行しない中国・ロシアを「ポストモダンの『近代』」という視点で捉え、今後の世界情勢を見通し、そのなかでの日本の指針を指し示す。目次よりポストモダンの「近代」 Ⅰ冷戦後の世界システムの展開 Ⅱ9・11後の国際政治――そして世界は元に戻った権力移行の理論と中国の台頭 Ⅲ1 「インド太平洋」の時代 「欧米中心」時代の終焉 リーダーシップの欠如 四つの課題 アフリカ――日本にとっての課題 インド・パシフィック 「福田ドクトリン」40周年 「自由で開かれたインド太平洋戦略」の射程 TICAD72 非軍事のパワー 「開発協力が生み出す国力と国益」 日本の平和貢献 ミンダナオ和平 「ソフトパワーと芸術」3 サミット外交 アジア外交の季節 三つの不安定要因 G7サミット サミット外交と三圏域 首脳外交の効用4 トランプと世界 激動する世界と民主平和論 トランプとマディソン的民主主義 ジャパン・ファーストの懸念 自由主義的秩序の先導役として 北朝鮮の核兵器開発問題 米国ファーストの一年 完全な非核化とは5 人類の課題 持続可能な開発目標(SDGs) 気候変動の深刻な被害 温室効果ガス削減 SDGsと日本の課題6 覇権競争 米中通商交渉 貿易戦争から「新しい冷戦」へ 米中「新冷戦」の構図 長期経済変動の底流 大戦後の歴史的位相と米中新冷戦
2020/01/31 刊行

経済学と総力戦
牧野邦昭 著
二つの世界大戦は社会のすべてを動員する総力戦であり、そこで重要だったのが経済だった。本書では総力戦下の経済学者たちの言説がどんな役割を果たしたか、戦後にどう影響したかを追う。英米独日の経済抗戦力を経済学者はどのように判断したのか。経済学はイデオロギー対立のなかにどのように巻き込まれたのか。マルクス経済学、さらには西洋思想への対抗手段とされた日本経済学とは。第32回石橋湛山賞受賞作に最新の研究成果を加筆。目次まえがき第一章 河上肇――戦時下の経済思想の「先駆け」第二章 陸海軍と経済学者第三章 経済新体制をめぐって第四章 思想戦のなかの経済学第五章 「近代経済学」とは何だったのかあとがき新版のあとがき人名索引
2020/01/31 刊行