瀬那和章 著
〈五感のすべてを響かせる描写が素晴らしい。 時代の空気を見事に捉えたこの物語は、 まさに「いま」読んでおくべき一冊!〉 内田剛さん(ブックジャーナリスト)僕たちは黄金をもっている。はずだった――ここは、夢を追う若者たちの共同住宅〈アパルトマン黒猫〉。イラストレーター、アイドル、書道家、脚本家……自分の黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたち。生成AIの進化に芸術が脅かされる時代、彼らが手にした黄金は、いつまで黄金であり続けるだろうか。夢を失ったピアニスト・梨音は、アパルトマンの管理人になり、芸術と真剣に向き合う住人たちと交流することで、少しずつ変わっていく。『後宮の百花輪』、『パンダより恋が苦手な私たち』など好評シリーズの著者による、芸術家たちの青春ストーリー。