2021 12/27
中公新書の60年

2007年の中公新書

日本の統治構造独特の官僚内閣制のもと、政治家が大胆な指導力を発揮できず、大統領制の導入さえ主張されてきた戦後日本政治。しかし1990年代以降の一連の改革は、首相に対してアメリカ大統領以上の権能を与えるなど、日本国憲法が意図した議院内閣制に変えた。本書は、議会、内閣、首相、政治家、官僚、政党など議院内閣制の基盤を通し、その歴史的・国際的比較から、日本という国家の統治システムを明らかにするものである。第29回サントリー学芸賞、第9回読売・吉野作造賞受賞。

飯尾潤(いいお・じゅん)1962-。政治学者。政策研究大学院大学教授。

この年のできごと1月 東京・六本木に国立新美術館が開館
同月 宮崎県知事に東国原英夫が就任。この年の流行語大賞は「(宮崎を)どげんかせんといかん」
2月 第1回東京マラソンが開催される
6月 アップル社製のスマートフォンiPhone初代モデルが米国で発売
8月 ボーカロイドソフト「初音ミク」発売
10月 気象庁が緊急地震速報の一般提供を開始

この年のラインナップ岡田温司著『処女懐胎』
阿辻哲次著『近くて遠い中国語』
平井正著『オリエント急行の時代』
竹内敏晴著『声が生まれる』
氏家幹人著『かたき討ち』
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稲垣恭子著『女学校と女学生』
池内紀著『異国を楽しむ』
中野三敏著『写楽』
堀田凱樹/酒井邦嘉著『遺伝子・脳・言語』
松井茂記著『性犯罪者から子どもを守る』
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河西英通著『続・東北―異境と原境のあいだ』
田中修著『雑草のはなし』
高橋睦郎著『漢詩百首』
内山融著『小泉政権』
小野善康著『不況のメカニズム』
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増田直紀著『私たちはどうつながっているのか』
高田純著『核爆発災害』
伊藤修著『日本の経済―歴史・現状・論点』
丸川知雄著『現代中国の産業』
黒木登志夫著『健康・老化・寿命』
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北岡伸一著『国連の政治力学』
大沼保昭著『「慰安婦」問題とは何だったのか』
盛山和夫著『年金問題の正しい考え方』
瀧井宏臣著『農のある人生』
長谷川櫂著『カラー版 四季のうた 第三集』
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山室建德著『軍神』
飯尾潤著『日本の統治構造』
小島あずさ/眞淳平著『海ゴミ―拡大する地球環境汚染』
谷口克広著『信長と消えた家臣たち』
倉沢進/李国慶著『北京』
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越後島研一著『ル・コルビュジエを見る』
河野稠果著『人口学への招待』
岩男壽美子著『外国人犯罪者』
加藤文元著『数学する精神』
柿崎一郎著『物語 タイの歴史』
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大泉啓一郎著『老いてゆくアジア』
一坂太郎著『カラー版 東海道新幹線歴史散歩』
君塚直隆著『ヴィクトリア女王』
大崎茂芳著『コラーゲンの話』
阪上孝/後藤武編著『〈はかる〉科学』
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養老孟司著『ぼちぼち結論』
土田宏著『ケネディ―「神話」と実像』
佐々木高明著『照葉樹林文化とは何か』
寒川旭著『地震の日本史』
江崎保男著『生態系ってなに?』
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竹内薫著『もしもあなたが猫だったら?』
三村芳和著『酸素のはなし』
河村健吉著『自転車入門』
小川原正道著『西南戦争』