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若者の不安の知られざる理由
古屋星斗 著
「今の職場、“ゆるい”んです」「ここにいても、成長できるのか」。そんな不安をこぼす若者たちがいる。2010年代後半から進んだ職場運営法改革により、日本企業の労働環境は「働きやすい」ものへと変わりつつある。しかし一方で、若手社員の離職率はむしろ上がっており、当の若者たちからは、不安の声が聞かれるようになった――。本書では、企業や日本社会が抱えるこの課題と解決策について、データと実例を示しながら解説する。
2022/12/08 刊行

「こどもの詩」55周年精選集(2017-2021)
読売新聞生活部 監修
『読売新聞』の名物投稿欄、生活面の「こどもの詩」が2022年4月で55周年を迎えた。子どもの目にしか映らない風景や大人もびっくりする新発見まで、飾らない言葉で表現される詩は、どれも胸を打つ。本書は、『ことばのしっぽ 「こどもの詩」50周年精選集』の続編として、2017年から2021年の5年分から約200篇を厳選して掲載したもの。特に2020年春の緊急事態宣言以降はコロナに関する詩も多くあり、「こどもたちのウィズコロナ」も感じさせる一冊。第一章 何を言われてもがんばるのです――2017年第二章 ばあばにはみらいがないの? じゃあつくればいいじゃん――2018年第三章 オレは ほんの少し世の中が 分かるようになっただけなんだ――2019年第四章 あんたのせいでメチャクチャだよ――2020年第五章 じぶんがだいすき あとね ちきゅうもだいすき――2021年
2022/12/08 刊行

無垢と修羅
中澤雄大 著
佐藤泰志は村上春樹と同世代の作家。芥川賞に5度ノミネートされながら受賞できず、1990年に41歳で自死。しかし、2000年代後半になって再評価が進み、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』『草の響き』などが次々に文庫化され、また映画化されている。高校生作家として脚光を浴びながら、その作家生活が挫折に満ちたものになったのはなぜか。そして、30年の時を経て、その文学が読者の心を?むのはなぜか。近親者はもとより、小学校のクラスメイトから大学時代の同人誌仲間、泰志が一方的に思いを寄せた後の直木賞作家・藤堂志津子、ライバルの作家たち、文芸誌編集者らまで、あらゆる関係者に直接話を聞き、文学に希望があふれていた時代の光と影を再構築する。
2022/12/08 刊行

中央公論新社 編
徳川将軍15人のすべてがわかる。前半は家康の総特集。「ピンチとガマン」の全生涯と多彩な人間関係をたどる。大河ドラマ「どうする家康」の予習本となり得るべく、その都度生じる難題と忍従はいったいどこがポイントだったのか、年表と要点整理で解説する。後半は各将軍の出自から病歴までを総チェック。ランク付けも掲載する。それぞれの功績を中心に、各将軍の人物像に迫る。将軍の代替わりが江戸時代全体にどこまで影響を及ぼしたのかも解説する。この1冊で江戸時代の流れがみるみるわかる。さらには、徳川宗家の次期当主・徳川家広氏をインタビュー。巷間流布された情報などではなく、知られざる内輪話を紹介する。
2022/12/06 刊行

幕末の開国から太平洋戦争まで
佐々木雄一 著
1853年にペリーが来航し、日本は開国へと向かう。明治維新後、条約改正や日清・日露戦争、第一次世界大戦を経て、世界の大国となった。だが1930年代以降、満州事変、日中戦争、太平洋戦争に突入し、悲惨な敗戦に終わる。日本は世界とどう関わってきたのか。破局の道を回避する術はなかったのか。国際秩序との関係を軸に、幕末の開国から太平洋戦争まで、日本外交の歩みをたどる。近年の研究をふまえた最新の通史。
2022/11/30 刊行

一 神話から楚辞へ/二 史記から陶淵明へ
白川静 著
(一)神話から楚辞へ中国文学の原点である『詩経』と『楚辞』の成立、発想、表現を、『記紀万葉』と対比し考察する。古代共同体的な生活が破壊され封建制が根付いたとき、人々はそれぞれの運命におそれを抱き、そこに古代歌謡が生まれた。斬新で美しい論の展開、すべてを網羅した知識、知的興奮が味わえる白川静の世界。(二)史記から陶淵明へ古い国家の羈絆から解き放たれ、自らの運命に生きはじめた孤独な生活者たち。彼ら「士人」は体制への埋没を拒否し、自然の情感に沿って天の道に合しようとした。「天道是なるか非なるか」と厳しく問うことによる文学精神の成立から、現実を避けて桃源郷を求める創作詩にまでいたる、文化の道筋を探る。(全二巻)
2022/11/30 刊行

板橋拓己 著
一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出す。
2022/11/30 刊行

金子光晴 著
「とうとう来てしまったのね」「賽は振られたのさ」行き詰まった二人の関係を清算するため、詩人と妻は希望も計画もないまま日本を出た。上海、マレー半島、インドネシア、パリ――四年に及ぶ放浪の旅を綴った自伝三部作を合本。『どくろ杯』詩集『こがね蟲』で詩壇に登場した詩人はその輝きを残し、夫人と中国に渡る。長い放浪の旅が始まった。『ねむれ巴里』深い傷心を抱きつつ三千代夫人と日本を脱出した詩人はヨーロッパをあてどなく流浪する。自伝第二部『西ひがし』三千代夫人はひとりベルギーに残った。暗い時代を予感しながら、詩人は暑熱と喧噪の東南アジアにさまよう。
2022/11/30 刊行

新井千裕 著
安藤永遠(アンドウトワ)は、飲む(酒)、打つ(パチンコ)、売る(男あそび)を信条としている破天荒ギャル。彼女が恋するのは、トイレの水を流さず、動物にしか発情しないダメ男のコウさんだ。そんな二人が、UFOでやって来た宇宙人によって、人類の代表に選ばれる。地球環境の悪化により、人類の絶滅が危惧されている。だから他の星へ移住し、アダムとイヴとなって人間という種を保存しないかと誘われた。二人は夢みる理想郷へ旅立つのか。バブル時代の六本木で繰り広げられる、性と種と星を超えた多様性純愛小説。
2022/11/30 刊行

新井千裕 著
ある日、妻は僕が可愛がっていた熱帯魚を天ぷらにすると家出した。「あなたは私のことなんて、まるで分かっていないのよ、だから、私を捜して」妻はゲームを楽しんでいるかのように電話してくる。雨が降り続く東京の街並みは、青く深い海の底のようだ。やがて僕は売春クラブ「マーメイド」にたどり着く。そこでは人間たちが魚のように回遊し、浮遊し、時に互いを捕食し合っていた。いつか僕達は天からの投網ですくわれ、天国の水族館に迎えられるのか。喪失と再生の波間で漂うファンタジー&ミステリー。
2022/11/30 刊行

保阪正康 著
戦前は「立憲君主」、戦後は「象徴天皇」として一貫した行動を取り続けた昭和天皇。御製、会見、側近の証言など多岐にわたる貴重な資料をもとに、その八十七年の生涯を辿りながら、「昭和の意味」を浮き彫りにし、日本という国、天皇という存在の全体的意義を改めて問い直す。昭和史研究の第一人者による労作。目次プロローグ 崩御のとき――昭和六十四年一月Ⅰ 帝王教育とヨーロッパ外遊Ⅱ 軍部暴走の時代Ⅲ 日米戦争突入へⅣ 終戦、国民とともにⅤ 皇太子結婚と経済成長Ⅵ ヨーロッパ再訪とアメリカ訪問Ⅶ 天皇と経済大国日本Ⅷ 寡黙な当事者エピローグ 平成時代の幕開け 主要参考文献 関連年表補章一 歴史になっていく「昭和天皇」補章二 昭和天皇の秘められし「言語空間」 あとがき 文庫版あとがき
2022/11/30 刊行

武田泰淳 著
西の丸公爵の娘・氷見子は、父の秘密の記録係として客人の会話を筆記している。陸軍大臣との密談から、青年将校たちの蹶起計画を知った氷見子は……。公爵の息子でありながら蹶起に加わろうとする陸軍士官の兄、自ら悲劇の道へと身を投じる陸軍大臣の娘。二・二六事件前夜の貴族と軍人の暗闘を、不羈奔放な氷見子の目を通して描く。〈解説〉奥泉 光
2022/11/30 刊行

阿川弘之 著
ただ汽車に乗るためだけに、世界の隅々まで、鉄道旅を敢行。遠藤周作、北杜夫、開高健ら、珍友・畸人を道連れに、異国の鉄道を乗りまくる。著者ならではの、ユーモアと臨場感が満載の漫遊紀行の歴史的名作。全20篇を網羅した完全版。
2022/11/30 刊行

須賀敦子 著
言葉がほとんど絵画のような種類の慰めを持ってきてくれる、画家がくれるような休息を書物からもらうことがある――。本をこよなく愛した著者が、最後に遺した読書日記。バロウズ、タブッキ、ブローデル、ヴェイユ、池澤夏樹など、読む歓びを教えてくれる極上の本とめぐりあえる一冊。
2022/11/30 刊行

※『神山智洋(ジャニーズWEST) 熱さなら誰にも負けない』『彩風咲奈・朝月希和 宝塚 すみれ色の未来へ 雪組』『鈴木保奈美 獅子座、A型、丙午。』は掲載されておりません。※電子版では、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページや特別付録が含まれない場合がございます。※本雑誌はカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。【目次】・表紙・美輪明宏のごきげんレッスン・田中達也 ミニチュアの世界~四季を感じて~・目次・〈特集〉認知症と明るく暮らすコツ・岩佐まり×長谷川嘉哉 本人も家族も笑顔でいるには、「無理しない」が大切です・内門大丈 軽度認知障害「MCI」は、早期発見で回復の可能性が・若井克子 若年性アルツハイマーと診断された脳外科医の夫と寄り添って・畠中雅子 元気なうちに準備しておきたいお金のこと・芦屋小雁×勇家寛子 「最後まで喜劇役者で」。彼の願いを叶えるために・古川美穂 〈ルポ〉病を得ても働ける場所が増えている・吉田勝明 介護する人もされる人もハッピーになれる話し方、接し方・〈読者体験手記〉認知症の親を看取る・佐藤愛子 思い出の屑籠・伊藤比呂美 猫婆犬婆・ブレイディみかこ 転がる珠玉のように・関容子 名優たちの転機/ミッキー・カーチス・寺田理恵子 「音読」が、閉じた心と体を癒やしてくれた・篠原菊紀 脳を刺激するドリル10・読みたい本・乾ルカ 私の書いた本・荻原博子の〝トクする!″マネーNEWS・草笛光子 表紙のひと・柳澤由梨 お料理歳時記/うちの万能調味料・わたしを癒やす美容時間 〝超うるおい″で、艶のある肌を目指すべし・中野京子 西洋絵画のお約束?シンボルで読み解く?・新・心とからだの養生学 冬のかゆみ、湿疹、トラブル相談室・石田純子のおしゃれ塾・京の菓子、おりおり・ごほうびランチ・鮫島純子 近況短信/100歳の健康習慣・自社広告・〈第2特集〉読者ノンフィクション傑作選/駆け抜けた、その先に・山本一力 腹を括って書くことで、自分が救われる・「食生活」アンケートのお願い・立川談春 酒井順子の「大人は知りたいことばかり」/落語家の胸の裡・江原啓之 「幸せぐせ」を身につけよう・中津川りえ 傾斜宮占い・内田春菊 漫画アンソロジー「女どうし」/アネイモ③・【新連載】桐野夏生 オパールの火・重松清 うつせみ八景・ひらめきパズル・読者のひろば・愛読者グループ便り・プレゼント付き読者アンケートのお願い・自社広告・自社広告・定期購読のご案内・山田澄代 ようこそ、美しきステッキの世界へ・阿川佐和子 見上げれば三日月・自社広告・ヤマザキマリ 地球の住民・ジェーン・スー スーダラ外伝・インフォメーション&プレゼントボックス・次号予告・自社広告
2022/11/25 刊行