2021 12/13
中公新書の60年

2005年の中公新書

カラー版 絵の教室絵を描く技術、名画の鑑賞法など、美術の世界にも、ノウハウがあるとしたら、わたしたちはそれを心得たいと思うだろう。しかし、天使がラッパを吹きながら空を舞う天国を描いた絵も、技術の成熟だけでは生まれなかったはずである。画家たちは人体の構造や陰翳の原理に精通したうえで、さらに想像力という目で天国の姿を構想したにちがいない。本書は、技術と想像力という視点に立ち、絵画の奥深い世界を案内するものである。

安野光雅(あんの・みつまさ)1926-2020。画家、装幀家、絵本作家

この年のできごと2月 拘束力のある温室効果ガス削減目標を規定した「京都議定書」が発効
3月 愛・地球博が愛知県で開幕
8月 参議院での郵政民営化法案否決をうけて、小泉純一郎首相が衆議院を解散(いわゆる「郵政解散」)
10月 郵政民営化法案が成立
同月 九州国立博物館が開館
11月 複数のマンション、ホテルで構造計算書の偽装が発覚。「耐震偽装事件」として社会問題化

この年のラインナップ千田稔著『伊勢神宮―東アジアのアマテラス』
坂田豊光著『欧州通貨統合のゆくえ』
岡田温司著『マグダラのマリア』
谷口克広著『信長軍の司令官』
古井倫士著『頭痛の話』
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浜辺陽一郎著『コンプライアンスの考え方』
齋藤直樹著『カラー版 フライフィッシング』
吉田鋼市著『アール・デコの建築』
板坂耀子著『平家物語』
福田千鶴著『御家騒動』
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遠田雄志著『組織を変える〈常識〉』
廣野由美子著『批評理論入門』
内藤高著『明治の音』
横手慎二著『日露戦争史』
ロナルド・ドーア著/石塚雅彦訳『働くということ』
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奥本大三郎著『東京美術骨董繁盛記』
橘木俊詔著『企業福祉の終焉』
福島章著『犯罪精神医学入門』
久米郁男著『労働政治』
西村賀子著『ギリシア神話』
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芳澤勝弘著『白隠―禅画の世界』
長谷川櫂著『カラー版 四季のうた』
出口保夫著『物語 大英博物館』
関和彦著『古代出雲への旅』
高橋義夫著『足軽目付犯科帳』
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小菅信子著『戦後和解』
正高信男著『考えないヒト』
辻ミチ子著『京の和菓子』
松本章男著『道元の和歌』
越澤明著『復興計画』
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齋藤慎一著『戦国時代の終焉』
進士五十八著『日本の庭園』
一坂太郎著『幕末歴史散歩 京阪神篇』
加藤徹著『西太后』
清水真木著『友情を疑う』
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市村弘正/杉田敦著『社会の喪失』
武田雅哉著『〈鬼子〉たちの肖像』
岡田暁生著『西洋音楽史』
神田千里著『島原の乱』
小林登志子著『シュメル―人類最古の文明』
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養老孟司著『こまった人』
竹内洋著『丸山眞男の時代』
島泰三著『安田講堂 1968-1969』
岸上伸啓著『イヌイット』
赤松明彦著『楼蘭王国』
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大竹文雄著『経済学的思考のセンス』
岩下明裕著『北方領土問題』
金子務著『江戸人物科学史』
安野光雅著『カラー版 絵の教室』