

上山隆大 著
一九八〇年代、遺伝子情報の特許による知識の独占、研究資金のパトロネッジ獲得競争など、史上かつてない波が大学や科学研究に押し寄せた。その先端に位置するアメリカの研究大学を中心に、「市場化するアカデミア」の豊かな成果と問題点を考察する。二〇一一年の読売・吉野作造賞受賞作の増補新版。目次 第一部 プライベート・サイエンスと大学第1章 知識のパトロネッジと大学第2章 揺らぐアカデミア第3章 生命は誰のものか?――遺伝子情報の所有権問題 第二部 アメリカの大学の歴史とパトロネッジ第4章 アメリカの科学研究の特殊性第5章 基礎科学/応用化学という神話第6章 公共財としての知識と技術第7章 変容するパトロネッジ 第三部 知識は誰のものか第8章 科学知識の生産における「公」と「私」第9章 アカデミア・プロフェッション・マーケット第10章 知識論と科学の経済学終 章 大学はどこへ行くのか――結びにかえて