2018 12/07
編集部だより

師走の仕事

暦の上ではディセンバーとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、そろそろ年賀状の準備をしなければなりません。会社デザインの年賀状で出す部員も多いのですが、わたしは自分で印刷して100枚ほど出しています。

では、どんなデザインにするか。「昨年はありがとうございました」とか「御原稿はいかがお進みですか」など簡単なメッセージを手書きします。この文章はたいへん重要で、これがきっかけで新しい企画を教えていただいたりと、後々ずいぶん仕事が進むのですが、しかし、メッセージと自分の住所氏名、「謹賀新年」の文字だけでは厖大な余白が残るので、埋め草に干支にちなんだ地名の写真を撮ってきて大きく載せることにしています。

たとえば、午年には「馬」を3つ重ねた「驫木駅」(青森県)の写真を載せるといった具合です。

申年の「猿橋駅」と酉年の「鳥沢駅」は中央本線の隣り同士の駅のため、1回の撮影で2年分撮れるのでお得でしたが、未年は苦労しました。郵便番号簿で検索すると、日本には「羊」の漢字の付く地名は3つしかないのです。このときは和歌山県の藤並という駅からレンタサイクルで10キロ、伏羊という山間の集落まで出かけました(残り2つは北海道の羊ヶ丘と羊蹄山)。羊は日本人にとって馴染みのない動物なのかと思ったことです。

さて、来年は亥年。羊と違って猪のつく地名はよりどりみどりです。一番近いのは東京都狛江市の猪方ですが、近すぎるのも有り難みがないような気がする(狛江市にお住まいの方すみません)。福島の猪苗代町や兵庫の猪名川町も有名なので、やはり有り難みがないかもしれない。去年の犬吠埼の写真はあとで著者に「やっぱりここの写真だと思った」と言われたことだし......(お住まいの方すみません)。

というわけで、年末に富山県の猪谷駅でブタのぬいぐるみと一緒に駅名板を撮っている者がいても、どうぞそっとしておいてください。 (酒)