温又柔さん著『魯肉飯のさえずり』（2020年8月25日刊行）が第37回「織田作之助賞」を受賞しました。

同賞は、新鋭・気鋭の作家に贈られるもので、『魯肉飯のさえずり』は、台湾と日本にルーツを持つ桃嘉が、就活の失敗から逃げるように選んだ日本人夫との結婚生活における違和感――無意識の差別や抑圧――から解き放たれ、自身の心の声を取り戻すまでを、彼女の母親の視点も交えて描き出した長編小説です。