ホーム > 検索結果
全10642件中 90~105件表示

敗戦からコロナ後まで
安岡健一 著
アジア・太平洋戦争による壊滅から経済大国化し、不動の国際的地位を築いたものの、「失われた30年」で低迷する日本。豊かにはなったが、所得や地域間の格差、世界の〝最先端〞を行く高齢化、少子化など「課題先進国」とも呼ばれる。本書は、この戦後日本の軌跡を描く。特に東アジアとの関係、都市と農村、家族とジェンダーといった、大きく変貌した関係性に着目。マクロとミクロの両面から激動の80年を描いた日本現代史。
2025/11/20 刊行

帰属、愛国、排外主義の正体
中井遼 著
自国民や自民族をめぐる心情を高め、再生産するナショナリズム。帰属意識、愛国心、排外意識の三つの顔をもつ。世界で台頭する右派ポピュリズムの原動力とされる。なぜ、同胞愛を外国人憎悪に変え、暴力・民族紛争を頻発させるのか。経済格差・貧困との関係はあるのか。本書は国民国家誕生からの歴史を一望し、豊富な事例からナショナリズムがいつ生まれ、社会に浸透し、人々の心を政治がどう動かすか、その全容を描く。
2025/11/20 刊行

坂岡真 著
かつて長尾勘兵衛が改心させた、元掏摸の女が火付けの罪で捕まった。誰かの罪を被ってのことと確信するも救うことができず、火炙りに処される女から、産んだばかりの赤子の名とお守りを託される。小塚原の刑場で己の無力さを噛みしめていた勘兵衛は、経を唱える深編笠の怪しげな侍に気づいて……。大好評「十手裁き」シリーズ第四作!
2025/11/20 刊行

川上未映子 著
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。
2025/11/20 刊行

川上未映子 著
17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、ある死をきっかけに瓦解し……。世界各国で翻訳刊行中!孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
2025/11/20 刊行

川上未映子 著
2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ?に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!【世界中から翻訳オファーが殺到!】【読売文学賞受賞作】【本屋大賞ノミネート】
2025/11/20 刊行

田中ひかる 著
明治23年(1890)、横浜港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だった――。 嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたい――瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。 この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済生学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。 ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
2025/11/20 刊行

渡辺優 著
ある日、突然、カラスが言った。「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」僕は横山ではなく、森林線も知らない。職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。情報をもつ鳥と何もない僕。旅の果てで見つけたものとは――?
2025/11/20 刊行

伊藤桂一 著
・直木賞作家が、自作にもとづいてやさしく解説する、実践的文章読本。・著者は、講談社フェーマススクールズ文芸講座、読売文化センター小説講座の講師を20年にわたり務めてきた。・小説講座をそのまま紙上再現する構成で、具体的かつ実践的内容。・詩作から私小説、戦場小説、時代小説、また戦記文学と、著者の執筆経験にもとづいた、ジャンル別解説。・例文はすべて、著者の実作品に拠っている。小説入門としてのみならず、著者の多彩な作風を一望できる「伊藤桂一読本」でもある。・巻末には、池波正太郎との対談「捕物小説あれこれ」を増補、池波式小説作法との比較も面白い。
2025/11/20 刊行

秋山真志 著
飴細工師・俗曲師・銭湯絵師・幇間・見世物師・イタコ・蝋人形師・チンドン屋。時代の流れとともに「職業」も変遷と興亡を繰り返してきた。昭和から平成、そして令和へと移ろうなかで、今や風前の灯となった職業もある。そんな消えつつある職業とそれに従事する人々(職人たち)。今に至るまで生き延びてきた理由、それでも続ける意味はどこにあるのか。絶滅寸前の職業に携わる人に取材し、生きること、働くこと、職業観を問うルポルタージュ。昭和100年、戦後80年の機会に、あらためて、これらの職業(人)の記録をとどめておきたい。本書は、『職業外伝』(正続)から、8の職業(人)を選り抜き、後日談、追加取材を盛り込んで再編集したものです。
2025/11/20 刊行

佐藤青南 著
都内のアパートで殺人事件が発生。捜査一課の音喜多弦は、絶対音感を持つ鳴海桜子刑事と再会し、バディとして捜査を開始する。被害者の足取りから、セレブのホームパーティに辿りつくふたり。だが、そこには、桜子の父で音楽家の薬丸昭治から、音喜多が捜索の相談をされた女子大生の姿が……。連鎖する殺人、犯人は誰なのか!? 文庫書き下ろし
2025/11/20 刊行

本能寺の変
岩室忍 著
武田勝頼をはじめ武田軍の名だたる武将の首が信長の元に届けられる。戦勝祝いのために大名や公卿たちが次々に駆けつけ、安土城は賑やかだ。しかし、朝廷では名実ともに天下人となった信長を排除しようと、謀略が渦巻き始めるのだった。秀吉が攻めあぐねている西国への進軍を決め、京へと向かう信長に狙いは定められた――。信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。文庫書き下ろし。全八巻。堂々完結!!
2025/11/20 刊行

三島由紀夫伝
猪瀬直樹 著
三島生誕100年・没後55年。近代日本の官僚制と天才作家の逃れられざる宿命とは――樺太庁長官を拝命しつつ不遇の晩年を過ごした祖父。農商務省で岸信介と同期だった消極的ニヒリストの父。そして大蔵省をわずか9カ月で辞め、作家に転身した三島由紀夫。日本の近代化とともに形成された官僚制の暗部と一家の系譜を丹念にたどり、三島文学の成り立ちと衝撃の自死までの道程を明らかにする画期的評伝。〈解説〉鹿島茂/井上隆史目 次プロローグ第一章 原敬暗殺の謎第二章 幽閉された少年第三章 意志的情熱第四章 時計と日本刀エピローグ単行本へのあとがき文春文庫版へのあとがき中公文庫版へのあとがき参考文献 文春文庫版解説 鹿島茂解 説 井上隆史
2025/11/20 刊行

新版
有吉佐和子 著
大工修業中の甚三郎に、見合い話が持ちかけられる。相手は、節約第一を家訓とし二百年以上栄えてきた材木問屋「真砂屋」の娘・お峰。互いに惚れあい結ばれた二人の前に、数々の困難が降りかかった時、お峰は炎の女へと変貌し――享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に鮮烈な愛の姿を描く、中期有吉文学を代表する長篇。〈解説〉松井今朝子
2025/11/20 刊行

二十三時の夜食カフェ
古内一絵 著
「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ」元エリートサラリーマンにして、今はドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。ここで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。仕事一筋の40代キャリア女性へ「春のキャセロール」。手料理を食べない中学生男子に「金のお米パン」など、心と身体があたたまる四つの物語。10年愛され続ける名作が、ついに文庫化!〈解説〉ドリアン・ロロブリジーダ
2025/11/20 刊行