2022 03/07
中公新書の60年

2013年の中公新書

平和主義とは何か平和を愛さない人はいないだろう。だが平和主義となるとどうだろうか。今日では単なる理想論と片付けられがちだが、実はその思想や実践は多様である。本書は、「愛する人が襲われても無抵抗でよいのか」「正しい戦争もあるはず」「平和主義は非現実的だ」「虐殺を武力で止めないのは無責任」といった批判に丁寧に答え、説得力ある平和主義の姿を探る。感情論やレッテル貼りに陥らず、戦争と平和について明晰に考えるために。第35回石橋湛山賞受賞作。

松元雅和(まつもと・まさかず)1978-。政治学者。日本大学教授

この年のできごと1月 日銀がインフレ・ターゲット政策を策定。無期限の金融緩和へ
3月 ベネズエラ・チャベス大統領が死去
4月 ボストンマラソン開催中に爆弾テロが発生
7月 TBSテレビ日曜劇場で『半沢直樹』が放送開始
9月 2020年夏期オリンピック開催地が東京に決定
12月 「和食」がユネスコ無形文化遺産に認定

この年のラインナップ平野克己著『経済大陸アフリカ』
橘木俊詔/迫田さやか著『夫婦格差社会』
高野潤著『カラー版 インカ帝国―大街道を行く』
岡本真一郎著『言語の社会心理学』
西垣通著『集合知とは何か』
    *
小山慶太著『科学史人物事典』
長谷川修一著『聖書考古学』
鎌田道隆著『お伊勢参り』
松元雅和著『平和主義とは何か』
岩崎育夫著『物語 シンガポールの歴史』
    *
上杉忍著『アメリカ黒人の歴史』
飯倉章著『黄禍論と日本人』
千田稔著『古事記の宇宙―神と自然』
清水唯一朗著『近代日本の官僚』
阿辻哲次著『漢字再入門』
    *
坂井建雄著『腎臓のはなし』
野中郁次郎編著『戦略論の名著』
平岩俊司著『北朝鮮―変貌を続ける独裁国家』
中山理著『中学数学再入門』
柘植雅義著『特別支援教育』
    *
中條誠一著『人民元は覇権を握るか』
西村義樹/野矢茂樹著『言語学の教室』
松本佐保著『バチカン近現代史』
清水真木著『忘れられた哲学者』
本村凌二著『世界史の叡智』
    *
北村亘著『政令指定都市』
林幸秀著『科学技術大国 中国』
鹿島茂著『悪の引用句辞典』
竹内正浩著『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇』
田中秀明著『日本の財政』
    *
山田篤美著『真珠の世界史』
佐佐木隆著『言霊とは何か』
里中哲彦著『英文法の楽園』
木下長宏著『ミケランジェロ』
日本再建イニシアティブ著『民主党政権 失敗の検証』
    *
池内紀著『きまぐれ歴史散歩』
大城道則著『ツタンカーメン』
鈴木恵美著『エジプト革命』
政野淳子著『四大公害病』
釘原直樹著『人はなぜ集団になると怠けるのか』
    *
伊藤和行著『ガリレオー望遠鏡が発見した宇宙』
飯田敬輔著『経済覇権のゆくえ』
諏訪勝則著『黒田官兵衛』
宮﨑かすみ著『オスカー・ワイルド』
山本博文著『武士道の名著』
    *
大嶽秀夫著『ニクソンとキッシンジャー』
佐藤信之著『鉄道会社の経営』
高橋睦郎著『歳時記百話』
鳥原学著『日本写真史(上)』
鳥原学著『日本写真史(下)』