2017 01/30
特別企画

呉座勇一さんトークイベント「南北朝内乱から応仁の乱まで」

2017年1月25日(水)、ジュンク堂池袋本店の喫茶スペースで、中公新書『応仁の乱』著者、呉座勇一さんのトークイベント「南北朝内乱から応仁の乱まで」が開催されました。

『応仁の乱』は、本格的な教養新書でありながら、発売3か月で10万部を突破する異例の売れ行き。ところが、呉座さん自身は「発売前は、2万部くらいは売れるかなあ、と思っていた」とのことでした。

満席近い約50名のお客さまが来場し、アットホームな雰囲気のなか、呉座さんのトークに熱心に耳を傾けていました。

「ネット上で、畿内で大暴れした畠山義就(よしひろ)という武将を『まるでゴジラだ』と評していた人がいたが、確かにこの男が京都へ行くと京都で、奈良へ行くと奈良で戦乱が起きる」

「『織田信長や豊臣秀吉から学ぶ~』みたいなビジネス書がよくあるけれども、普通の人がそういうすごい人物を見習おうとしても難しい。応仁の乱に関わった人々は地味で英雄はいないが、だからこそ我々にとって参考になることが多いのではないか」

「実は、第一次大戦の構図と応仁の乱の構図を対比しつつ解説できないかと考えたが、どうしてもうまくいかず断念した」

などなど、興味深いお話が満載でした。

トークイベントは約1時間で終了しましたが、呉座さんのサインを求める方が続出したため、急きょサイン会に移行。呉座さんの人気を改めて実感しました。

大盛況の会場の様子
サインを求めるお客様も多数でした