ホーム > ニュース・トピックス > 中公学芸ライブラリー創刊
このたび中央公論新社では、出版環境の変化のもと、長く読めない状況が続いていた大著、著者の代表作を復刊するというコンセプトのもと、中公学芸ライブラリーを創刊いたしました。読みやすい四六判に改版のうえ、全作品に新たに解説を収録。現代の視点で読み直す意義を明らかにしつつ、読者の知的好奇心に応えられるつくりを目指しています。加えて、上質感あふれる洗練された装幀は、広く専門家を越えて読書人にも手の取りやすい一冊としてお届けできるものと考えております。
創刊第一弾は、今年5月にNHKスペシャルの放送が話題になった五百旗頭真氏のサントリー学芸賞受賞作『米国の日本占領政策』上下巻(1985年刊)であり、解説は氏の門下生である国際日本文化研究センターの楠綾子氏が書き下ろします。戦後80年の節目の年である2025年、戦後の世界秩序構想にまで及んだ米国による日本占領政策への緻密な研究は、いまなお再読に堪えうる内容であると確信しております。
「学芸の中公」として、弊社にお寄せいただいている信頼にお応えできるラインナップを今後とも刊行していく予定です。ぜひ今後ともご注目のほどをよろしくお願い申し上げます。