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新井千裕 著
灰は灰に、塵は塵に、猫はプールに。100万回より、もっと生きるかもしれない猫たちの物語。主人公の僕は猫屋敷の神様でもあるプール管理員。ある朝、プールが誰かに汚されていることに気づき、犯人を突き止めようとする。登場してくるのは、ありふれて死ぬ野良猫たちとプールを夢見る一匹の白猫。3万人の悪魔に怯える引きこもり青年。恋人を自分の居場所にしていたストーカー女。無限の神の定理で悟りをひらいた放浪老人。その神たちがタイプライターを永遠に打ち続ける限り、猫たちも僕も無限の回数よみがえるのかもしれない。
2022/06/30 刊行

帰れない夜の殺人
赤川次郎 著
リストラされた係長、夫の暴力に悩む主婦、駆け落ちした高校生カップル……。駅前ですれ違った他人同士の思惑が絡んで転がって、事件が起きる! 北風の冷たい夜。柴田秀直は、リストラされたことを家族に告げる勇気が出ず、居酒屋で飲んだくれていた。店を出て駅に向かうと、上司の永井絢子が常務とホテルから出てくるところを見かけて……。ふとしたきっかけで巡り会った人々の会話や行動が新たな事件を呼び、やがて事態は殺人を引き起こす! ほろ苦く、のち心温まる、赤川ミステリー。
2022/06/30 刊行

織田作之助/藤沢桓夫/村松梢風 著
映画「王将」で知られる反骨の棋士・坂田三吉(一八七〇~一九四六)。その明治・大正・昭和三代にわたる破天荒な人生を村松梢風「二人の王将」、織田作之助「聴雨」「勝負師」、藤沢桓夫「阪田三吉覚え書」の名篇でたどる。巻末に北條秀司、内藤國雄らの随筆を併録。文庫オリジナル。 〈解説〉西上心太【目次】二人の王将 村松梢風聴雨/勝負師 織田作之助阪田三吉覚え書 藤沢桓夫坂田三吉をめぐって 坂田三吉氏のこと 菊池 寛坂田三吉 吉屋信子坂田翁への手紙 北條秀司一芸に秀でた風格を示す 吉田美代名人・その世界 坂田三吉 内藤國雄解 説 西上心太
2022/06/30 刊行

中央公論新社 編
近世都市江戸で暮らす人々の生態と風俗を紹介する。武士と町人が区分けされてそれぞれに生活していたため、江戸にはさまざまな顔がある。本書の江戸は「大江戸」と呼ばれ出した天明以降に設定し、富裕商人「魚河岸問屋の惣領」、長屋住人「本所割下水の棒手振」、上級武士「町奉行」、下級武士「南町奉行所の定町廻り同心」、さらには「大奥女中」と「吉原芸者」の6例をあげ、それぞれの仮想主人公の視点から江戸暮らしのそれぞれを紹介する。各層のモデルとなる人物が一日をどのように過ごしたかを、浮世絵などを駆使して構成。江戸のコツがわかる本。
2022/06/29 刊行

イギリスのなかにある「誇り高き国」
中村隆文 著
イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年は独立を模索するなど、独自の歴史とナショナル・アイデンティティをもつ。ケルト文化、デイヴィッド・ヒュームやアダム・スミスに代表される啓蒙思想、「地酒」ウイスキー、ゴルフ、伝統衣装タータン・キルトなど多様なスコットランドを活写する。
2022/06/24 刊行

佐々木健一 著
二〇世紀の前衛美術は「美しさ」を否定し、藝術を大きく揺さぶった。さらに二〇世紀後半以降、科学技術の発展に伴い、複製がオリジナル以上に影響力を持ち、美術館以外で作品に接することが当たり前になった。本書は、このような変化にさらされる藝術を、私たちが抱く素朴な疑問を手がかりに解きほぐし、美の本質をくみとる「美学入門」である。増補にあたり、第九章「美学の現在」と第一〇章「美の哲学」を書き下ろす。
2022/06/24 刊行

フランシス・フクヤマ 著/マチルデ・ファスティング 編/山田文 訳
ベルリンの壁崩壊から三〇年以上を経た二〇二一年に、民主主義とその根底にある価値観を擁護しなければならなくなるとは思っていなかった。国際政治がふたたび景気後退、軍備拡張、社会不安、恐怖に支配されるとは想像しがたかった。現在の権威主義的な傾向とナショナリスト的な保護貿易主義が束の間の現象として終わるのか否かは、わたしたち民主主義諸国の強さにかかっている。民主主義諸国はいま直面している課題にうまく対処できるのか。できないのなら、民主主義諸国をより回復力あるもの(レジリエント)にするにはどうすればいいのか。 ――本書編者 マチルデ・ファスティング
2022/06/24 刊行

米韓台に学ぶ日本再生の道
野口悠紀雄 著
日本を衰退させた基本的原因は、中国工業化への対処の誤りだ。本来は、技術革新で中国製品と差別化を図るべきだった。しかし、日本は、中国との価格競争で苦境に陥った産業を救済するため、賃金を抑え、かつ為替レートを円安に誘導した。そのために、古い産業が残り、技術革新が停滞して、経済全体が衰退したのだ。目 次はじめに―日本はどこで間違えたのか?第1章 日本が先進国だった時代が終わろうとしている第2章 どうすれば賃金が上がるのか?第3章 円安政策こそが日本経済衰退の基本原因第4章 日本衰退の基本原因は、中国工業化への対処の誤り第5章 未来に向かって驀進する世界の企業群第6章 韓国、台湾の成長は今後も続き、日本を抜く第7章 日本企業はどこに行く?第8章 日本再生のために政府は何を出すべきか 図表 索引
2022/06/24 刊行

政治改革後の限界と可能性
濱本真輔 著
国会議員への不信が高まっている。1990年代以降の一連の政治改革を経ても、議員の活動・役割は見えにくい。本書は、人材、選挙、政策形成、価値観、資金、国際比較など、あらゆる観点から国会議員の実態をデータに基づき描く。世襲や秘書出身者の増加、少数の女性議員、なお不透明な政治資金、憲法・安全保障と異なる社会経済政策を巡る対立軸の不在など、多くの問題と原因を指摘。日本政治に何が必要か改革の方向性を示す。
2022/06/24 刊行

生まれ変わる
ひろさちや 著
自分の弱さを知り、あるがままを受け入れ無理して頑張らないで生きよう。般若心経の世界をQ&Aでわかりやすく答える。ひろさちやさんの最期のメッセージ。
2022/06/22 刊行

氷室冴子 著
長電話魔の著者が「電話代より家賃が安い!」と始めた東京暮らし。家族や友人の話、失敗談や女ならではのモンダイを綴る傑作エッセイ。〈解説〉青山美智子
2022/06/22 刊行

チェーホフ 著/原卓也 訳
殺人事件をめぐる小説原稿に隠された秘密と、読み終えてなお解け残る謎。近代ロシア文学を代表する作家が残した恐るべき大トリック。〈解説〉佐々木敦
2022/06/22 刊行

決定版
堺屋太一 著
日本史における巨大組織の盛衰から、組織の「死に至る病」を検証し、未来への処方箋を提案する。二十年以上にわたる組織論研究の集大成に、著者解説を付した決定版。
2022/06/22 刊行

石ノ森章太郎 著
太平洋戦争へと突き進んだ日本は一九四五年八月、無条件降伏。占領下で民主化政策が実施され、米ソ冷戦のもと講和独立を獲得。高度経済成長時代を迎える。
2022/06/22 刊行

川端康成 著/高原英理 編
現世界への通常の認識からはいくらかずれた「異相」。初期の掌篇『心中』をはじめ、小説十六篇、随筆三篇により、川端文学の特異な魅力を一望できる作品選。
2022/06/22 刊行