2021 10/25
中公新書の60年

1998年の中公新書

『「超」フランス語入門 その美しさと愉しみ』きわめて明晰で美しいといわれるフランス語。しかし、独特の発音や動詞の活用に習得の難しさを感じる人も少なくない。本書は、シネマやアンコールといった日本語に定着している語を足がかりに、発音の仕組みが気楽に身につくよう配慮した(発音はカナ表記で示す)。また、理屈抜きで覚えたい挨拶や日常会話を効果的に選択し、広くフランス語の豊穣な世界に親しんでもらうために、シャンソンや歴史上に残る名文句も多数取り上げた。

西永良成(にしなが・よしなり)1944-。フランス文学者。東京外国語大学名誉教授

この年のできごと2月 郵便番号が5桁から7桁へ
同月 長野で冬季オリンピック開催
6月 フランスで開催されたFIFAワールドカップに日本代表が初出場
7月 和歌山市の夏祭りで毒物カレー事件が起こる
8月 松坂大輔が夏の甲子園決勝でノーヒットノーラン達成。横浜高校が春夏連覇
9月 黒澤明が死去

この年のラインナップ川本明著『規制改革』
水澤純一著『コミュニケーション・ネットワーク』
森川展男著『サリンジャー』
瀧本敦著『花を咲かせるものは何か』
小笠原祐子著『OLたちの〈レジスタンス〉』
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高橋文利著『経済報道』
河原和枝著『子ども観の近代』
河原忠彦著『シュテファン・ツヴァイク』
皆村武一著『『ザ・タイムズ』にみる幕末維新』
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古川隆久著『皇紀・万博・オリンピック』
清家篤著『生涯現役社会の条件』
松谷浩尚著『イスタンブールを愛した人々』
福本勝清著『中国革命を駆け抜けたアウトローたち』
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津野海太郎著『新・本とつきあう法』
牧太郎著『新聞記者で死にたい』
水野悠子著『知られざる芸能史 娘義太夫』
吉川賢著『砂漠化防止への挑戦』
水尾順一著『化粧品のブランド史』
渡邊啓貴著『フランス現代史』
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森田良行著『日本人の発想、日本語の表現』
王敏著『花が語る中国の心』
入谷仙介著『『西遊記』の神話学』
三井秀樹著『ガーデニングの愉しみ』
阿部謹也著『物語 ドイツの歴史』
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森谷正規著『文明の技術史観』
牧野和春著『巨樹と日本人』
矢部辰男著『ネズミに襲われる都市』
ハロラン芙美子著『アメリカ精神の源』
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田尾雅夫著『会社人間はどこへいく』
高橋祥友著『群発自殺』
飛田茂雄著『アメリカ合衆国憲法を英文で読む』
藤野幸雄著『アメリカ議会図書館』
賀来弓月著『インド現代史』
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中川昌郎著『中国と台湾』
小林弘忠著『新聞報道と顔写真』
佐山和夫著『ベースボールと日本野球』
生田滋著『大航海時代とモルッカ諸島』
寺島実郎著『国家の論理と企業の論理』
越智道雄著『ワスプ(WASP)』
大沢真知子著『新しい家族のための経済学』
増田義郎著『物語 ラテン・アメリカの歴史』
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近藤孝弘著『国際歴史教科書対話』
鄭大均著『日本(イルボン)のイメージ』
中村量空著『複雑系の意匠』
山田廸生著『船にみる日本人移民史』
桂紹隆著『インド人の論理学』
鄭大聲著『朝鮮半島の食と酒』
関幸彦著『蘇る中世の英雄たち』
川田稔著『原敬と山県有朋』
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西山清著『聖書神話の解読』
勾坂馨著『個人識別』
西永良成著『「超」フランス語入門』
関和彦著『古代農民忍羽を訪ねて』
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米田敬智著『タイ・フルブランチへの道』
上田実著『咀嚼健康法』
廣野卓著『食の万葉集』
谷口克広著『信長の親衛隊』