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夢枕獏 著
これは、山ではないか。 シナンは、その巨大な石の建造物の前で、そう思った。 この積みあげられた石の量感は、まさしく山であった。その山の量感が、そこに立った瞬間、シナンに襲いかかってきたのである。 山を、人間が作ることができるのか。 シナンは、感嘆の声を心の中で洩らしている。一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナンの生涯を描く。
2018/05/31 刊行
樋口有介 著
羽田法律事務所で調査員として働く風町サエは、殺人罪で服役経験のあるシングルマザー。ある日、芸能界のフィクサーと呼ばれる小田崎が、羽田法律事務所を訪れた。小田崎は、アイドル候補生を店頭に立たせる安売りピザ店で大儲けをした男。店頭に立つアイドル候補生は、ファン投票の結果でメジャーグループに昇格できる仕組みで、自分が応援する候補生をメジャーにするため、ファンはピザを注文し投票券を獲得するのだ。このピザ店でアルバイトをしていたひとりの少女が自殺をし、両親が1億2千万円の賠償金を要求しているという。賠償金額を減額させたいという小田崎の依頼に調査を始めるサエだったが、次第にある人の過去にも迫ることになり――。『笑う少年』を改題。
2018/05/31 刊行
夢枕獏 著
一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナン。百年の生涯で四七七もの建造物を手がけ、かたちなきイスラムの神を空間に描こうとした男の物語――。悠久の都イスタンブールに刻まれたその軌跡を辿り、薫り高きイスラム文化に迫る渾身の歴史長篇。〈解説〉角野史比古
2018/05/31 刊行
朝比奈あすか 著
シングルマザーで官能小説家、初恋に暴走する中学生など、不器用な愛が弾ける女性たち。生きづらさも涙も明日の力こぶに変わる! はちきれそうな人生の輝きを詰め込んだ短篇集。 「初恋」 …12歳の体の中を暴れまわる〝恋する本能〟。女性同士だって関係ない。「譲治のために」 …聡明で可愛い息子が、いつしか私の人生を狂わせていく。「メアリーとセッツ」 …長いひきこもり生活が、正体不明の少年に打破されて――「官能小説家の一日」 …乳飲み子をあやし、今日も私はエロの本能を呼び覚ます。「世界裏」 …若書きのホラー小説が、恐ろしき日常の裏面をくつがえし……「戦うなと彼らは言った」 …ファンタジー小説家は、いじめられた男子生徒の前でなにができるのか。
2018/05/31 刊行
黄金の7法則
楠木新 監修/坂元輝弥 作画
25万部突破のベストセラー新書『定年後』、待望のまんが化!自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。シニア社員、定年退職者などさまざまな人たちへの取材で、定年後の「現実」を明らかにした著者監修のもと、人生の後半戦を真に豊かに生きるための「黄金の7法則」を伝授します。まんがを読むだけで、名著『定年後』のエッセンスが身につきます。<あらすじ>大手商社に勤める進一(40歳)は、日々真面目に仕事をこなしていた。ある日、会社の辞令で子会社に出向することに。自分が中軸から外されたことにとまどいを隠せない進一。そんな中、大学時代の先輩で今はフリーカウンセラーとして活躍する奈々と出会い、悩みを打ち明ける。奈々から「人生の後半戦を幸せにする方法」を教えてもらうことで、日々の生活を見直し、好転させていくストーリー。
2018/05/31 刊行
岩熊自転車 関口俊太
土橋章宏 著
函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに! 『超高速!参勤交代』の著者による助け合うことの大切さと、最後まで諦めないことの意味を教えてくれる成長物語。
2018/05/31 刊行
下
ラッセル・カーク 著/会田弘継 訳
急進主義が席巻した現代社会にあって、保守主義に再生の道はありうるのか。伝統を重んじ、品位と慎慮に基づく社会を描きだす保守の精神、その可能性を示した完結編。
2018/05/30 刊行
佐藤卓己 著
漫画版の大ヒットにともない、原作もまた注目を集めている『君たちはどう生きるか』。岩波書店の雑誌『世界』の初代編集長を務めた吉野源三郎が80年前に書いたこの哲学小説は、時代時代でどのような層にどのように読まれてきたのか。昭和出版史のレジェンド・吉野の原点はどこにあるのか。メディア史・大衆文化論が専門の佐藤卓己京都大学大学院教授が吉野の軍歴に着目しその実像に迫った。
2018/05/25 刊行
伊藤隆敏/土居丈朗/デール・W・ジョルゲンソン/浜田宏一/橘木俊詔/アナリース・ライルズ 著
元副財務官・経済財政諮問会議民間議員が語る「現在の成果の源流は第1次政権にあり」(伊藤隆敏/聞き手・土居丈朗)、「生産性の向上なしに、成長は持続できない」(デール・W・ジョルゲンソン)、対談・アベノミクスの理論的支柱×格差論の第一人者「経済効率性と公平性は相容れないものなのか?」(浜田宏一×橘木俊詔)、「中央銀行の正当性が世界中で問われている」(アナリース・ライルズ)
2018/05/25 刊行
大沼保昭/中西寬/木村草太/高村正彦/北岡伸一/篠田英朗/井上武史/山本龍彦/境家史郎 著
「激変する安保環境 9条といかに向き合うか」(大沼保昭×中西寬×木村草太)、「自衛隊合憲・違憲の“神学論争”にピリオドを打つ」(高村正彦)、「国際協調主義を阻むものは何か」(北岡伸一×篠田英朗)、「試される立憲民主主義への構想力」(井上武史)、「『睡眠』の質と憲法――『国民主権』から基本法制定を考える」(山本龍彦)、「世論調査から読み解く日本人の“移り気”な憲法観」(境家史郎)ほか
2018/05/25 刊行
牧野伸顕 著
重臣として近代日本を支えた著者による、政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代より、イタリア、ウィーン勤務まで。〈巻末エッセイ〉吉田健一
2018/05/22 刊行
ジャンバッティスタ・ヴィーコ 著 上村忠男 訳
デカルトの科学主義に立ち向かい、人間の歴史の価値に光をあてるヴィーコ。歴史・神話・風習・言語・芸術・貨幣などを読むことで、〈真なるもの〉に迫る。
2018/05/22 刊行
牧野伸顕 著
文相、枢密顧問官、農商務相、外相などを歴任し、パリ講和会議にのぞむ。オーラル・ヒストリーの白眉。年譜・人名索引つき。〈巻末エッセイ〉小泉信三、中谷宇吉郎
2018/05/22 刊行
大岡昇平 著
リモン峠で戦った第一師団の歩兵は、日本の歴史自身と戦っていたのである――インタビュー「『レイテ戦記』を語る」を収録。〈解説〉加賀乙彦
2018/05/22 刊行
吉田篤弘 著
〈月舟シネマ〉の看板犬ジャンゴは、「犬だって笑いたい」と密かに期している。小さな映画館と、十字路に立つ食堂を舞台に繰り広げられる雨と希望の物語。
2018/05/22 刊行