楊双子 著/三浦裕子 訳
全米図書賞受賞作家の最新作!台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは―――◆池澤春菜さん満腹◆「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」