伊藤鉄男 著
事件の舞台裏で検事は何と格闘していたか。東京地検特捜部長、最高検次長検事などを歴任した検察官による回想。日本で初めて死刑囚の再審無罪判決が下された免田事件をはじめ、厚生事務次官による特別養護老人ホーム汚職事件、オレンジ共済事件、石橋産業事件、東電OL事件、鈴木宗男事件、ライブドア事件、村上ファンド事件、陸山会事件などに関わった著者が36年に及んだ検察官人生を振り返り、その重職の心得を説く。〈目次〉プロローグ第一章 検察とは第二章 人を裁く畏れ──免田事件の教訓第三章 特捜検事落第? 第四章 殺人専門検事 第五章 決裁官として──東京地検副部長時代 第六章 驚きの特捜部長─東京地検部長時代 第七章 わが重職心得箇条第八章 激動―─次長検事 第九章 退官後のこと 第十章 袴田事件再審無罪判決の誤り