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美の革命を起こした武家茶人
諏訪勝則 著
織田信長に仕えて調略の才を発揮した古田織部は、のち羽柴秀吉に従って天下取りに貢献。他方で茶の湯を千利休に学んで高弟となる。利休死後、特異な芸術センスで桃山文化に多大な影響力を及ぼし、公武にわたる広範な人脈を築いた。だが、大坂夏の陣で豊臣方への内通を疑われ、幕府から切腹を命じられる。その死の背景に、徳川政権の盤石を期す家康の思惑はなかったか――。美の世界に革命をもたらした稀有の茶人の実像に迫る。
2023/12/28 刊行

ロプ・ノール湖畔の四千年
赤松明彦 著
前二世紀から五十年余り、楼蘭王国は歴史上にその姿を現した。だが、四千年前のものとされるミイラ「楼蘭の美女」が発見されたように、ロプ・ノール周辺には太古から独自の文化が花開いていた。前七七年に?善と名を改めた後も、「オアシスの道」に点在する諸都市を支配下に置き、繁栄を誇った。辺境の地を舞台に展開した東西文明の交流はどれほど活発なものだったのか。楼蘭の歴史をたどると、人類の壮大な営みが見えてくる。
2023/12/28 刊行

ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか
飯田道子 著
第二次世界大戦で数千万もの人々を死に追いやったヒトラーとナチス。彼らは新興メディアだった映画をプロパガンダの最大の武器として活用した。一方で戦後、世界の映画産業は、わかりやすい「悪」の象徴として、ヒトラーとナチスを描き続ける。だが、時代とともに彼らの「評価」は変わっていく。本書は、第Ⅰ部でナチ時代の映画を、第Ⅱ部で戦後映画での彼らのイメージの変遷を描き、「悪」の変容と、歴史と「記憶」の関係を探る。
2023/12/28 刊行

一生を通じて役に立つ勉強法
森毅 著
人間は誰だって、「分からない」に直面している。「分からない」とどう付き合って、これをどう味方にするか。受験数学を超えて人生を指南する一書。
2023/12/28 刊行

森下洋子/祐成秀樹 著
広島に生まれた少女は3歳でバレエに出会い、長じて世界中で「東洋の真珠」と絶賛された。偉大なアーティスト、ヌレエフやフォンテインからの宝物のような学び、日本バレエ界を共に牽引してきた清水哲太郎との珠玉の絆、松山バレエ団が紡ぐ命慈しむ舞台への祈り……。唯一無二の歩みを秘蔵エピソードと共に語る。読売新聞連載「時代の証言者」に大幅加筆のうえ単行本化。
2023/12/28 刊行

フォークナー 著/加島祥造 訳
「悲しみ(grief)と虚無(nothing)しかないのだとしたら、ぼくは悲しみのほうを取ろう。」1937年――人妻シャーロットと恋に落ち、二人の世界を求めて彷徨する元医学生ウイルボーン。(「野生の棕櫚」)1927年――ミシシピイ河の洪水対策のさなか、漂流したボートで妊婦を救助した囚人。(「オールド・マン」)二組の男女/二つのドラマが強烈なコントラストで照射する、現代の愛と死。アメリカ南部を舞台に、実験的かつ斬新な小説群を、生涯書き継いだ巨人、ウィリアム・フォークナー。本作は、「一つの作品の中で異なる二つのストーリーを交互に展開する」という小説構成の先駆となったことで知られる。原著刊行(1939)の直後、ボルヘスによってスペイン語訳され(1940)、その断片的かつ非直線的な時間進行の物語構成により混沌とした現実を表現する手法は、コルタサル、ルルフォ、ガルシア=マルケス、バルガス=リョサなど、その後のラテンアメリカ文学に巨大な霊感を与えた。他方、現代日本の小説にも、大江健三郎(『「雨の木」を聴く女たち』)や村上春樹(『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』)、叙述トリックを用いたサスペンス小説(連城三紀彦は本作を生涯の10冊に挙げている)など、本作の影響は数多見受けられる。また、ゴダール(『勝手にしやがれ』)、ジャームッシュ(『ミステリー・トレイン』)における言及で本作を知る映画ファンも多いだろう。その意味では、文学のみならず20世紀カルチャーにおいて最大級の方法的インパクトを与えた、世界文学史上の重要作にして必読の傑作だといえる。その本作を、『八月の光』『サンクチュアリ』『兵士の報酬』などの名訳によって定評のある、加島祥造訳にて復刊する。
2023/12/28 刊行

そしてその頃はやった唄
鈴木悦夫 著
「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく――刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。〈解説〉松井和翠
2023/12/28 刊行

憧憬・嫉妬・熱情が渦巻く短編集
長山靖生 編
無垢な少女から妖艶な熟女まで一一。鴎外、花袋、荷風、漱石、谷崎、安吾、太宰たちが、憧れ、翻弄された女性たちを描く。女性は思春期を経て、恋愛・婚約・結婚に。悩みや荒みを抱えながら、やがては倦怠または不倫へと至ることも? 時代の変化に応じて、社会的自立や自覚が芽生えた主人公の生き様からは、近代日本の「女の一生」がみえてくる。(収録作品)森鴎外「杯」田山花袋「少女病」立原道造「白紙」永井荷風「庭の夜露」山川方夫「昼の花火泉鏡花「雪の翼」夏目漱石「硝子戸の中」中島敦「下田の女」谷崎潤一郎「青い花」芥川龍之介「なぜソロモンはシバの女王とたった一度しか会わなかったか?」高見順「強い女」堀辰雄「辛夷の花」坂口安吾「いずこへ」久生十蘭「姦」太宰治「葉桜と魔笛」
2023/12/28 刊行

なぜwalkがウォークで、workがワークなのか
大名力 著
なぜwarmがウォームで、wormがワームなのか。Tigersはタイガースなのか、タイガーズなのか。live↓livingのように、ingが付けば取ってしまうのに読みもしないeを語末に付けるのはなぜか。不思議だらけの英語の発音と綴りだが、仕組みを知れば規則性が見えてくる。本書では、母音と子音、開音節と閉音節、母音字の読み方、「マジックe」など、学校では習わない英語の発音と綴りの仕組みを基本から解説する。
2023/12/28 刊行

エブリスタ 編
「そういえば、恋ってどんなものだっけ?」無意識に呟いてしまった時、読んでほしい十編を集めました。『5分でとろける恋物語 ときめきスイート編』改題。
2023/12/21 刊行

島本理生 著
楽しいときもあった。助けられたことも。だけどもう、いらない。母の死後、葵が選んだものは。本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞受賞作。〈解説〉加藤シゲアキ
2023/12/21 刊行

記号論を超えて
浅田彰 著
一九八〇年代、ポストモダン/現代思想をはじめて明晰に体系化。二〇二〇年代、混迷する世界を理解するうえで、その理論は今なお新しい。〈解説〉千葉雅也
2023/12/21 刊行

倉橋由美子 著/桜庭一樹 編
六〇年代、衝撃のデビューを飾り、孤高の文学世界を創造した倉橋由美子。その短篇・エッセイから桜庭一樹が厳選し魅力を語る。〈対談〉桜庭一樹・王谷 晶
2023/12/21 刊行

星野智幸 著
七十歳の秋代の家に、ある日現れた謎の男。娘の婚約者なのか、それとも詐欺師か――。行き詰まりの現在を、言葉の力で解きほぐす傑作長篇。〈解説〉大前粟生
2023/12/21 刊行

佐藤春夫 編著
新刊の感想、門下生の指導・売り込みなど。漱石書簡中の同時代小説評を佐藤春夫が解説。登場作品十六篇を収録する。百閒の随筆、芥川と久米の返信を付す。
2023/12/21 刊行