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スキャンダルと文化のあいだ
水野悠子 著
明治青年の血をたぎらせた娘義太夫。あまりの熱狂ぶりに時の文部大臣は禁止令を出し、古くはあの遠山の金さんも三百人からの娘義太夫を捕縛したと伝えられている。悪魔と呼ぶ暴露本が出る一方、志賀直哉は「神のごとし」と絶賛し、竹久夢二は「涙が出るほど」感動した。神か悪魔か、果たしてロマンの化身か。もてはやされ、叩かれて、今や忘れ去られようとしている江戸・東京娘義太夫二百年の栄光と濡れ衣の歴史を照射、検証する。
2008/04/11 刊行
危機の時代の哲学
野家啓一 編
アウシュビッツの以前と以後を貫き、現代まで続く有力な二大学統とその展開を扱います。ある意味で西洋思想の極相とも言えるナチズムへの応答が哲学の試金石にもなった時代です。ユダヤ系学者の活躍と受難が目立ち、危機の認識は鋭い政治意識をともなわざるをえませんでした。この構図は「最後の哲学者」ハイデガーとの思想対決とも置き換えられるでしょう。ホロコーストの後で哲学は可能か。いまだに答えられていない問いです。
2008/03/30 刊行
モノとワザの原点を探る
川田順造 著
ワザを媒介とする人と道具の関わり方への考察を通して、稲作以前の列島文化の深層を、南海からの視点で照射する。遥かな時空を自在に往還する人類学者による創見に満ちた日本文化論
2008/03/25 刊行
阿川佐和子 著
喜喜怒楽楽、ときどき哀。オンナの現実胸に秘め、懲りないアガワが今日も行く! 読めば吹き出す痛快無比の「ごめんあそばせ」エッセイ。
2008/03/25 刊行
隋唐帝国と古代朝鮮
礪波護/武田幸男 著
古代日本に大きな影響を与えた隋唐時代の中国、そして古代朝鮮の動向と宗教・文化の流れを描き、密接にかかわりあう東アジア世界を新たに捉え直す。
2008/03/25 刊行
嶋中労 著
現役最高齢・ランブルの関口、業界一の論客・バッハの田口、求道者・もかの標。コーヒーに人生を捧げた自家焙煎のカリスマがカップに注ぐ夢と情熱。
2008/03/25 刊行
ジョエル・ロブション 著 伊藤文 訳 エリザベス・ド・ムルヴィル インタビュー・構成
世界一のシェフが偏食の少年時代、怒濤の修業、三つ星を負った苦悩、日本への思い、フリーメイソン、引退・復活の真相を告白。最新インタビュー付。
2008/03/25 刊行
塩野米松 著
野鍛冶、萱葺き、箕作りなど手仕事に生きる人々を全国に訪ね、技の伝承や職業的倫理観などを考察、「職人」を通して「仕事」の根本を考え直す好著。
2008/03/25 刊行
村井則夫 著
ある日「永劫回帰」の思想がニーチェを襲う。この着想をもとに一気呵成に書き上げられた『ツァラトゥストラはこう語った』は、20世紀の文学者・哲学者の多くを惹きつけ、現代思想に大きな影響を与えた。文学の伝統的手法を駆使しつつも、ときにそれを逆手にとり、文体の実験までも行うニーチェ。一見、用意周到な筋立てや人物造形とは無縁と思われるこの物語は何を目指しているのか。稀代の奇書に迫る。
2008/03/25 刊行
『道徳感情論』と『国富論』の世界
堂目卓生 著
政府による市場への規制を撤廃し、競争を喚起することによって経済効率を高め、豊かで強い国を作るべきだ――「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』はこのようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミスは無条件にそう論じたのであろうか。本書はスミスのもうひとつの著作『道徳感情論』に示された人間観・社会観を通して『国富論』を読み直し。社会の秩序と繁栄に関するひとつの思想体系として再構築する。
2008/03/25 刊行
大井~今須
笹沢左保 著
濃尾平野を東へ西へ、渡世の旅はつづく。誰にも頼らず、誰も信じない。昨日もなければ明日もない。時代小説の不朽の名作、「木枯し紋次郎街道シリーズ」完結篇。
2008/03/21 刊行
南淵明宏 著
メスを握らない専門医、欺瞞に満ちた医療裁判、弊害だらけの医局制度……天才といわれる心臓外科医が、腐敗した現代の医療にたたきつけた挑戦状! 医者の復権と医療再生への祈りを込めた職人心臓外科医のメッセージ。
2008/03/21 刊行
多崎礼 著
病に倒れた母のため、一度は捨てた故郷へ〈姫〉と帰るアンガス。町を覆う不吉な病に文字(スペル)の気配を感じる二人だが……。一方、彼の帰りを待つセラは、彼の負う運命を聞かされ――!!
2008/03/21 刊行
茅田砂胡 著
「きみ、映画に出てみないか?」サイモンは冷たく整った美貌の少年に声をかけた。〝頭脳明晰な犯罪者〟の役柄にぴったりの少年に。サイモンのこの無謀な行動が事件を未然に防いだのか?
2008/03/21 刊行
調査員・森山環
明野照葉 著
「産みたくない」と、突然言い出した妊婦。最近まで、生まれてくる子供との生活を楽しみにしていた彼女に、何があったのか……。その夫から相談を受けた調査員・森山環は動き出した。単なるマタニティ・ブルーではないと直感した環は、彼女に「隠蔽された過去」があることに気づいたのだが――。
2008/03/21 刊行