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 さて、気づけば「執筆監視」もはじまって約半年。おかげさまでこの日記も、今回で8回目である。

 しかし客観的に見れば、ただ、オッサン二人が喫茶店でだべっているだけなので、はっきり言ってもうネタがない(原稿も進んでいない)。
 そこで、たまたまインターンシップに来ていた女子大生を捕まえ、「執筆監視」に同席させることにした。そんなわけで今回は番外編、「女子大生の執筆監視日記」となる。
 女子大生が場に加わることで、シモダ氏の心境になにか変化があったのだろうか? 
 ぜひ期待をもって以下の記事をお読み頂きたい。
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ミサワ世代の女子大生による「執筆監視日記」
 みなさんこんにちは!女子大生です☆
 今日はいままでにない、新しい時代の仕掛け人、シモダテツヤさんとの打ち合わせに同行してきました! 場所はもちろん......じゃーん! いつものドリアの店です! わかりますかー?
 さてわたし、今回の本をちょっぴり読ませてもらったのですが、ズ・バ・リ「面白い」です!! 慣れないインターンシップ、疲労困憊の心とカラダで読んでも、ついつい吹き出しちゃいました。
 しかも、これから就職活動や進学など、自分の道を決めるうえで、考えすぎてこんがらがる脳みそに、新しい風を送り込んでくれる本だと思います。
 ただ......ただ、ご執筆が遅い!!
1月に出す予定だったこの本、今日の時点で9ヵ月遅れているそうです。出版業界ってそういうものなのでしょうか。普通の会社だったら問題になっていると思います。
 そこで私もシモダさんのおしりをつっつくべく、その執筆監視に同行させて頂いたので、その状況を報告させて頂きますね♪
シモダさん
「終わったのかどうか分からない、ヱヴァンゲリヲン方式にしちゃえばいいんじゃないですか」
吉岡
「もう、開き直ってうっすい本にします? 同人誌とかそんな路線で」
シモダさん
「オビをめちゃくちゃ分厚くしたらどうですかね。まさかの段ボール製」
見ていると、シモダさんと担当の吉岡さんの掛け合いはとても面白いです。まだまだあります。
吉岡
「ほら、書いてくださいよ。まだ6合目ですよ!」
シモダさん
「この状況が終わって欲しくないんです! 分かりますか? この乙女心・・・ 」
「吉岡さんに捨てられないために僕が出来ること・・・それは本を書かないことです!」
吉岡
「書き終わっても、なんだかんだで会えますから」
シモダさん
「吉岡さんと定期的に会うからやる気が出るんですよ・・・ 一緒に暮らしましょう!」
 ページが足りないなら、いっそ二人の会話を本にしちゃえば良いのに、と思いました。 「インド人のアドバイス完全無視カレー」とか「バーグハンバーグバーグに入る方法」とか、オススメの話題が目白押しだし☆
 それはともかく、非凡な作家さんとしっかり者の編集者さんのコンビ、楽しい現場なので、楽しい本が出来ると思います。はやく本、できないかな~
シモダさん
「決めました! サイン会はブックオフでやりましょう!」
......ほんとに大丈夫かな?
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 以上である。逃げ回るシモダ氏、それを追いつめる編集者による、息をのむやりとりを垣間見ていただけたのではないだろうか。そしてこのネタ切れの連載を終わらせるためにも、そろそろ本をみなさまにお届けしたい、そう心から願う。
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別れ際、ブックオフの前でなぜか不満げな著者。「本を売った人にサインする」という、出版界に一石を投じる場となりそうだ
以上、ラクレ編集部 吉岡宏
『日本一ふざけた会社のギリギリセーフな仕事術』
 

シモダテツヤ 
1981年生まれ。ウェブクリエイター。日本一ふざけた会社を標榜する「バーグハンバーグバーグ」代表取締役。家入一真氏のスカウトで2004年にpaperboy&co.に入社、2006年にサイト「オモコロ」を開設し、2010年に起業。多くのネット著名人を従え、徹底して「ふざけた」プロモーションを実施している。代表的な実績として「Honda黙認!お金をもらって車を宣伝するサイト」企画、1.5トンの豆を豪快にぶつけ合う「すごい豆まき 鬼リンピックin東京タワー」イベント、インド人のアドバイスを無視した「インド人完全無視カレー」通販など。雑誌『週刊アスキー』、技術評論社サイトなどで連載中。