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邱永漢 著
台湾人の父と日本人の母のもと、日本統治下の台湾に生まれ、東大に学び、戦後は帰郷して台湾独立運動に参加するも、二・二八事件後香港へ亡命――。直木賞作家の波瀾に満ちた半生記(一九二四~五四年)であると同時に、激動の東アジア史の貴重な証言ともなっている。デビュー作「密入国者の手記」を特別収録。〈解説〉黒川 創【目次より】わが青春の台湾 二人の母に育てられて/文学少年から政治青年へ/全学連の「種蒔く人」/台湾独立に傾く/さよなら、私の台湾わが青春の香港 編物に明け暮れた台湾のロレンス/青春の賭けに破れて商人となる/花嫁のいない結婚初夜/小説家を志して再び日本へ〈特別収録〉密入国者の手記
2021/06/30 刊行

金子光晴/森三千代 著
貧乏暮らしあり浮気ありで五十年、放浪詩人とその妻はよき相棒。金子の日本論、女性論から交友録、森のパリ印象記、金子の肖像など、二人の自選によるベストエッセイ集。金子の遺著となった単行本に全集未収録の夫婦往復書簡(一九三九年)を増補。〈巻末エッセイ〉森 乾■目次【金子光晴】 Ⅰひげのある人生/明治の青年を苦しめたもの/江戸につながるなにものもなく/日本人について/番付の心理/いやな思いをした昭和という年号 Ⅱ私小説/伝統の芸能/日本の大衆芸人と番付/秋の日記/血と地につながるもの/ちょんまげのこと/『コスモス』雑記 Ⅲ萩原朔太郎について/高村光太郎との僅かなかかりあい/清親のこと/吉田一穂のこと Ⅳ女について/なおも、男・女などをめぐって/若さと老年と/日本人のフェミニズム/着物を?がれた女達/女体の豊饒を描く/日本人よ淫なれ【森三千代】 Ⅰ巴里郊外の青春/巴里の秋色/白/血を抱く草/仏印の文学/アンコール・ワットへの道Ⅱ和泉を憶う/わたしの大休暇/香木の話/志摩を思う/金子光晴の横顔I/金子光晴の横顔Ⅱ/父の心/老母の手/きのうきょう/若葉よ、妹が生れた/若葉の夏休みのレポートに添え/なつめと共に/なつめとの対話/若葉のいる正月跋 (金子光晴)金子光晴・森三千代往復書簡(一九三九年)巻末エッセイ 父と母の想い出に(森乾)
2021/06/30 刊行

駐在日記
小路幸也 著
平和な田舎町で銃撃事件?「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、ハートフル連作短篇ミステリー第二弾。昭和五十一年。神奈川県皆柄下郡に赴任した蓑島周平・花夫妻の駐在所生活は、相変わらずのんびり平和とはいかないようで……。歩いていなくなる雪だるま、指名手配犯の目撃情報に謎の霊能者の登場。そして銃撃事件まで!? 優しさとほんの少しの厳しさで、ワケありな謎を解き明かす!
2021/06/30 刊行

日銀審議委員、苦闘と試行錯誤の5年間
原田泰 著
量的・質的金融緩和(QQE)、マイナス金利、イールドカーブ・コントロール、そしてコロナショック……。2015年3月から2020年3月までの5年間、著者は黒田総裁下の日本銀行で、金融政策を決定する政策委員会審議委員を務めた。2%の物価目標とデフレ脱却に向け、日銀はいかに苦闘したのか。さまざまな批判に何を思い、反論したのか。アベノミクスと金融政策決定の舞台裏を明らかにする。
2021/06/25 刊行

信長を本気にさせた伊賀衆の意地
和田裕弘 著
三重県西部の伊賀市・名張市エリアはかつて伊賀国と呼ばれた。戦国時代、この小国は統治者がおらず、在地領主たちが割拠していた。一五七九年、織田信長の次男信雄は独断でこの地に侵攻。挙国体制で迎え撃った伊賀衆は地の利を生かして巧みに抗戦し、信雄は惨敗を喫した。信長から厳しく叱責された信雄は翌々年、大軍勢を率いて再び襲いかかる――。文献を博捜した著者が、強大な外敵と伊賀衆が繰り広げた攻防を描く。
2021/06/25 刊行

24の最新説
中央公論新社 編
研究の成果で次々と書き換えられる日本史。読売新聞の大好評連載「日本史アップデート」をもとに、豊富な写真やイラスト、図表などを交えながら、これまでの常識を覆す最新説を平易に解説した。読者がより深い視点で歴史事象を覗けるように、新たに書き下ろしコラムや人物小事典などを加えている。巻頭インタビューでは、本郷和人東大教授が最新学説をわかりやすくナビゲートする。
2021/06/24 刊行

No.1568[長生き時代、幸せのカギは「ポジティブ」にあり]
※『表紙の私』と『笑顔を武器に、言いたいことは言っていこう』の風吹ジュンさんの写真は掲載されておりません(インタビューは掲載されています)。また、『宝塚 すみれ色の未来へ 月組』『重岡大毅(ジャニーズWEST) 僕一人じゃ絶対行けない領域へ』『鈴木保奈美 「獅子座、A型、丙午。」』は掲載されておりません。※電子版では、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページや特別付録が含まれない場合がございます。※本雑誌はカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。【目次】・表紙・目次・表紙の私 風吹ジュン・ジェーン・スー スーダラ外伝・特集 長生き時代、幸せのカギは「ポジティブ」にあり・内館牧子 〈エッセイ〉今の自分を受け入れた先に、目指すものは見えてくる・風吹ジュン 笑顔を武器に、言いたいことは言っていこう・中尾ミエ 体を動かせばクヨクヨ気分も晴れやかに・増本康平 物忘れが増えても、幸福度は下がらない・東ちづる×池上季実子 とことん悩めばいい。それが新しい扉への一歩・鮫島純子 98歳、この元気さは祖父・渋沢栄一ゆずり・“川柳”で笑い飛ばせ・功刀浩 落ち込んだ感情を立て直す栄養素・丸山あかね 〈ルポ〉這い上がる力は、「夢中」がくれた・読者体験手記 その前向きさ、達人級!?・ブレイディみかこ 転がる珠玉のように・佐藤祥子 照ノ富士よ、さあ綱取りだ。大相撲七月場所は見どころ満載・信田さよ子 私の書いた本・白石公子 読みたい本・高橋和枝 火曜日のくま子さん・有元葉子 〈ヘルシーキッチン〉変化を楽しむ私の食卓・ふくいひろこ いとし うるわし 京小物・山本浩未の“自分肯定”ビューティ 爽やかな匂いの女性になろう・石田純子のおしゃれ塾・藤原しおりのTOKYOで世界一周・岡田将生 呼吸するように芝居がしたい・新・心とからだの養生学 熱中症対策Q&A・おでかけランチ・ひぐちにちほ ひぐちさんちのお茶目っ子日記・読者のひろば・愛読者グループ便り・中津川りえ 傾斜宮占い・田村亮 〈本誌独占〉兄・田村正和は洒脱に自分の生き方を貫いた・榊原郁恵×高畑充希×吉柳咲良 夢の世界を伝えるためにバトンを引き継いで・林真理子×斉藤慎二(ジャングルポケット) いじめを受けた私たちが伝えたいこと・夏川草介×坂本史衣 ワクチン接種が、“出口”への切符になる・重松清 〈新連載〉うつせみ八景・あさのあつこ 残陽の宿 闇医者おゑん秘録帖・村山由佳 ロマンチック・ポルノグラフィー・自社広告・自社広告・読者アンケートにご協力ください・年間定期購読のご案内・阿川佐和子 見上げれば三日月・純烈・酒井一圭のお悩み相談室 脱衣所からこんにちは・インフォメーション&プレゼントボックス・次号予告・自社広告
2021/06/24 刊行

安西水丸 著
夢と現実の交錯と突然の別れを描く表題作のほか、イラストレーターならではのまなざしで切り取った愛の風景を綴る十二篇を収録する。〈解説〉嵐山光三郎
2021/06/23 刊行

警視庁「背理犯罪」捜査係
河合莞爾 著
都知事選の有力候補者が立て続けに事故死した。そこに「能力者」の存在を感じた尾島と閑谷は捜査を進めるが、思わぬ障害が……? 文庫書き下ろし。
2021/06/23 刊行

石ノ森章太郎 著
武家諸法度・公家諸法度を定め権力を強化する二代将軍秀忠。幕閣体制を整えた三代将軍家光は、鎖国令で外国貿易の統制とキリシタン弾圧を強化するが......。
2021/06/23 刊行

猪瀬直樹 著
東條英機はなぜ未来の「天皇誕生日」に処刑されたのか。敗戦国日本の真実に迫る『昭和16年夏の敗戦』完結篇。新たに書き下ろし論考を収録。〈解説〉梯久美子
2021/06/23 刊行

高田在子 著
店先で、元女形の下足番・綾人に「動くな!」と命じる男の声。ちはるが覗いてみると……料理自慢の「朝日屋」は、今日も元気に珍客万来! 文庫書き下ろし。
2021/06/23 刊行

最下級兵の記録
野口冨士男 著
どこまでも誠実に精緻に綴られた、横須賀海兵団で過ごした一九四四年九月から終戦までの日々。戦争に行くはずのなかった「弱兵」の記録。〈解説〉平山周吉
2021/06/23 刊行

梅崎春生 著
直木賞受賞の表題作と「黒い花」をはじめ候補作全四篇に、小説をめぐる随筆を併録した文庫オリジナル作品集。〈巻末エッセイ〉野呂邦暢〈解説〉荻原魚雷
2021/06/23 刊行

佐藤春夫 著
「日本語で話をしない方がいい。皆、日本人を嫌っているから」――中華民国初期の内戦最前線を行く「南方紀行」、名作「星」など運命のすれ違いを描く九篇
2021/06/23 刊行