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人斬り以蔵の道理

人斬り以蔵の道理

吉川永青 著

忠臣か、異常者か。最恐の暗殺者の本性とは?「死んだら助かるろう? 幸せになれるがよ」元治元年(一八六四年)、土佐藩の獄卒・小田切聡介は尋問の場にあった。罪人の名は岡田以蔵。かつて幼なじみであったこの男は、数多の人々の命を奪った罪に問われ、さらには聡介の兄を殺害した下手人である可能性があった。張りつめた空気の中、以蔵は子どもの頃と変わらぬ笑顔で、自らが手を染めた殺人の記憶を語り始める。幕末期の記録に残る岡田以蔵の不可解な言動。そこには、常人には理解しがたい恐るべき「道理」が存在した――。気鋭の筆が「人斬り以蔵」の謎に迫る、戦慄の歴史サスペンス。

書誌データ

  • 配信開始日2024/5/22
  • 判型中公eブックス
  • 希望小売価格2090円(10%税込)